プレシーズンテストは、バーレーン3日目が終わりました。
レッドブルがサイドポッドとフロアをアップデート、ポーパシング対策と思われる処理を施しています。
メルセデスは速く走ろうとするとバウンスが酷く、このままではアタックラップは難しそうです。
午後には予選想定アタックラップが多くなりました。
昨年同様、レッドブルのフェルスタッペンが他チームに対し調子の良さを見せつけるように、トップタイム記録しています。
プレシーズンテスト・バーレーン3日目午前結果
順 | ドライバー | チーム | タイム | Gap | Laps | Tyre | Day |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | S.ペレス | レッドブル | 1:33.105 | 43 | C4 | 6 | |
2 | G.ジョウ | アルファロメオ | 1:33.959 | 0.854 | 82 | C4 | 6 |
3 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:34.865 | 1.760 | 91 | C4 | 6 |
4 | C.サインツ | フェラーリ | 1:34.905 | 1.800 | 68 | C5 | 6 |
5 | F.アロンソ | アルピーヌ | 1:35.328 | 2.223 | 54 | C4 | 6 |
6 | L.ノリス | マクラーレン | 1:35.504 | 2.399 | 3 | C4 | 6 |
7 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:35.634 | 2.529 | 73 | C3 | 6 |
8 | L.ストロール | アストンマーチン | 1:36.029 | 2.924 | 53 | C3 | 6 |
9 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:36.217 | 3.112 | 78 | C5 | 6 |
10 | K.マグヌッセン | ハース | 1:38.616 | 5.511 | 38 | C2 | 6 |
午前のベストセクタータイム
午前の出来事
ハースは1時間早くテスト走行しています。
ガスリーがC4で34.8秒台を記録。
レッドブルがアップデートしたマシンをお披露目しました。
サイドポッド内部が若干上がったようです。
約1時間たってコースイン、ペレスがはC3でいきなり34.7秒台で走りました。
残り2時間、ジョーがC4で33.9秒台のトップタイム、直ぐにペレスがC4で33.1秒台のトップタイムを更新しています。
アルファロメオはまぁまぁ安定してきていますね。
残り1時間10分、ガスリーにハミルトンが追いつき、レース中のバトル風な接近戦を見せてくれました。
仲が良いと言われる二人の気心が知れたバトル? 乱流確認走行は面白いものでした。
最後には、4台によるスタート練習が行われました。
午後はもう少し速いラップが見たいですね。
プレシーズンテスト・バーレーン3日目総合結果
順 | ドライバー | チーム | タイム | Gap | Laps | Tyre | Day |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:31.720 | 53 | C5 | 6 | |
2 | M.シューマッハ | ハース | 1:32.241 | 0.521 | 85 | C4 | 6 |
3 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:32.415 | 0.695 | 51 | C4 | 6 |
4 | F.アロンソ | アルピーヌ | 1:32.698 | 0.978 | 122 | C4 | 6 |
5 | G.ラッセル | メルセデスAMG | 1:32.759 | 1.039 | 71 | C5 | 6 |
6 | V.ボッタス | アルファロメオ | 1:32.985 | 1.265 | 68 | C3 | 6 |
7 | Y.角田 | アルファタウリ | 1:33.002 | 1.282 | 57 | C5 | 6 |
8 | S.ペレス | レッドブル | 1:33.105 | 1.385 | 43 | C4 | 6 |
9 | L.ノリス | マクラーレン | 1:33.191 | 1.471 | 90 | C4 | 6 |
10 | S.ベッテル | アストンマーチン | 1:33.821 | 2.101 | 81 | C4 | 6 |
11 | G.ジョウ | アルファロメオ | 1:33.959 | 2.239 | 82 | C4 | 6 |
12 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:34.865 | 3.145 | 91 | C4 | 6 |
13 | C.サインツ | フェラーリ | 1:34.905 | 3.185 | 68 | C5 | 6 |
14 | A.アルボン | ウィリアムズ | 1:35.171 | 3.451 | 18 | C3 | 6 |
15 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:35.634 | 3.914 | 124 | C3 | 6 |
16 | L.ストロール | アストンマーチン | 1:36.029 | 4.309 | 53 | C3 | 6 |
17 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:36.217 | 4.497 | 78 | C5 | 6 |
18 | K.マグヌッセン | ハース | 1:38.616 | 6.896 | 38 | C2 | 6 |
総合ベストセクタータイム
※ミックの追加2時間のベストセクターは不明です。
午後の出来事
ボッタスが早々にコースインしています。
レッドブル、アルファタウリ、フェラーリはガレージから出てきません。
残り3時間、ラッセルはC3で35.3秒台、アルボンはC3で35.4秒台。
フェルスタッペンと角田とルクレールが、やっとコースインしています。
フェルスタッペンはC2で34.9秒台のタイムを直ぐに出しました。
角田はC2で37.7秒台です。
残り2時間25分、フェルスタッペンはC3で32.6秒台、これまでの最速タイムで走りました。
ルクレールはC3で34.0秒台、ラッセルはC4で34.2秒台です。
徐々にトップチームがタイムを上げはじめました。
ベッテルはC4で33.8秒台
残り1時間45分、ミックが最終コーナーでスピンしましたがクラッシュせずに立て直しました。
白煙が多かった為、赤旗となりましたが直ぐに再開しています。
残り1時間35分、ルクレールはC4で32.4秒台、トップタイムです。
終盤に差し掛かりアタックラップが多くなってきました。
ラッセルはC5で32.7秒台、角田はC5で33.0秒台、ボッタスはC3で32.9秒台を記録した直後ドライブトレイン系のトラブルで停止して赤旗となっています。
残り27分から再開、フェルスタッペンはC5で31.9秒台を記録してトップタイム。
フェルスタッペンは再度C5でアタックして31.7秒台でトップタイム更新しました。
アロンソはC4で32.6秒台を記録しました。
この3日目、フェラーリは安定したロングランラップと速いアタックラップがありました。
レッドブルもアップデートで、バウンスがほとんど無くなり最速タイムを記録。
フェルスタッペンのドライビングはスムーズで速い印象を受けました。
ハースは追加で2時間のテスト走行が許された。
これは初日の輸送遅れで走行できなかった午前4時間分に対する補償、2日目午後に+1時間、3日目午前+1時間、午後+2時間となっています。
ミックはC4で2番手タイムを記録しています。
レッドブルは高速、フェラーリは中速、メルセデスは低速のコーナーで速い印象です
アップデート後のレッドブルは低速でも安定してる気がします
今後も市街地戦が増えるのなら低速重視の方が良いのですかね?
低速ターンを速く走ることが、ラップタイムを大きく縮める事に繋がります。
減速をしない方が圧倒的にはやいですね。
RB18にアプデしましたか。「ORACLE」の文字が波打ってますね。
低速セクションが速くなったかな?ひとまず効果ありですかね。
メルセデスはお披露目の時から、ショーカー、バルセロナ、バーレーンとなに無駄金使ってんだ(笑)と思っていましたが、ここに来て余裕がなくなってきたように感じますね。
余裕が無いのは空力開発時間でしょうか。
二台分の空力開発をしたのは、保険の意味もあるでしょうが、計画通りだったんでしょう。
しかし、ポーパシングで開発リソースの見積もりが崩れてしまったんだと思います。
さらに、たわむフロアで強力にサイドシールをしようとしたら、ポーパシングが酷くなり、ステーで吊る羽目に。
ポーパシング抑制のための追加の空力開発の余力は残っていないように見えます。
1台だけでキチンと開発していたら、他のチームのようにポーパシング抑制の追加開発も出来たかと思いますね。
バルセロナテストから本命を出していれば、もっと本格的に対策出来かもしれない。
今はフロアをあげることしか出来ず、バランスが悪くなってるように見えますね。
いつものメルセデスなら1週間で対策してくるだけのパワーはありますが、予算制限や空力開発制限で、そのパワーが鈍るかもしれません。
アイデアより力技で2種類のマシンを作ってきた事が逆に余裕のなさを感じます。
RBは過度なグランドエフェクトではなく、整流を良くし、車高を上げて、スタビリティを向上させている気がします。
よく分からないのが、フロア中程、ORACLEロゴだと右サイドでRA下にある切れ込みが、何なのか気になります。
RB18、旧エアロはサイドポッド上面の気流とサイドポッド側面の気流を合流させてディフューザー上面に流そうとしてたのが、新エアロだと上面の気流をディフューザー上面に、側面の気流をリアのブレーキダクト→ディフューザー出口側面に流そうとしてるように見えますね・・・
ポーパシング対策はフロア形状とレーキ角でやった感じがしますね。ボトミングした時にフロア底面のフネ状部分の前縁を先に接地させてる感じの、去年までと同じような火花が見える
画像見て気が付いたのですが(今頃?って言われるかも)
レッドブルRB18インダクションポッドのエントリーダクト入口にアルファタウリと同じ水平の仕切り板(アルファタウリは手前)が設けられていました。
この仕切り板で、上側センタークーリング用と下側コンプレッサー用にエアー取り入れを振り分けているのは今まで通りですが、
センタークーリング用熱交換器の配置の仕方(斜めに寝かせる角度)が変わって来ているかなぁ?と想像してしまいました。
サイドポッドも「2段絞り」って感じですか?
それとアルファタウリAT03のフロントウイングは、左右フラップエレメントの両端が結構垂れ下がっているのですね。
お髭みたいな「への字」風です。
やはりアンヘラルドウイングなんでしょうか?
RBは上面に不思議な段差を付けたサイドポッドにしてきましたね〜
こんな処理はRBだけ?流石ニューウェイ先生?面白い!
メルセデスは断面積が減って空気抵抗が減り、速そうだけど、
表面積も減って扱える空気も減り、上の空気はスカッと流れてしまい
減らしすぎも良くないのかなぁ
コクピット後方は異様に太い、よって空気抵抗は減りません。
空気抵抗は正面から見たものだけとは限らない。
それと、サイドミラーステーウィングは大きな空気抵抗を作っています。
強制的に下向きの流れをつくる、流れの向きを変える事は全てドラッグとなります。
全てはトレードオフであり、エネルギー保存の法則の上に成り立ちます。
確かに太いですね
まぁ単純に、空気の流れが剥離しないようにボディを作れば表面から一定距離の
空気が制御できるとしたら(そもそも仮定が間違っているかもしれないけど)、
今のフロアに昔の葉巻型が載ったような形状で空気抵抗が減っても、
制御できる空気が減って良くなるとは限らないのかな?
と思った発言でした。どうなんだろう?
サイドミラーステーウィングから発生する翼端渦とリアウイングから発生する翼端渦を干渉させて抵抗を減らすってことは考えられないでしょうか?
渦の回転が反対なので、干渉させて消してしまうとリアウィングは機能しなくなると思います。
回転方向の違う渦は、基本的に弾き合うものです。
仮に合流させたとしても、渦を作ったエネルギーを無駄にした事になって、損失しか残りませんし、流れはぐちゃぐちゃになってしまうでしょう。
結果、ドラッグが増えます。
RB含めてアンダーステアが酷くて、そんな中でもタッペンは「アンダーでもねじふせんるんかい!」と見えた最終アタックでした。コーナー膨らむシーンが多いように感じたのは私だけ?? でも、どんどん各チーム修正してくる、修正力にも関心しました。
これはですね、ここ最近の優れたサスペンションのマシンを見てきたせいです。
ヒーブ、イナーターなどの技術により、前荷重と後荷重の差を大きく出来たのです。
ターンインでは前のめりになるマシンによってアンダーを殺していました。
2022年のローテクサスでは、この姿勢を作れません。
よってすべて車がアンダーステアに見えてしまうのです。
カートを操るのが上手いドライバーが速そうですね。アロンソなんかも面白いかも。順位とは別にダライビングの違いを見る楽しみが出来ました。