来年の2022年は、Formula 1 にとって新しい試みとなるフロアの大改革が行われる。 現行のステップドボトムフロアが、1983年に禁止されたグラウンドエフェクトカー(ウィングカー)のように、トンネル形状になります。・・・
「空力」の記事一覧
[F1空力学]雨中で見えたY250ボルテックス!ケープとの協調制御が重要
フロントウィングでは、Y250ボルテックスと呼ばれるソリューションが導入されている。 フロントタイヤの後方に発生するウェイクと言われる乱流、ウェイクは流れの遅い高圧の空気で、低圧のフロアに流れ込もうとする。それを外側上方・・・
[F1空力学]2021年フロアカットで失うエアロカーテン効果について
2021年のマシンレギュレーションにおいて、最大の関心事はフロアカットになるだろう。フロアには多くのスリットが設けられ、上面から下面に回りこむ空気を相殺し、空気の壁を作り出す事がわかっている。 先ずはどのようにエアロカー・・・
2020年レッドブルRB16の失敗はフロントウィングだったのか?!2年連続で・・・
ホンダとのコラボレーション2年目となったレッドブルRB16、完全な専用設計のため期待していた訳ですが、いざ開幕してみるとメルセデスW11との差は歴然でした。 スロットルオンと共に、グリップダウンするリアタイヤ、フェルスタ・・・
[F1空力学]白煙トラブルで見える空気の流れ!フロアとディフューザー
2020年F1終盤戦、パワーユニット(PU)トラブルにより引火して白煙を上げるトラブルが多かった。 ハイブリッド化と基数制限に伴い、PUは異常を感知しある一定の数値になると、シャットダウンするなどセーフモードが機能するの・・・
[F1空力学]2020年フレキシブルウィングの実情 たわむウィングは合法である!
F1マシンで最大のダウンフォースを発生するウィング。 空気の流れを上方に変化させる事で、上面に高圧ゾーン、下面の低圧ゾーンを作り出し、力の向きを上から下へ発生させて、マイナスリフト(ダウンフォース)を作り出す。 300k・・・
[マシンデザイン]レッドブルとフェラーリのエアロアップデート
2020年F1は、終盤の3連戦を残すのみです。メルセデスはベルギーGPでアップデートした後、今期の開発は停止しています。 追うレッドブルとフェラーリは、ここ数戦でアップデートを投入し、さすが予算TOP3チームというところ・・・
[F1メカ&空力学]メルセデスW11 驚きのレーキ制御とライドハイト制御!
2020年13戦が終わり11勝を記録しているメルセデスAMG-W11、ナンバー1パワーユニットであり、そのパワーやエネルギー効率においてナンバー1のマシンである事に疑いの余地は無い。 特にロングホイールベースを生かした面・・・
[F1空力学]バージボードは全体ダウンフォースを25%以上増加させる。
2017年より、開発が許可されたフロントタイヤ後方とサイドポッドの間には、バージボードと言われる空力パーツが存在している。 ウィングのようにエレメント規制が無く、やりたい放題のバージボードは、制作予算の少なさから非常にア・・・
[レギュレーション]予算制限の段階的な削減&空力開発ハンデキャップ制度
世界的なパンデミックにより、収入が激減したF1やチームは、運営資金面の不安要素を抱えている。そして、この状況は高コスト体質を見直す絶好の機会となっている。 勝つ為に他より優位に立つ為に肥大化してきた結果、トップチームであ・・・
[レギュレーション]2022年型トンネルフロアとダウンフォース量の比較
新マシンレギュレーションは、2022年施行へと変更になりました。2021年は2020マシンのウィングやボディ以外を、ほぼそのまま使う事が決定しています。 各チームのデザイナー陣の大部分は、予算制限や風洞制限を最大限利用す・・・
[F1空力学]前方排気システム(Front Exit Exhausts)とは?ルノーR31は迷車だった。
過去にあったF1技術に迫る!今回は前方排気システムについてです。 Front Exit Exhausts(FEE)は2011年ルノーR31に搭載された排気システム、他チームがブロウンディフィーザーを採用しているのに対し、・・・