2024年のF1プレシーズンテストが始まりました。
ベールに包まれていたマシンデザインがやっと、お披露目されています。
先ずはそんな部分に注目してみましょう。
タイムを検証するのは3日間が終わってからでいいでしょう。
ウィリアムズFW46
ノーズが平たく薄くなっているようです。
フロントウィングは路面に近い部分が多いですね。
これでフロアまで気流が届くのだろうか?
かなりキツイ角度のスライダーを採用、ギアボックスは昨年型をチョイスしておりプルロッドになっています。
早速吊り上げられたFW46、フロアはセンターエリアが拡大していますが、ディフューザーへの繋がりが途切れて左右のトンネルから引っ張り上げるタイプです。
レッドブルRB20
ノーズは最先端まで伸びている、ノーズ裏で一気にダウンフォースを作るのが狙いのようです。
ヘイローから綺麗につながったキャノンデッキは壁の様に立っています。
サイドポットのインレットは下方に存在した。
キャノンデッキの始まりにはコクピットに向かってインレットがあります。
ヘイローとコクピットで発生した乱流を吸い込むだろう。
ウィリアムズと見比べると決定的に違うのは中央部、センターエリアから流れを引き抜こうと言う形状になっています。
昨年型より、複雑な造形になっています。
アストンマーチンAMR24 リアサスペンション
メルセデス製の新しいギアボックスとリアサスペンション、ロッドの角度が少なく稼働面であまり良くはないだろう。
上に移動した左右リンクユニットでエキゾーストが上に大きくうねっている。
ザウバーC44 ディフューザー
新しいディフューザーは、中央部がスムーズな形状になり、センターエリアの引き抜きが意識されている。
RB20はヘイロー付け根の開口部から空気を取り入れて冷却に使い、それで温めた空気をディフューザー上に吹付けてるのかな?
その為のインダクションポッド後方の膨らみでは?
小さなラジエーターを確認しました。
サイドポッドの下方インレットの吸い込みを補助できる可能性がある。
追記
側面にあるルーパーから出ているようです。
2022年ウィリアムズFW44のシーズン前半で使っていたセンタークーリングだけど左右分割してラジエーターを振り分けた(ウィリアムズは三角屋根風に角度を付けていましたが?)レイアウトを
レッドブルRB20の膨らみ段差にもラジエーターをレイアウトしているのでは無いかと想像しています(カウルカバー外した状態を見ないと全く分かりませんが)
そうすれば完全にプレナムチャンバーの頭上に1枚のラジエーターをレイアウトするよりも重心が低くなる。
より洗練されたレッドブルRB20の内部構造が楽しみです。
側面のルーバーの他にショルダーのバスタブ部分にあるルーバーにも繋がってるみたいです
インレットを分散してサーキット毎に塞いだりする感じですかね?
サイドポッドのインレットを塞いだ場合サイドポッド全体がウィングの様な役割をしそうな気がします
日本GPで導入とウワサの「ゼロポッド」アップデートというのは、実はサイドポッドのインレットを塞いでウィング化することを指すのではないでしょうか。「日本GPは冷却に厳しくないので〜」というコメントとも合致します。
ヘイロー付け根のインレットはエンジン用との意見もありそれが本当だった場合、縦型インレットだけでサイドのラジエーターの冷却が可能ならサイドポッドをウィング化が可能ですね
メルセデスとアストンマーチンが最新型ギヤボックス導入によってプッシュロッド式リヤサスペンションに変更しましたが、
ウィリアムズFW46は旧型ギヤボックスのプルロッド式リヤサスペンションのまま今シーズン乗り切るでしょうか?
乗り切るしか無いです。
サスレイアウト変更をシーズン中に対応できません。
トップチームでも無理。
メルセデスPUカスタマーの中でも独自ギヤボックスを持つマクラーレンは別として最もメルセデスワークスとの関係が深いと思われる(Bチームと呼べるほどでは無いですが)ウィリアムズが最新型ギヤボックスを使わないのが意外でした。
逆にメルセデスワークスから距離を置くようになった(フェラーリPUカスタマーで言うステークみたいな?)アストンマーチンだけがメルセデス最新型ギヤボックスを使ったマシンになった。
現在アストンマーチンがレーシングポイントだった時はメルセデスのBチームとかジュニアチームとも呼べる存在だったと思いました。
メルセデスが圧倒的支配を続けた2021年までの過去の話ですが。
ウィリアムズFW46が旧のプルロッド式リヤサスペンションを採用した3つの理由を述べた記事を見たのですが、
その理由の中でメルセデスワークスが自チーム以外に新型ギヤボックス供給出来る数に限り有って全てのカスタマーチームに行き渡るのが難しいと有りましたが、
ウィリアムズよりもアストンマーチンの方が優先された(予算コストの関係も?)
またウィリアムズチーム自体が旧式を選択した事で2024年マシン開発を早く開始出来たとも(以前レッドブルの姉妹チームでも同じ理由言われた事が有りましたね)
メルセデスワークスとアストンマーチンの今シーズン結果を見てから
ウィリアムズが新型ギヤボックスでプッシュロッド式リヤサスペンションにするのは2025年からになりそうですね。
画像見て気付いたのですが(暗くて見え難いですが微かに)
レッドブルRB20のインダクションポッド入口開口部の仕切り(コンプレッサーとセンターラインクーリングとのエアー導入振り分け)が、これまで上下分割タイプだったのがメルセデスPU使用チームと同じ(ウィリアムズ除いて)3分割タイプに変わりましたですね。
ウィリアムズはメルセデスPUカスタマーですが上下分割タイプを使っている?
これまでの常識だとサイドポッド(下)とインダクションポッド(上)に冷却機器系統を配置レイアウトするのが一般的だと考えていましたが、
レッドブルRB20を見て中間にも配置する方法が標準スタンダードになりそうな気配感じました。
1箇所に集中させるよりも2箇所、3箇所に冷却系統を分散させる?
今は冷却的に影響受けないレースだけに限定使用して効果の見極めをする予定ですが、全てレースでオールシーズン対応出来るレベルまで高まれば
2026年次世代PU搭載のF1マシンが、全てレッドブルみたいな形のマシンになる?
それほどレッドブルRB20は時代先取りして他チームマシンよりも先行している。
メルセデスのフロントサスのアッパーウィッシュボーンの後ろのアームの取り付け位置が2箇所あるようです
サーキットごとに変えるのかもしれませんが今までそんな事例ありましたか?
いや、無いですね。
空力的にどっちを選択するか?どっちに固定するか?
開幕までに決める必要があるでしょう。