マクラーレンホンダとしての最後の日本GPでは、予選では大方の予想通りであったトップ10に入る事ができた。決勝では9位スタートだったバンドーンが2コーナーでライコネンと接触してしまい最下位スタートだったアロンソの後ろまで下がってしまった。

ペースは速くても抜くことができないマクラーレンホンダは最下位スタートのアロンソが何とか11位になる事がせいいっぱいでした。

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日本GP予選タイム差+2.430秒

ドライバー SPD T S1 S2 S3 タイム ギャップ
1 L.ハミルトン 307k/h  30.625
291k/h
 39.436
311k/h
 17.258
273k/h
 1:27.319
10 F.アロンソ 295k/h  31.522
282k/h
 40.459
297k/h
 17.768
264k/h
1:29.749 2.430
11 S.バンドーン 296k/h 31.550
280k/h
40.500
299k/h
17.728
265k/h
 1:29.778 2.459

※アロンソ、バンドーンはQ2タイムが最速

鈴鹿サーキットは全長5.807km、全開率65%とホンダレーシング公式サイトで発表されています。

https://www.formula1.com/

ダウンフォースの大幅な増加により全開区間が増えました。鈴鹿はパワー差が圧倒的に出やすいコースとなってしまったようです。

ホームストレート、ダンロップからデグナーまで、デグナーからヘアピンまで、ヘアピンからスプーンまで、スプーンからシケインまで、と曲がりながらの全開や上り坂など抵抗の多い全開区間が多いです。

各セクターの通過速度やスピードトラップは約10km/h不足しています。回転数を見ていると11,000rpmぐらいが頭打ちな印象、メルセデスは12,000rpmまできれいに回ります。

 

日本GP決勝タイム差+1Laps

ペナルティなどで繰り上がったバンドーンは9位スタート、10位スタートのライコネンに2コーナーで先行されてS字に向けて並びかけるが接触して大きくポジションダウン。

1周目終了時点で17位アロンソ、18位バンドーンとなってしまった。もうこの時点で入賞のチャンスが無くなってしまいました。

https://www.formula1.com/

バンドーンは10周目でピットインしてタイヤ交換している、アロンソは25周目までSSでロングスティントして結果的にはマッサに追いつき11位。

バンドーンのピット戦略に疑問が残る、あのまま編隊走行で20周ぐらい行っても良かったと思っていました。そうすればチームとしての戦略に幅が出来たと思います。

ヒュルケンベルグがリタイアしたことで手に入りそうになった10位入賞ですので、これは「たられば」話になってしまいますね。

ラップタイムですがハミルトンとは比べる意味も無いほど差があるので何とも言えないですが、マッサにはソフトタイヤのペースで勝っています。

追いつく事ができたので、あとは抜くためのパワーさえあればと何とかなったかな。レースで使えるパワーがあと10kwほどあればもう少し面白い展開があったと思いますが、これが今のホンダの現状です。

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まとめ

昨年は2秒差つけられた鈴鹿、今年は予選で2.4秒差、決勝ではラップあたり約1.9秒差となっています。

高速ロングコースでのこの弱さは定番化、ドラッグが多いと散々言われているので事実なんでしょうね。高速度域でのダウンフォースとドラッグのバランスが悪く、ただでさえパワーの無いホンダを苦しめる結果。

結局のところ開発によるチームの伸びしろが変わらないから追いつけない現象にピッタリはまっているマクラーレンホンダですね。

動画など見るとあの圧倒的パワー差は、追いつくのは不可能だろうと感じてしまいます。マクラーレンはドラッグが多くパワーを殺しているが、関係無いぐらいのパワー差があるのは事実。

ホンダには来年トロロッソとの共同で鈴鹿リベンジをお願いしたいです。