今回の中国GPでマシンがやっと走れる位置まできたという印象を受けました。やっと基本ベース・ラインが出来上がりマクラーレンホンダというパッケージがこれから進化を遂げていく。そのスタートラインとなった中国GPだったのではないかと私は思います。

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ホンダの新井さんのコメントです。

「今日の結果を見て、長いウインターテストが終わり、ようやくシーズン開始をちゃんと迎えられたような気がします。マシン2台ともが完走できたことは、最低限の目標達成と考えています。これから一戦一戦競争力をつけ、良い成績が得られるよう全力を尽くします。まだ小さな目標を達成したにすぎませんし、まだやるべきことがたくさんあることは理解しています。ただ、今日の結果はチーム全員の努力が報われたことを意味します。チーム全員の尽力に感謝します」

いや~本当に遅いシステムチェックが終了しましたね。シーズン開幕ではがっかりして、2戦目では期待以上の改善をして、今回やっと走りきってと目まぐるしい開幕3戦となりました。

 

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中国GPでの予選タイム差3.494秒

1 L.ハミルトン メルセデスAMG/1:35.782
17 J.バトン マクラーレン/1:39.276

バトンはQ1でソフトタイヤのタイム、ハミルトンはQ3でソフトタイヤのタイムです。Q1とQ3の状況の違いはありますがマクラーレンがQ1の状況で走れたとしてあと0.3秒縮まればいいところだと思います。

 

メルセデスには予選仕様のPUセッティングがありそうなので、このぐらいの差はついてしまって当然の結果でしょうね。またメルセデスのマシンがソフトタイヤとの相性が抜群にいい印象が見受けられますのでこのようなタイム差になったのではないかと推測できます。

 

決勝でのタイム差1周遅れ

1 L.ハミルトン/メルセデスAMG/1:39:42.08
12 F.アロンソ /マクラーレン/ + 1Lap

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決勝でのラップタイムペースの差がメルセデスとおおよそ2から3秒ぐらい遅いタイムになっていました。パワーがやはり全然足りてません。

 

最高速度の記録でもマノーの2台(2014年型フェラーリエンジン)と同等ぐらいで約318km/hという低水準でトップチームは約330km/hを出しています。この1.1kmという長いストレートでこれだけの速度差あるとタイムには顕著に現れます。

 

マクラーレン・ホンダの今後の課題

とにもかくにもホンダエンジンのパワーが絶対的に足りてません。自由に安全に使えるパワーを決定するのはホンダの努力次第です。

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次のバーレーンGPは低速コーナーとストレートと組み合わせなのでPUにとっては非常につらいGPになります。中国GPからインターバルが実質3日しかないのでほとんど改善はないでしょう。とにかくトラブルフリーで走り込みデータの収集に徹する事にまたなるでしょう。

サヒール

2人のドライバーにとってはそろそろフラストレーションも溜まってきていますので正念場になると思います。