日本GP予選は、高速テクニカルコースである鈴鹿サーキットで行われます。
FP3ではレッドブル&フェルスタッペンの優位性がいかんなく発揮されました。
山から吹く風はS字区間でダウンフォースを与え、セクター2では強力なドラッグになります。
空力効率の良さとエネルギー管理を適切に保ったものが最前列を手にします。
日本GP予選レポート
天候は晴れ、気温20℃、路面温度27℃で予選はスタートしました。
Q1
風はホームストレートが追い風約10km/hとなっています。
角田、ガスリーが直ぐにコースイン、Q1で3アタックしそうです。
角田が最初の計測ラップ31.6でした。
フェルスタッペンが30.2、サインツ30.3、ルクレール30.4、アロンゾ30.6、ペレス30.6、リカルド30.8となったトップ6です。
鈴鹿の予選、タイムがかなりタイトです。
ベッテルは31.2でギリギリ15番手、ガスリーがブレーキが上手くいかず17番手。
Q2
フェラーリ2台がユーズトでコースイン、レッドブル2台もユーズド、角田もユーズドです。
フェルスタッペン30.4、サインツ30.444、ルクレール30.4、オコン30.5、リカルド30.6、ハミルトン30.6となったトップ6です。
2回目のアタック、ペレスが29秒台キターーーーーー!!
アロンソ、オコン速いぞ!
最後の鈴鹿でベッテルがQ3進出です。
角田君、マシン的にはこのぐらいでしょう。頑張った。
Q3
1回目のアタック、フェルスタッペン29.304、ルクレール29.5、サインツ29.7、ペレス29.9となったトップ4です。
フェルスタッペンはアウトラップでノリスへの進路妨害で審議になっています。
2回目のアタック、ペレスが29.709で4番手変わらず、ルクレールが29.314でギリギリ2番手、サインツが29.361で3番手
フェルスタッペンがリアのパーツが飛ぶ、セクター1で更新出来ない、そして自身のタイムをギリギリ更新出来ず。
4台が29秒台に入る素晴らしい予選アタックでした。
フェルスタッペンは1回目のアタックタイムでポールポジションです。
日本GP予選結果
順 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:30.224 | 1:30.346 | 1:29.304 | |
2 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:30.402 | 1:30.486 | 1:29.314 | 0.010 |
3 | 55 | C.サインツ | フェラーリ | 1:30.336 | 1:30.444 | 1:29.361 | 0.057 |
4 | 11 | S.ペレス | レッドブル | 1:30.622 | 1:29.925 | 1:29.709 | 0.405 |
5 | 31 | E.オコン | アルピーヌ | 1:30.696 | 1:30.357 | 1:30.165 | 0.861 |
6 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:30.906 | 1:30.443 | 1:30.261 | 0.957 |
7 | 14 | F.アロンソ | アルピーヌ | 1:30.603 | 1:30.343 | 1:30.322 | 1.018 |
8 | 63 | G.ラッセル | メルセデスAMG | 1:30.865 | 1:30.465 | 1:30.389 | 1.085 |
9 | 5 | S.ベッテル | アストンマーチン | 1:31.256 | 1:30.656 | 1:30.554 | 1.250 |
10 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:30.881 | 1:30.473 | 1:31.003 | 1.699 |
11 | 3 | D.リカルド | マクラーレン | 1:30.880 | 1:30.659 | ||
12 | 77 | V.ボッタス | アルファロメオ | 1:31.226 | 1:30.709 | ||
13 | 22 | Y.角田 | アルファタウリ | 1:31.130 | 1:30.808 | ||
14 | 24 | G.ジョウ | アルファロメオ | 1:30.894 | 1:30.953 | ||
15 | 47 | M.シューマッハ | ハース | 1:31.152 | 1:31.439 | ||
16 | 23 | A.アルボン | ウィリアムズ | 1:31.311 | |||
17 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:31.322 | |||
18 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 1:31.352 | |||
19 | 18 | L.ストロール | アストンマーチン | 1:31.419 | |||
20 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:31.511 |
まとめ
フェルスタッペンのぶっちぎりとはいかなかったけどポールポジションです。
リアタイヤ内側のエアロパーツが外れて最終アタックでタイム更新が出来ませんでした。
AWSによれば29.1秒台までタイムが出るとシミュレーションされていました。
0.2秒差でポールとなれば予想通りの結果です。
意外な伏兵アルピーヌ勢、マシン的に3番目の速さを見せてくれました。
シンガポールのフロアアップデートは凄く良いみたいです。
レースではデプロイ不足で遅くなってしまうのが痛いところでしょう。
メルセデス勢は予想に反して大きな後れ、リアウィングの大きさは雨を見据えたものなのか?
その可能性は非常に高いですが、雨が降ればオーバーテイクは困難になり、大きなギャンブルです。
アルファタウリはブレーキが簡単にロックしてしまう現象に見舞われた。
ガスリーはQ1落ち、角田君は現状のマシン性能を十二分に引き出せたタイムだと思います。
レースでは生き残り結果的に入賞を目指してもらいたい。
130Rで起こったマックスのスロットルオンスライドによるノリスへの進路妨害がどうなるのか?
グリッドペナルティの確率は非常に高いと予想しています。
3グリッドぐらいであればいいハンデになるだろう(笑)
※追記:フェルスタッペンには懲戒処分のみグリッドはポールを維持します。
Q1からトップと敗退ラインのタイム差が、それなりに長いサーキットなのに小さい。
これぞ鈴鹿って感じ。
明日の天気は天気予報によっても区々でどうなることやら。
さぁ明日でフェルスタッペンのチャンピオンが決まるのか否か?
雨のタイミング次第では燃料少なくなってのファステストが難しくなる可能性もありますからね。
そして角田は入賞なるか?
ワクワクがとまりません!
フェルスタッペンのノリスへの妨害はノリスもアウトラップ中だし
グリッド降格はないんじゃないかなと予想
フェルスタッペンは叱責のみで、グリッド降格は無しと発表されました。
決勝はなんとか都合を付けて観戦に行きます
予選の結果からでは決勝の展開は全く読めそうにありませんが、どのように予想されますか?
決勝は雨予報ですよね。
ポールスタートは圧倒的に有利なので、フェルスタッペンの優勝ですね。
ルクレールは5戦目の古いパワーユニットを使っているらしいので、雨だとルクレールにとって少しはラッキーかも?
今鈴鹿からの帰りです、凄い人です。
3年ぶりの開催とあって、V2を奮発してしまいました、角っちのピットの真前です。
初の生PUを観戦しましたが、音がマイルドなので意外でした。
※今迄で一番の爆音はやはりマツダのレーシングロータリーでしょうか!
それにしても日本のファンは温かい、今日一番の拍手はベッテルのQ2突破の瞬間で、思わずウルウルしてしまいました。
明日も精一杯全選手を応援して来ます。
とりあえずポールスタートなので雨のいざこざに巻き込まれないのはいいことです!
2019年はフェラーリの謎パワー+エンジンモードがあったとは言えコースレコードから2秒落ちてますね。
もうコースレコード更新は難しいのかな
車重と燃料の熱量差がどうしても勝てないですねぇ。
タイム差は重量743+(57kg=1.71秒)によるところが大半です。
Sky-TVの中継でジェンソン・バトンがシケインの所で新しいF1カーがモタモタして居るのに驚いたとコメントしていました。重くなり過ぎて昔に比べて俊敏性は落ちているのでしょうね。
低速ターンのアンダー傾向はレギュレーション上、今後も変わらないですね。
鈴鹿のシケインでは、わざと大きく縁石乗り上げてマシンを回転させる走り方に変わりました。
日本GPの2コーナーで見た予選アタックでの、各マシンの挙動について。
下りストレートからの、1コーナーのツッコミながらの右弱ステア、2コーナーの回り込み、加速からの3コーナーの切り返しの動きが、各マシンかなり違いました。
ミニセクターは把握していないので、実スピードと相関がないかもしれませんが、メモ的にお伝えします。
まずRB。とにかく流れるようにスムースで、どこにも無理が掛かってない感じ。抵抗なくスルっと、ツッコミから曲がり、加速、切り替えして抜けていく。アンダーでもオーバーでもなくオンザレール。もっとも速い車体。
マックスはペレスよりも明らかに速く、もう図抜けて速い。オーバースピードじゃないかと毎周思うくらいの勢いで1コーナー、2コーナーを抜けていく。クラスが違うようでした。
一番車の動きが鈍くて重そうなのがAT。ツッコミから弱ステアで、よっこらしょ。レスポンスが悪くてアンダー。うまく止められない、曲げられない、踏めない。こりゃ勝負にならないなという感じでした。
MBは、ツッコミのブレーキング、弱ステア、曲がりこみ、加速、切り返し、すべての動きが分離していてぎごちない。特にブレーキングと弱ステア、曲がりこみながらの加速という姿勢変化が組み合わさるようなときに安定感がない。安定感がないから、その状態をできるだけ短時間にして、止まる、曲がる、加速するを分けて操作しているような感じ。
どの車とも違う妙な挙動で、速く走る気がしなかった。
フェラーリは確かに曲るんだけど、なにか無理が掛かりながらノーズが入り、デフで曲げてる感じ。抵抗感のある曲がり方をしてました。比較してかなりタイヤに無理が掛かってそうに見えました。だから周回ごとにラインやアクセルオンのポイントが安定しない。
これは一緒に見ていた人も同意見。
RBに近い感じでよかったのが、アルピーヌ。ついでマクラーレン。鋭く曲がるマクラーレン、踏めるアルピーヌ。
アストンは素直な感じで動くのですが、車が重い感じ。でも伸びしろがありそう。
総じて、生で目の当たりにしてみると、こんなにマシンの動きが違うのかと驚きました。
生じゃないと判らないことがありましたね。
長くなってすみません。
おおよそ予想通りと言うか、分析通りと言うか・・・素晴らしいレポートありがとうございます。
今年のマシン、開幕から私がずっと言ってきたバランス、そのあたりが明確表れていると思います。
ダウンフォースのバランス、その中でも負圧と正圧のバランス、重量バランス、速度の上昇に伴うバランスの変化、書いていくともう際限なく出てきます。
昨年までは流体サスペンションがそれらを強引にバランスさせていました。
レッドブルRB18はそれら全ての完成度が高い、高すぎる、これでもまだ重量オーバーなんですから・・・。
ダウンフォースによる上下方向の荷重。コーナーでの左右方向のGとローリングの荷重。上り下りと加速減速による、前後方向の荷重。
それをどうバランスを取っていくか。それがタイヤを活かせるかどうかに掛かってるきますね。
MBは、あんなぎごちない動きなのに速いのは、逆に変態的とも思いました。