マクラーレンはアメリカGPが行われたCOTAはマシン的に合っているとの発言を繰り返していた。予選ではアロンソが9位を獲得できている。
決勝ではアロンソが8番手スタートから好走していたが、PUトラブルにてリタイア。最後尾スタートだったバンドーンは12位完走が精一杯だった。
アメリカGP予選タイム差+1.899秒
順 | ドライバー | SPD T | S1 | S2 | S3 | タイム | ギャップ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | 328k/h | 25.014 244k/h |
37.434 195k/h |
30.660 214k/h |
1:33.108 | |
10 | F.アロンソ | 310k/h | 25.477 239k/h |
38.269 194k/h |
31.261 206k/h |
1:35.007 | 1.899 |
11 | S.バンドーン | 312k/h | 25.607 228k/h |
38.599 188k/h |
31.435 199k/h |
1:35.641 | 2.533 |
※バンドーンはQ2タイムが最速
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は全長5.515kmで全開率63%となっています。

今回マクラーレンは新フロントウィングを導入、FP1ではバンドーンが使用して好感触だったがFP2以降はアロンソが使用しています。
バンドーンはフロントウィングが変更された事によってマシンの感触が大幅に変わってしまった。初走行のサーキットでもあったためにドライビングにかなり影響したようです。
両者のタイム差はこの影響が大きいと考えられます。FP1ではバンドーンの方がタイム的には良かった、新フロントウィングのアップデートはとりあえず成功とみて良いでしょうね。
ホンダはスペック3.8となっているようです。新ICEは約3馬力のアップだとか?しかしながら今季中にルノーに並ぶ事はもうなさそうな感じ。
アメリカGP決勝タイム差+1laps
バンドードンは新ICEのみで5グリッド降格のはずだったが、決勝の朝にMGU-Hのトラブルが発覚して全交換に踏み切り+25グリッド計30グリッドダウンで最後尾スタート。
アロンソはフェルスタッペンのグリッド降格に伴い8位スタートとなっている。無難にスタートを決めたアロンソは序盤オコンの後ろ3秒ぐらいで追走し14周目にソフトへ交換。

8位走行中の24周目の裏ストレート後ターン12で、ぺレスに抜かれた時にはすでにパワーを失っていた。ピットインしてそのままリタイア。またしてもMGU-Hのトラブルとなっている。
バンドーンは最後尾のため1スティント目はSSタイヤでロングラン25周走りUSへ、終盤11位まで上がるも最後にはストロールに抜かれて12位完走。
ハミルトンとバンドーンの全ラップタイム
後半のラップではハミルトンがソフトタイヤに対しバンドーンはウルトラなんですが平均2秒遅いんです。
ホンダ長谷川さんのレース後のコメント
「ポイント獲得を期待して迎えた今回のUSグランプリですが、信頼性の問題によりノーポイントと、非常に残念なかたちで終えることとなりました。
ストフェルについては今日の午前にMGU-Hの問題が見つかったため、エンジン交換を行いました。そのペナルティーにより最後尾からのスタートとなりましたが、いくつものオーバーテイクを決めて12番手まで追い上げをみせてくれました。いいペースで走っていただけに、最終的にもう少しでポイント獲得に至らなかったことは悔しく感じています。
フェルナンドは今日も素晴らしいスタートを決め、その後もライバルからポジションを守り続けましたが、こちらも途中でMGUHのトラブルが発生してしまい、レースを終えることとなりました。
ここ最近では比較的安定していたPUの信頼性の問題が、この週末に複数発生してしまったことを非常に残念に思っています。
次のレースが来週末に迫っていることもあるので、HRDさくらと一緒になり、早急に原因の分析を進めます」
まとめ
まさかまさかのMGU-Hトラブルが両方に発生だなんて、これはもう製品の欠陥と言うよりもレイアウト欠陥と断定してもいいんじゃないかと。
今年のホンダPU最大の失敗はTCと連結しているMGU-Hと私は思っています。他のPUよりも常に温度が高い状態にあるために冷却が間に合わず、耐久性の問題を克服できずにトラブル回避できないのでしょう。
来年に向けてこの連結は改善すべき一番のキーポイントになりそう。
メキシコではPU交換でアロンソのグリッド降格がほぼ決定だし、バンドーンに新フロントウィングは間に合うのかも不透明。
どうなることやら・・・。
冷却による問題なのは…まあ、なんとなく掴めますが、その割にMcLarenのあの冷却しません!空力優先デス!!ってインダクションポッド、サイドポッド、リアカウルの開口部…
アレでも妥協して大きくして貰ったそうですが…
まあ、今年初めてマトモな設計のもと急ピッチで製作したPUですし、1周毎の情報が全て有効活用されてる事を祈ってます。
最近知ったのですが、イギリスのF1のPU開発場所と日本のサクラが連結して時差を利用してサクラでやった仕事の続きをイギリスの朝からやって、イギリスで終わったらサクラに情報飛ばして朝からやるって24時間体勢だとか、それが吉と出てるのか凶と出てるのか…サイズ0をモノにした2016を見ると成功してそうですね?
ほんとマクラーレンは・・・。来年ルノーでどこまでやってくれるか楽しみですね。
時差を利用した24時間体制か、そんな凄い事になってたんですね。
なんでそんな回りくどい事をするのか、全部イギリスに行かんかい!
「HONDA PU 耐久性・信頼性を来季Preシーズンテスト時には完璧にしておく至上命題ですね!!!」
「MGU-Hはターボチャージャーと同軸に配置する決まり」なのですね。レイアウトに改善が必要なのか⁉︎、超高速で回転するターボ軸の硬剛性にも改善必要なのか?
依然、「ハイドローリック・MGU-H系トラブル」今年何度も目にする光景及び記事です。専門的な事は解りませんが、特にメルセデスはこの様な事含め概ねPUトラブル起きていません。必ず改善策が見つかる!見つけ無くてはいけません!。(毎度素人が生意気云ってスミマセンが)
現代F1、更に複雑化したエンジン(ICE+MGU-K&H)の様ですが、本当に開発競争が熾烈な世界という印象です!そのF1へ挑んでいるHondaへ揺らがず応援Energy!。
「来年はToro Rosso HONDAです! “強くなって戻ってきて” 欲しい!!!」母国GP鈴鹿レース終了後の森脇氏コメントが心に強く響きました!
「H R&Dにあると思われるのですが⁉︎…VTT」
Honda H&DのFactoryには、F1で必要な最新のあらゆるテストマーク機器(Power Unit・シャシーダイナモメータ・テストRig)・シュミレーション(模擬)機器がある事は徐々に知識えてきたのですが、フルシャシーによるバーチャルテスト トラックなどという機器類もあるのでしようか⁉︎。コレの有無で、素人目にも結果にもの凄く影響有る印象です!
参考:https://www.as-web.jp/f1/90854/3
(略)レッドブルがこのHPCサスペンション(レーキ角コーナーで↑・ストレート↓)を使いこなすことができたのは、おそらくフルシャシー・ダイナモメーター(VTT:バーチャル・テスト・トラック)を導入したためとされる。このテスト装置は、あらゆる面で実際にコースを走るマシンの状況を再現し、パワーユニットも含めたクルマ全体をシミュレーター・ループの中で「走らせる」ことができるというものだ。この装置ではサスペンションも実際の走行時と同じように作動し、マシンをコースへ送り出す前に、空力とメカニカルグリップの両面で、あらかじめセットアップの方向性を決めておくのに役立つ。また、コースの直線部分ではクルマのリヤエンドを下げて、ダウンフォースとドラッグを減らしてストレートスピードを稼ぐという制御も、これによるテストを通じて可能になった。との事…
今年の不振はこのシュミレーターの設定不足によるところが大きいです。
あまりにもデータが少なくて使いこなせていないです。
レッドブルと同じなのかはわかりませんが、基本的には必要ないでしょう。
PU部分だけでしっかりシミュレータできれば良い。各種データにはチームの協力が必要となるわけで・・・。
性能向上を目指せばどこかにしわ寄せがかかってきます
MGU-Hも多数の部品で構成されているので、前回と同じトラブルかは分かりません。詳細報告を待つしか無いでしょうね
多分メルセデスが通った道をそのままトレースしているような気もしますが、メルセデスが克服したのなら出来ないことではないと思います。
クーリング系はマクラーレンのマシンデザインとも絡んでくるので根本対策は難しいかも知れないですね
冷却の問題はラジエーターの問題です。
配管を独自のマイクロチューブにして表面積は15%削減、ラジエーターのレイアウトを斜めに配置して容量を増やしている今年のフェラーリの熱対策は凄い!
サイドポッドが比較的大きくないのに冷却効率を大幅にあげて来ています。
マクラーレンのボディ形状が原因とか言われますが、それ以前の問題です。
メルセデスがシャフトを長くして熱から避けている配置なのに対し、フェラーリはタービンに近い配置。
管理人さんの言う通り、さくらぁ〜イギリスに来んかい!
現場に来んか〜い!
と言いたくなります。
なるほどラジエーターですね。メルセデスやフェラーリはインダクションポッドからも冷却用の空気をいれてますよね。
そして専用のラジエーターも完備。
ホンダの熱量に対する要望も通らない関係なんでしょうね。まぁあと3戦だし・・
管理人さま
いつも楽しい内容で楽しませてもらっております。
マクラーレンのあのインダクション開口部小さすぎません??
あれで吸入やら、冷却やら行うのですから、昔から続くマクラーレンの
「俺様の言う通りのスペースに押し込め」設計の影響がジワジワ~
っと部品を締め付けているのでは?っていつも思います。
サイドポンツーン後ろの絞込みや落とし込みもきっついですよね
それに、毎回なんであんなにウイングが立ってるのでしょう??
それにしても今回セクター1はフォースインディアに負けてるし・・・
スピード出ないからコーナーで勝負? にしては・・・・・・
結局、裏ストレート前のきつい左の立ち上がりが良かったので
なんとなくでディフェンスできてたような・・・
これって「低速が良いHONDAエンジン」のおかげですよね。
アロンソの怒りもわかりますが
最近はもうめちゃくちゃ言ってきますよね。
やんだかやるせなくて・・・・
MGU-Hトラブルって、元々はタービンにオイルが入り込むっていうのが原因でしたよね?
それの対策を施したのが今のPUで、バンドーンに起きたのが冷却不足での耐久性の
劣化というのは腑に落ちるんですけど、アロンソに起きた不具合はまだ2戦目ですし
鈴鹿もアメリカもそんなに暑くなかったことからマレーシアで問題のなかったMGU-Hが
冷却不足で2戦目に壊れるというよりも別な問題のように思えますね。
ロット不良も当然考えられますね。
どちらにしろ1年通して解決できないなんて、根本的な部分で間違っている事には違いないですね。
トップギャップシリーズいつもありがとうございます。 ホンダの長谷川さんが、一連のPU関連に関するトラブル克服に目途がつき来シーズンは、今のコンセプトを維持するとマレーシア後あたり?でコメントしていましたが、今回のMGU-Hの問題が発生し一部見直しも検討する必要があるかもしれませんね。今シーズンのホンダPUのレイアウトはシャフト長が初めから懸念されていまいたから、ベアリングにしろ、冷却するにしろ、超高回転による振幅と回転モーメントや摩擦・摩耗からの対策にすぎませんね。 あのメルセデスさえ、レイアウトの見直しを行い信頼性を得たのですから、これがベストと判断するのはホンダの早合点とならないことを祈るのみです。