トスカーナ・フェラーリ1000グランプリ、初開催のムジェロ・サーキットの予選。経験の無いサーキットで速く走るために、ドライバーの本能の戦いが幕を開ける。
マシンを前へ前へ進め一番時計をたたき出すのは誰か?
予選レポート
天候は晴れ、気温30℃、路面温度46℃で予選はスタートしました。
Q1
メルセデス2台が1回目のアタックから15.7秒台、フェルスタッペンは0.5秒遅れです。6番手アルボンの前にレーシングポイント2台がいます。一段落ついて、17秒台に16台が連なっており大混戦のQ1です。
白熱の時間ギリギリのアタックでは、なんとガスリーがノックアウトになってしまった。
Q2
トラックエボリューションが異常な状態だったQ1、一体どこまでタイムが伸びるのか?
15.3秒台まで伸ばしたメルセデス2台、フェルスタッペンは15.4秒台、アルボンが4番手に入ってきた。2セット目のアタックでは、ルクレールが8番手、5番手リカルドから10番手サインツまでは0.279秒差でした。
Q3
サインツが先頭で1回目のアタックへ向かいました。ハミルトンが15.1秒台に入った!ボッタス15.2、フェルスタッペン15.5、アルボン15.9のトップ4です。
クリーンエアを得るために、残り4分から早めに動き出すハミルトン、その後ろに他のドライバーが間隔をとってピットアウトしていきます。モンツァとは真逆な展開となっています。

2回目のアタックでは、セクター1から遅れるハミルトンとフェルスタッペン、その後ろルクレールだけがタイム更新、オコンがスピンしたため、アタックラップができたのは3人だけでした。
トスカーナGP予選結果
順 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:15.778 | 1:15.309 | 1:15.144 | |
2 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:15.749 | 1:15.322 | 1:15.203 | 0.059 |
3 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.335 | 1:15.471 | 1:15.509 | 0.327 |
4 | 23 | A.アルボン | レッドブル | 1:16.527 | 1:15.914 | 1:15.954 | 0.770 |
5 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:16.698 | 1:16.324 | 1:16.270 | 1.126 |
6 | 11 | S.ペレス | レーシングポイント | 1:16.596 | 1:16.489 | 1:16.311 | 1.167 |
7 | 18 | L.ストロール | レーシングポイント | 1:16.701 | 1:16.271 | 1:16.356 | 1.127 |
8 | 3 | D.リカルド | ルノー | 1:16.981 | 1:16.243 | 1:16.543 | 1.099 |
9 | 55 | C.サインツ | マクラーレン | 1:16.993 | 1:16.522 | 1:17.870 | 1.378 |
10 | 31 | E.オコン | ルノー | 1:16.825 | 1:16.297 | 1.153 | |
11 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:16.895 | 1:16.640 | 1.496 | |
12 | 26 | D.クビアト | アルファタウリ | 1:16.928 | 1:16.854 | 1.710 | |
13 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:17.059 | 1:16.854 | 1.710 | |
14 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:17.072 | 1:16.858 | 1.714 | |
15 | 8 | R.グロージャン | ハース | 1:17.069 | 1:17.254 | 1.925 | |
16 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:17.125 | 1.981 | ||
17 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:17.220 | 2.076 | ||
18 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:17.232 | 2.088 | ||
19 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:17.320 | 2.176 | ||
20 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 1:17.348 | 2.204 |
まとめ
金曜日からメルセデスとレッドブルが、いい感じでタイムが接近して緊迫した予選でした。
👋 You’ve got to hand it to @LewisHamilton
That’s his 7️⃣th pole this season 👏#TuscanGP 🇮🇹 #F1 pic.twitter.com/FTSnwmH1gU
— Formula 1 (@F1) September 12, 2020
決め手は最大ダウンフォースのコーナリングスピード、そしてそのドラッグを打ち消すパワー、メルセデスの強さが際立ち、タイヤの能力を見極める力、全てを備えたハミルトンがポールポジションでした。
Q2⇒Q3では風向きと風速の関係でタイム更新できないドライバー多かったようだ、特にレッドブルは2台ともに更新できていないことから、風の影響を受けやすいと言う弱点が出てしまった。
Q2までのタイム差は本当に僅差で期待できるものであったし、流れるようなコーナー、ミスすれば大きなタイムロスやクラッシュにつながるグラベルトラップ主体のサーキットは、本当に面白い。
ちょっとミスってもいいからと攻める走り、ちょっとのミスも許されない走り、その違いを理解して走ったトップ3ドライバーはやはり別格。ランオフエリアにアスファルトが多くなっている近年のサーキットでは本当に速いドライバーは育たないのかもしれない。
レッドブルがやっと2台揃って2列目を確保して良かった、アルボンがやっとまともに走れるマシンに仕上がったのかな?いやしかしここはウィングに頼り切ったダウンフォースだし、まだまだRB16は要観察だな。
アルファタウリはレスダウンフォース系マシンのため、ここでは振るわなかった。ガスリーのQ1落ちはちょっと予想外、まぁこんな日もある。
私の予想ポールタイム1分14秒台には届かなかった、あと0.145秒だったのに・・・。予選専用モードがあれば行けたかなっと思ってます。
いやー4コーナーから10コーナーまで全開でスゲー笑
映像で見て分かる程の下り坂って実際はもっと傾斜があるもんだけど、そこを7速全開で曲がってくとかチビりそうです。
アルボンやっと4位ですが。タイム差が。レースでおいていかれなければレッドブル(フェルスタッペン)にもチャンスが?まあ、このコースでメルセデスとレッドブルの差がこんな少し(エンジンモードを考慮しても)になるのは意外でしたね。
明日は寝落ちしないように頑張ります(今日もQ3の後半は寝てました)
ハミルトン相変わらず速いですね。
それにしてもルクレールが5位でレーシングポイント、ルノー勢がその後ろ、エンジンパワーはあまり関係ない?
とすればメルセデスが速いのはエンジンもあるけど車体そのものが良いということ。
それでも差は縮まっていると思いたい。
寝落ちするほど退屈なレースにならないことを祈ります。
Q3の最終アタックで、オコンの前でアタックできたのはハミルトン、フェルスタッペン、ルクレールだけだった。
オコンのせいで6名のドライバーはタイムアップできず。
ルノーとレーシングポイントはフェラーリの前に行っていたはずです。
ソフトを使えば、予選ではラバーグリップと相まってフェラーリのネガな部分が隠れます。
序盤5周ぐらいは頑張って耐えれても、そのあとオーバーテイクされまくって下がりますよ多分。
タイヤ戦略的には1ストップが主流でしょうか
追い抜きが難しそうなので1ストップで来るでしょうか?
新品ソフトが残っていれば2ストップにかけてみるのも面白いかも
ピレリによれば、最速戦略は
S⇒S⇒M、S⇒M⇒Mの2ストッパーです。
M⇒Hの1ストッパーも可能ですがペースはかなり遅くなる。
メルセデス2台は新品Mを2セット残し、フェルスタッペンは新品Mと新品Sです。