2017年のF1プレシーズンテストも3,4日目となりました。ここまで何事も無く黙々とテストプログラムを進行しているのはメルセデス、フェラーリの2チームだけです。

 

この2チームは、他チームの状況から比べるとかなり異次元の領域まで踏み込んでる感じです。テストをトラブル無くクリアするために下準備をみっちりやってきている証拠ですね。

 

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バルセロナテスト3日目の模様

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3日目では、ボッタスが最速タイム1分19秒705をマークしています。タイヤはウルトラソフトを使用した時に記録していますが、まだ予選シミュレーションのタイムではありません。予選シミュレーションは3月7日から10日まで行われるバルセロナテストで実行されるでしょう。

 

フェラーリのベッテルはソフトタイヤで1分19秒952と高タイムをマークしています。ウルトラのボッタスからわずかに0.247秒遅れとなっていますが、タイヤの差を考えると速いですね。フェラーリは昨年テクニカルディレクターのアリソンがシーズン中に離脱していて心配でしたが、どこ吹く風状態でいいマシンを用意できています。

 

マクラーレンホンダのアロンソは、3日目にしてトラブルフリーデーになりテストプログラムが進みました。しかしタイム的は称賛できる状態ではない。このベストタイムはウルトラソフトで記録したもので、同じタイヤを使ったボッタスから約2.9秒も遅れている。

 

ホンダエンジンの1日目に出たオイルタンク問題は解決策が見つかったものの、2日目にでた突然のパワーダウンは原因不明となっていて前途多難ですね。

 

ルノーエンジンもトラブルが多く、主にエキゾーストに問題があるようです。本家ルノーしかり、レッドブルとトロロッソも同様のトラブルが発生していて、エキゾーストが予定より高温になってしまい引火しています。現在のパワーユニットはシャシー側とのマッチングが本当に難しく、今年大きく変えてきた事で冷却に対する対処が大幅に変わってしまったのが原因でしょう。

 

ウィリアムズはマシントラブルなくテストプログラムを順調に消化していますが、こちらはドライバーに難あり、新人ストロールが午前中にスピンして壁に接触してマシンを壊してしまった。午後からの走行をキャンセルしなければならず大幅に予定が崩れている。

 

ストロールはこのテスト期間でスピンアウトする事が数度あり、ドライバーとしての質が問われる状況になりつつある。ウィリアムズはマッサを呼び戻しておいて本当に良かった。

F1公式バルセロナテスト3日目のまとめ動画です。

https://www.formula1.com/en/video/2017/3/First_preseason_test__Day_3_summary.html

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バルセロナテスト4日目の模様

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4日目になり王者メルセデスにもやっとトラブルが発生、電装系の問題による午前中走行ができなかった。

 

ウィリアムズはシャシーダメージを修復できずに4日目は不参加となってしまった。これはチームとしてはかなりの誤算です。ストロールのドライビングの改善が急務かと・・・。

 

マクラーレンはバンドーンがステアリングを握り、トラブル無く67周走行しています。3日目に引き続きトラブルフリーだったのは、トラブルがでないようホンダが出力を抑えて走行していたみたいです。オイルの問題が完全には解決できていないための処置だと思われます。

 

フェラーリとハースは順調そのもので、テストプログラムを消化しています。ハースの仕上がりがかなりいいようです。パーツのほとんどがフェラーリ製なので当然と言えば当然の結果ですね。

 

トロロッソが昨日からのトラブルを引きずっているようです。エキゾーストのトラブル以外も発生していてまったく走行できずに4日目を終えています。青いメルセデスが心配ですね。

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この4日目のバルセロナでは放水して、疑似ウェット路面でのタイヤテストも行っておりピレリタイヤのデータ収集もそれなりに進んでいます。完全ウェット路面での性能という点は、確認できないのはどうかと思いますが、ウェット性能はあまり期待はできないでしょう。

F1公式サイトでの4日目のまとめ動画です。

https://www.formula1.com/en/video/2017/3/First_preseason_test__Final_day_summary.html