2017年のF1前半戦の最後となるハンガリーGPが開幕しました。

マクラーレンホンダにとっては何としても入賞しておきたい、低速サーキットのハンガロリンクで行われるグランプリです。

ホンダレーシングF1のハンガリーGPブレビュー⇒http://ja.hondaracingf1.com/2017/index/hungary-gp-reports.html

以下引用文となります。

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長谷川 祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者

「善戦するもポイントにつながらず厳しいシーズンが続いていますが、ここ数戦ではパフォーマンスが向上している手応えはあり、期待を持ってサマーブレイク前の戦いとなるハンガリーに向かいます。

ハンガロリンクは、ワインディングとアップダウンが多いクラシックなトラックレイアウトです。パワーサーキットではありませんが、正確なパワーマネジメントが求められますし、オーバーテイクが難しいため、予選でのポジションが非常に重要になります。

我々のマシンとの相性がいいサーキットだと考えており、ある程度の速さを見せられると思っていますし、2台のマシンともに確実にQ3に進出し、ポイント獲得を狙います。ここはフェルナンドがF1での初勝利を飾り、ストフェルが2014年のGP2で優勝しているコースであり、ドライバーにとって得意なサーキットでもあるので、好結果を期待しています。

前半戦最後の戦いになりますが、ここでいい結果を残せればベルギー以降の後半戦に向けていい流れを作れると思います。みなさんにいいレースを見せられることを楽しみにしています」

フェルナンド・アロンソ

https://www.formula1.com/

「シミュレーション上では、今回のハンガロリンクが、我々にとって今年一番のチャンスがあるサーキットのはずです。距離が短く、コーナーの多いツイスティなコースなので、そこまでパワーが必要ではなく、シャシー性能で勝負できるからです。

ブダペストでのレースは、毎年楽しみにしています。美しい川を眺められる街の中心部に宿泊し、まるで自分が街の一部になったかのような気分で過ごせます。気温が高いので、チームにもドライバーにも厳しい週末になると思いますが、サマーブレイク前最後のレースでいい結果が出せれば、全員にとって休み前の大きな後押しになるでしょう。

なによりも重要なのは信頼性です。ハンガリーで我々のマシンがいいパフォーマンスを見せられたとしても、そのチャンスを最大限に活かすためにもトラブルなしで過ごすことが必要です。このレースに向けて、シルバーストーンではグリッドペナルティーを受けるという大きな決断をしたので、それが報われるようにできるだけ上位でポイントを獲得したいと思います」

ストフェル・バンドーン

「ハンガロリンクが大好きです。スピードは低いかもしれませんが、テクニカルなレイアウトで一周を通じて100%の集中が要求されるコースです。速いコーナリングがたくさんあり、ツイスティなコースでラップタイムを向上させるには、ラインをきっちりトレースしなければなりません。

このレイアウトに高い気温が加わり、マシンにとっては厳しい環境となります。連続するコーナーを鋭く切り返し、うまく抜けていくためにも、強く安定したシャシーが必要です。ストレートは短いので、コーナリングのためにできるだけ多くのダウンフォースをつけたセットアップとなります。

GP2時代にハンガリーで優勝したこともあり、このコースでのドライビングを楽しめています。ここまで不運なレースが続いていますが、レースを重ねるごとに成長し、安定したパフォーマンスを発揮できていると思います。これまでエンジニアと懸命に取り組み、自信もついてきました。前半戦は毎週のように進化を見せてきました。私たちは辛抱強くがんばっていかなければなりません。私たちの努力が報われることを願っています」

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director

「サマーブレイク前最後の戦いとなるハンガリーへ向かっています。難しいチャレンジを強いられていますが、開幕前からこれまで休みなく取り組んでくれたMcLaren-Hondaの仲間全員へ、心から“ありがとう”を伝えたいと思います。もうすぐ家族と過ごせる夏休みがやってきますが、その前にブダペストではいい結果を持ち帰らなければなりません。

パワーサーキットでは困難な戦いになると思っていましたが、シルバーストーンでのペースは想定を上回っていました。ハンガリーは全く異なる特性で、我々の強みを発揮してライバルたちといい戦いができる見込みです。

グリッドペナルティーを避けるためにも、Hondaとともに信頼性の向上に取り組んでいます。特に、我々のマシンが力を発揮できるこのコースではポイントを大量に獲得できる可能性がありますし、そうするために全員モチベーションを高く持っています。ピレリとのタイヤテストもうまくいったので、この勢いをブダペストでの好結果につなげるとともに、後半戦に向けてさらなる開発を進めるためにも、レース後のインシーズンテストで走行距離を稼げればと思っています」


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まとめ

マクラーレンホンダにとってはモナコに次ぐチャンスとなるグランプリです。パワー差が出にくいコースのため毎年好成績を収めています。

今年は信頼性の問題で危うい状況ですが、何としてもいいレースをしてほしい。

 

ハンガロリンクは全開率は55%で燃費は1周あたり1.5kgとなっています。70周のレースなので105kgとなり燃料不足になるような事は無いでしょう。

燃費を気にせずに全開で攻め続けられるサーキットですのでアロンソ、バンドーンには気持ちよく走ってもらいたいですね。

トラブルさえで出なければ必ず入賞できるでしょう。