2019年のF1ミッドフィールド選手権、前半戦は3戦まとめています。
ここ3戦で新たな優勝者は2名誕生して2勝はマグヌッセンのみとなっています。ハースは型にはまれば速いのですが、レースポジションが悪ければ一気に脱落してしまいます。レーシングポイントやアルファはダウンフォースが必要なサーキットで苦戦する傾向が強くなっている。
群雄割拠なミッドフィールドは6戦を消化して、大接戦となっています。まずはポイント状況をご覧下さい。
F1ミッドフィールド選手権ポイントランキング
順 | ドライバー | 計 | AUS | BRN | CHN | AZE | ESP | MON |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ペレス | 69 | 6 | 12 | 18 | 25 | 2 | 6 |
2 | マグヌッセン | 68 | 25 | 6 | 6 | 4 | 25 | 2 |
3 | アルボン | 65 | 4 | 15 | 12 | 8 | 10 | 16 |
4 | サインツ | 65 | 4 | 18 | 18 | 25 | ||
5 | ライコネン | 62 | 15 | 18 | 15 | 10 | 4 | |
6 | ノリス | 57 | 8 | 25 | 16 | 8 | ||
7 | クビアト | 53 | 11 | 9 | 15 | 18 | ||
8 | リカルド | 46 | 25 | 9 | 12 | |||
9 | ストロール | 37 | 12 | 4 | 9 | 12 | ||
10 | グロージャン | 32 | 10 | 12 | 10 | |||
11 | ヒュルケンベルグ | 30 | 18 | 2 | 6 | 4 | ||
12 | ジョビナッツィ | 21 | 2 | 10 | 2 | 6 | 1 | |
13 | ラッセル | 6 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | |
14 | クビサ | 1 | 1 |
※青字はフェーステストポイント加算
順 | チーム | 計 | AUS | BRN | CHN | AZE | ESP | MON |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マクラーレン | 122 | 8 | 25 | 4 | 34 | 18 | 33 |
2 | トロロッソ | 118 | 15 | 24 | 12 | 8 | 25 | 34 |
3 | レーシングポイント | 106 | 18 | 16 | 27 | 37 | 2 | 6 |
4 | ハース | 100 | 25 | 6 | 16 | 4 | 37 | 12 |
5 | アルファロメオ | 83 | 17 | 28 | 17 | 16 | 5 | 0 |
6 | ルノー | 76 | 18 | 25 | 2 | 15 | 16 | |
7 | ウイリアムズ | 7 | 1 | 3 | 1 | 1 | 0 | 1 |
4戦から6戦目までのまとめ
ランキングトップは意外にもペレス、バーレーンで3位、中国で2位、得意のアゼルバイジャンで優勝と波にのったと思ったら、ここ2戦は下位に沈んでしまっている。
サインツはこの3戦で一気に覚醒、2位2回+モナコ優勝の栄冠を手に入れた。クビアトも調子は上向きなようですね。ルーキーランキングトップのアルボンも好調を維持。
コンストラクターズではマクラーレンが抜け出したが、それを追うのはトロロッソホンダです。二人がしっかりポイントを持ち帰れるチームが上位にランクインしています。
4戦目アゼルバイジャン
優勝はペレス!ここと彼の相性の良さはなんなのだろうか?バクーの女神を味方につけている彼には誰も太刀打ちできないのである。
ポールスタートでソフト10周+ミディアム41周、2位のサインツに7秒差をつけ完勝した。
5戦目スペイン
Oh, to be a fly on the wall in Guenther’s office…#SpanishGP 🇪🇸 #F1 pic.twitter.com/L2uXCE9pg4
— Formula 1 (@F1) 2019年5月13日
優勝はマグヌッセン!今季2勝目を記録、普通に走れれば結果はついてくるハースのマシン、終盤のグロージャンとのポジション争いにはヒヤヒヤしました。ガスリーとはクリーンバトルして。グロージャンには完全にドアを閉めた。なぜチームメイトの方にきついのかね(笑)
ハースはアップグレード版のグロージャンの方が速かったが、SC明けにマグヌッセンが前へ行き後続を抑えきっている。
6戦目モナコ
“Definitely one of my best overtakes”@Carlossainz55 👊 #MonacoGP 🇲🇨 #F1 pic.twitter.com/zlZhb9tqB6
— Formula 1 (@F1) 2019年5月26日
優勝はサインツ!スタートでトロロッソ2台を抜き去り3位へ、SCではステイアウトしてトップへ浮上する。トロロッソ2台もステイアウトしてクビアト2位、アルボン3位となる。
クビアトに1秒前後の差で攻められ続ける、30周終わりに先に動いてピットインして、Mで15.8秒台のラップを記録。クビアトが2周後にピットインしたが1秒前でポジションをキープした。序盤同様にクビアトは1秒前後で追ってくる、その後ろにはアルボンも控えている。
マシン的には劣るが、モナコで抜かれる事はほぼ無い、要所を抑えて見事にトップチェッカーとなった。
まとめ
ここ2戦でいきなり遅くなったレーシングポイントとアルファロメオ、ポイントにもその傾向が明確に表れています。
そしてマクラーレンが一気に浮上中です。そういえばスペインから元ポルシェのザイドルが代表になっているんだっけ。来て早々に彼の手腕が機能するなんて事はないだろうけど、色々な面で正しい方向に進んでいるのは開幕から見て取れる。
マクラーレンの復活は誰もが待ち望んでいる事だと思う。ミッドフィールドではチャンピオン争いの最有力候補になっていくだろう。それを追うのが我らがトロロッソホンダである、モナコで2,3位獲得は立派だった。クビアトは何かを掴んだような速さを見せ始めたし、ルーキーながらアルボンは安定している。
マシンも良いよね、フェラーリやザウバーが苦労している型のフロントウィングを上手く機能させている。
ハースはドライバー二人の内紛が勃発中で、なんとなく落ち着きがない。ワークスルノーは・・・何も言える事はないかな、言い訳を考える前にマシンをもっと良くしてほしい、リカルドが勿体ないわ。
そろそろ開発の差が出てくる頃合いになっています。
カナダ終了後のヨーロッパラウンドでは、各チームのアップデートに注目ですね。
トロロッソは週末を通してノーミスでまとめられずポイントを取りこぼすことが多いですよね。マシン性能的にはもう少し稼げていてもよさそう。気になったのはPUかギヤレシオのせいかはわからないですけど蹴り出しがイマイチに見えること。
意外だったのはマクラーレンがフロントウイングをイタリア式にしてきたことです。メルセデスとフェラーリの差を見てメルセデス式に寄せるか、中団で最速のハースのような中間くらいのデザインが流行るかと思ってましたから。
トロロッソのスタートトラクションが良くないってことですかぁ。
今年はまだギアレシオ解析をしていませんでしたm(_ _)m
暇を見つけて頑張ってみます。
マクラーレンのイタリア式はちょっと違うんですよね、下面の空気の導き方が独特です。フロントタイヤ内側に当てるような感じ。
外側のアウトウォッシュは総量に限界があるから、あえて内側に目を向けている。
このやり方はマクラーレンのみなので、それに合わせた今後のアップデートに注目してます。