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2018年最終戦において発表されたクビサの復帰とアルボンの契約により、レーシングポイントのストロールは正式発表されていないがテスト走行している事からも間違いない、これにより2019年F1ドライバーラインナップが確定した。

※ストロール正式発表されました。

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2019年F1ドライバー契約状況

チーム ドライバー1 残り年数 ドライバー2 残り年数
メルセデス ハミルトン 2 ボッタス 1
フェラーリ ベッテル 1+ ルクレール 1
レッドブル フェルスタッペン 2 ガスリー 1
ルノー リカルド 1+ ヒュルケンベルグ 1
ハース マグヌッセン 1 グロージャン 1
レーシングポイント ぺレス 1 ストロール 1
マクラーレン サインツ 2+ ノリス 1
ザウバー ライコネン 2 ジョビナッツィ 1
トロロッソ クビアト 1 アルボン 1
ウィリアムズ ラッセル 1+ クビサ 1

新人3名はF2ランキング上位3名

2017年FIA-F2チャンピオンはラッセル、2位ノリス、3位アルボンとなりこの3名にはスーパーライセンスポイント+40点が加算させる。近年GP2、F2のチャンピオンドライバーはほとんどF1ドライバーとしてデビュー出来ていて一時期見放された時期とは大違いだ。

これにはFIAが定めた厳格なスーパーライセンスポイントが大きく影響している。またピレリタイヤを使用するF2でマネージメントを学ぶことが大きな要素でもある。このタイヤでチャンピオンとなったガスリー、ルクレールが活躍している事でわかる通り必修科目と言っていい。

ハートレーが1年で降ろされた理由の一つである、ピレリタイヤ扱い方の難しさを克服できるドライバーが求められる、この事がFIAが新たに構築したステップアップピラミッド構造にマッチした形となっている。

ジョージ・ラッセル主な経歴

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2014 BRDC イギリス・フォーミュラ4選手権 ラナン・レーシング 24 5 3 4 11 483 1位
2015 FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 カーリン 33 1 0 0 3 203 6位
2016 FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 ハイテックGP 30 2 3 3 10 264 3位
2017 GP3シリーズ ARTグランプリ 15 4 4 5 7 220 1位
2018 FIA フォーミュラ2選手権 ARTグランプリ 24 7 5 6 11 287 1位

ランド・ノリス主な経歴

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2015 MSA・フォーミュラ カーリン 30 8 10 9 15 413 1位
2016 ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 ヨセフ・カウフマン・レーシング 15 5 6 4 12 253 1位
2016 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC ヨセフ・カウフマン・レーシング 15 6 10 4 11 316 1位
2016 トヨタ・レーシング・シリーズ M2・コンペティション 15 6 8 5 11 924 1位
2017 FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 カーリン 30 9 8 8 20 441 1位
2018 FIA フォーミュラ2選手権 カーリン 24 1 1 1 9 219 2位

アレクサンダー・アルボン主な経歴

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2014 ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 KTR 14 0 1 0 3 117 3位
2014 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC KTR 6 1 0 1 2 80 17位
2015 FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 シグナチュール 33 0 2 1 5 187 7位
2016 GP3シリーズ ARTグランプリ 18 4 3 3 7 177 2位
2017 FIA フォーミュラ2選手権 ARTグランプリ 20 0 0 1 2 86 10位
2018 FIA フォーミュラ2選手権 DAMS 24 4 3 0 8 212 3位

 

ラッセルとノリスに比べるとアルボンの経歴には不安を感じる内容ですね。過去にレッドブルジュニアに所属していた事から白羽の矢が立った訳ですけど、2019年にいい成績を残せなければすぐにティクタムにシートを奪われるだろう。

復帰組の3者3様

復帰組の注目はクビサですが、ラリー事故の後遺症による腕力の低下を克服出来ている事を祈るばかりです。大きなブランクがありレース感が戻れば、昔のようにキレた走りを再現できるかもしれない。

クビアトはレッドブル昇格した次の年に降格させられて以来精神的に不安定となり、結果を出す事ができなかった。2018年はフェラーリのシミュレータドライバー&ウェットタイヤテストを担当しておりトップチームでのやるべき事をしっかり学んでいるはず、リカルドよりも速い時があった彼なのでちょっと期待かな。

ジョビナッツィは2戦のみの出場だったけど復帰組としました。はっきり言えば未知数なのですが、フェラーリやザウバーでテスト走行している経験もあり、チャンピオン経験者ライコネンと組む事は大きな前進につながるでしょう。2019年は飛躍と年になれば良いと思います。

 

2019年は一気に6名の入れ替えとなったF1、序盤戦のスタートの荒れ方には苛立ちを覚えるかもしれない。フロントウィングも大きくなり接触も増えるだろうしなぁ・・。

巻き込まれない位置取りが出来る、先を見据えて引く事が出来る、我を通して前に行くことが出来る、そういったクレバーなドライバーのみが生き残っていくだろう。