2022年F1開幕戦バーレーングランプリの予選です。
今シーズンのマシンとドライバーの速さ、その基準を決める最初の予選となります。
FP3の結果からもレッドブル、メルセデス、ファラーリの3強に絞られたポールポジション争い。
さぁさぁ誰だ?!誰なんだ!
バーレーンGP予選レポート
天候は晴れ、気温20℃、路面温度27℃で予選はスタートしました。
Q1
アルボン、ラティフィ、角田、ガスリーの順で4台が早々にコースインしています。
角田が2022年シーズン最初のタイム計測を記録1:33.581でした。
レッドブル2台が早めにコースイン、フェルスタッペンが31.9秒台でトップです。
トラックエボリューションが凄まじい!
残り5分、ルクレール31.4、サインツ32.5、フェルスタッペン31.7、ボッタス31.9、ハミルトン32.2、マグヌッセン32.2となっているトップ6です。
大混戦!!
角田がQ1落ちとなってしまいました。
Q2
アルボンが開始して直ぐにコースインしましたがピットへ戻りました。
マグヌッセン31.4、フェルスタッペンが30.7、ペレス31.3、フェラーリ2台はユーズドを使ってルクレール31.3、サインツ31.7となっています。
フェルスタッペンが速すぎる!
メルセデス2台は、ハミルトン31.4、ラッセル31.6となっています。
ルクレールが30.9、サインツが30.7でフェルスタッペンに肉薄!
マグヌッセンはトラブルでピットから出れなくなっています。
Q3
メルセデス2台はユーズドソフトで様子見コースインです。
ルクレール、サインツ、フェルスタッペン、ペレスの順でタイム計測に入っていきました。
サインツ30.6、ルクレール30.7、フェルスタッペン30.7、ペレス31.0、ハミルトン32.1、ラッセル32.2となった1セット目のアタックでした。
さぁ、最終1セットの戦いです。
ルクレールが30.558でトップタイム、サインツが30.687で2番手で1,2体制、そこにフェルスタッペンが30.681で2番手に飛び込んだ。
マグヌッセンはアタックラップを決めて、その後コース上に停止しました。
ギリギリのマシン状況で結果を残しています。
バーレーンGP予選結果
順 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:31.471 | 1:30.932 | 1:30.558 | |
2 | 1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:31.785 | 1:30.757 | 1:30.681 | 0.123 |
3 | 55 | C.サインツ | フェラーリ | 1:31.567 | 1:30.787 | 1:30.687 | 0.129 |
4 | 11 | S.ペレス | レッドブル | 1:32.311 | 1:31.008 | 1:30.921 | 0.363 |
5 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:32.285 | 1:31.048 | 1:31.238 | 0.680 |
6 | 77 | V.ボッタス | アルファロメオ | 1:31.919 | 1:31.717 | 1:31.560 | 1.002 |
7 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 1:31.955 | 1:31.461 | 1:31.808 | 1.250 |
8 | 14 | F.アロンソ | アルピーヌ | 1:32.346 | 1:31.621 | 1:32.195 | 1.637 |
9 | 63 | G.ラッセル | メルセデスAMG | 1:32.269 | 1:31.252 | 1:32.216 | 1.658 |
10 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:32.096 | 1:31.635 | 1:32.338 | 1.780 |
11 | 31 | E.オコン | アルピーヌ | 1:32.041 | 1:31.782 | ||
12 | 47 | M.シューマッハ | ハース | 1:32.380 | 1:31.998 | ||
13 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:32.239 | 1:32.008 | ||
14 | 23 | A.アルボン | ウィリアムズ | 1:32.726 | 1:32.664 | ||
15 | 24 | G.ジョウ | アルファロメオ | 1:32.493 | 1:33.543 | ||
16 | 22 | Y.角田 | アルファタウリ | 1:32.750 | |||
17 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | アストンマーチン | 1:32.777 | |||
18 | 3 | D.リカルド | マクラーレン | 1:32.945 | |||
19 | 18 | L.ストロール | アストンマーチン | 1:33.032 | |||
20 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:33.634 |
まとめ
強いフェラーリが戻ってきました。
ルクレールが開幕戦ポールポジション、テストから下馬評通りの速さをみせました。
Job half done for @Charles_Leclerc! 💪#BahrainGP #F1 pic.twitter.com/hJL7sW5Xmj
— Formula 1 (@F1) March 19, 2022
この開幕戦にあわせてディフューザーをアップデートしてきたフェラーリ、それがズバリ的中したと言えます。
レッドブルのフェルスタッペンとしてはまさかの負けです。
タイヤが1周もちませんでした。
フェラーリはダウンフォースが強くセクター2が速い、サーマルデグラデーションを抑えてセクター3も速かった事で、見事に最速タイムを刻んでいます。
メルセデスは全く勝負にならず、フェラーリとレッドブルに大きく差をつけられています。
驚きなのはアルファロメオのボッタス、ハースのマグヌッセンです。
共にフェラーリPUの2台、フェラーリは完全にパワー差を詰めてきました。
メルセデスはもしかしたらパワーで負けている可能性があるかもしれません。
カスタマーが軒並み下位に沈んでいます。
この予選結果は、新レギュレーションがチーム間の差を大きく詰めた事を示す、素晴らしいものとなりました。
混戦のF1シーズンのスタートとなります。
メルセデスPU勢、特にマクラーレンの凋落が衝撃的でしたね。
突貫の冷却アップデートでバネ下重量増加して本領発揮できないだけなのか、バルセロナテストが幻でこれが実力なのか。
メルセデスワークスも、決して失敗作ではなく課題さえ解決できればコンセプト的には速いシャシーで、実はPUが足かせなんでは?という気がしてきましたね。劣化問題とE10対応のどちらかに失敗したか?
凄まじいQ3でしたね!
そっか、マックスはタイヤがS3まで持たなかったか。ただレッドブルの方がリアウィングを立てているので、決勝では有利かなと想像してます。
PUの差は気になりますよね。
ファブレガさんの予選のスピードトラップを見ても、ちょっと傾向は分からないですが・・・。ただホンダPUは良さげに見えます。
11 PER 323
2 VER 322
3 ALO 321
4 OCO 320
5 LAT 319
6 SCH 318
7 MAG 318
8 TSU 318
9 GAS 317
10 ALB 316
11 LEC 316
12 SAI 315
13 NOR 315
14 BOT 315
15 HAM 315
16 ZHO 315
17 RUS 314
18 RIC 311
19 STR 311
20 HUL 310
メルセPU最上位はノリスの12位…
本当にPUカースト大倒立で逆3角形になったかも。アルピーヌも速いし。
メルセデスPUの最上位はラティフィの5位、次がアルボンの10位、そしてノリスは12位じゃなくて13位…
メルセデスはトト曰く「ドラッグはどこよりも大きい」のに、フェラーリの2台とスピードトラップはほぼ同じ・・・
という事はそれなりのパワーはある?
もう何レースかしないと何も分からないですね。
F1公式に出ているフェルスタッペンのコメントによるとQ3で燃料を抜いて軽くしたために問題が起きたとのことです。
https://www.formula1.com/en/latest/article.red-bull-race-pace-very-strong-says-verstappen-after-missing-out-on-bahrain.25mpqWAReDhfUHuYJNjI1a.html
なるほど、軽くするとリアが思った通りに下がらない。
トラクションフェイズでタイムロスって感じですかね。
フェラーリのレースペースがどうなのか気になりますね
レッドブルとフェラーリがスバ抜けていてその後ろにメルセデスとフェラーリカスタマーの速い人達
シューマッハは今後マグヌッセンに勝てるかな…
フェラーリのPUだけでなく、心配していたルノーのPUもそこそこいい感じじゃないですか?
信頼性はわかりませんが、そこは改善可能。とりあえず各パワーユニット間の性能差が許容範囲に収まったようで嬉しいです。
FPまでは開幕前はレッドブル一強かと思いましたが、フェラーリという強力なライバルが現れたおかげで、今年の頂上決戦も盛り上がりそうです。
ただ今年は追い抜きしやすくなった(まだレース始まってませんが)とのことなので、予選よりもレースペースが今までよりも大事になってきそうですね。
一周のタイヤの使い具合で勝敗が分かれた形になりましたね
第3セクターで熱が上がりすぎてタイムを落としてしまったフェルスタッペンと
第1セクターでは若干劣るが最後まで上手くまとめたルクレール
ほんのちょっとの差がこういう結果になるんですね
フェルスタッペンが「(燃料が多い状態での)レースペースはかなり強力」と語っているので
レース本番は期待したいです