F1マシンにはフロントウィング、リアウィングの他にも様々なウィングが登場した。
禁止されていないボディーワークエリアなら、何をしたって良いじゃないかと言うデザイナー達の発想であった。
今も昔もレギュレーション作成者は、既成概念に囚われている。各チームのデザイナーたちは、まさかと思う場所にウィング状のボディパーツを出現させるのです。
メゾネットウィング
1993年フットワークがリアウィングを延長させている。
この頃は高さ規定においてリアアクスルから後ろとその前を分ける記述しかなかった。1994年まで使えた手法です。
センターウィング
1995年のマクラーレンは、メゾネットウィングが禁止に追い込まれた事から、こんな場所にウィングを付けてしまった。
エックスウィング
1997年のティレルには前からみるとXに見えるウィングが搭載された。低速サーキットで主に使っていたが、1998年からは禁止になる。
ノーズセンターウィング
2001年モナコGPでアロウズがノーズの上部にウィングを搭載した。
フリー走行のみで危険な構造物となり、たったの1日で姿を消した。
よくよく見るとこの頃から、既にロアTウィングみたいなのが存在する。
バニーイヤーウィング
2008年ホンダのノーズからはうさぎの耳みたいなウィングが生えた。
2008年までフィンやウィング系のパーツは使いたい放題になっていました。
これはこれで近未来的でカッコ良かったんですけどね。
まとめ
2009年よりボディーワークの大部分はR75規定(半径75mm以下の曲線は許されない)が導入されて、これらのフィンやウィングは姿を消しました。
しかし、規制されていない部分では、許される限りのフィンやウィングが搭載されるのは止められません。記憶に新しいのはモンキーシートやTウィングなどでしょう。最近では小さなバニーウィングも流行っています。
2022年ルールではどんなものが現れるのか?もしかしたら2023年になるかもしれないが楽しみです。
今考えると2008年のやりたい放題は、ほんと壮観だわ(笑)
2008年頃マシンがカッコいいというのに激しく同意です。
ミニ四駆的美学がありますよね。
画像を見て気づいたのですがザウバーのフロントサスの付け根はカバーが付いてます。
今のリジットとは違ってこの頃まではピロボール支持だったのでしょうか?
フロントのピロ足はいつ消滅したのか?
アームがカーボン製に替わり、柔軟性のある何らかの素材との組み合わせによりピロをやめたのか?
そこまで詳しく見ていない頃だったので、詳細はわかりません。
英語で色々と調べたものの、良い情報には巡り会えませんでした。
1994フェラーリ412T1はピロをやめる挑戦をしていたみたいです。
確か412T1、ジョン・バーナードがデザインしてグスタフ・ブルナー(ザクスピードのデザインで有名でしたね)が、改良しましたですね(サイドポッドを大胆に削ぎ落として形状変更した)
アッパー、ロアアーム材質をカーボンに置き換えていたのですね。さすがにカーボンへのこだわりが?
しかし、バーナードの設計したマシンを後任デザイナーが改良するパターン多いですね。F640シリーズやMP4シリーズも、笑
同じ1994年のマシン、ウィリアムズFW16のリヤサスペンションのアッパーアームが、1つのウイングと見立てた(A型形状では無く、内部にドライブシャフトを包み込む)と、リヤウイングのアンダーフラップが、ヘの字型ブーメラン?の形が目立って格好良かったです。
セットアップが決まり難く神経質で落ち着かず、名手セナを持ってしても手を焼く代物。
プロストだったら、どう評価、対応していただろうか?ドライブ拒否していたかも?
93年フットワーク無限ホンダが始めたメゾネットウィング、あれは凄く流行ったのを覚えています。最初はあんなもの何処が空力効果があるの?という疑問をという声もありましたが最終的には殆どのチームで採用していましたね。個人的には格好良いと思いました。でも2001年のアロウズのノーズセンターウィング、これはちょっと・・・かっこ悪いし・・・こんな物何処が空力効果があるの?という疑問が残りました。
フットワークアローズFA14のサイドビューの画像、格好良いですね。
ノーズ、サイドポッド、インダクションポッドの
流れる様なライン曲線がきれいで、角張っていないところが好きです。
特にノーズがスラント型+フロントウイング吊り下げ型の複合でバランスも素敵です。
スポンサーロゴマークもシンプルで、エンジンオイルメーカーBPの緑色ワンポイント入って映えて見えます。
昔、高速道路でフットワークの輸送トラックを見る度に、F1マシンを積んだトランスポーターか?と思ってしまいました。
もうフットワークは無くなったのですね。
またまた余談話ですいません。
無限ホンダV10エンジンの前に、ポルシェV12エンジンを使ったFA12はひどかった。
なんでもTAGポルシェターボ時代の1500ccV6エンジンを2基、真ん中でドッキングさせたモノと言われた手抜きエンジンでした。
しかもワークスエンジンでは無いので有償でフットワークが買わされた。
アローズのノーズセンターウイングなんて、思いっきり垂直にそびえ立ち上っているので、ドラッグ大きいだろうな?と思いました。だからモナコなどの低速コース限定で、高速コースには使わないだろうな?
ポキッっと折れてしまいそう。
これらは、フロントとリヤのメインウイングを補助する(不足分を補ったり、気流を整えてメインに導く)サブウイングと考えられるでしょうか?
先日の有効ポイント制のコメントで、ありがとうございました。
何にも邪魔されない空気を捉える場所なので、純粋にダウンフォース効果はあったと思います。
左右非対称ですし、アーム自体の整流機能は考慮されていないでしょう。
乱れた空気が当たる場所は、流れを乱すコクピットなので問題ありません。
画像は2007のマクラーレン、ウィキペディアから拝借しました。
当時、インテーク横のバイキングみたいなウィングがロボットみたいでカッコいいと思いました。今見るとフロントウィングもループみたいになってますね。
アロンソとハミルトンが乗った幻のチャンピオンマシンです。
あの頃は本当に、空力パーツがてんこ盛りでしたね。
この時代のフロントウィングは大きく空気を跳ね上げるものですので、あのルーフ状ウィングで発生した流れで、狙ったポイントに軌道を変えます。
インダクションポッド横のフィンはボルテックスを発生、速度の上昇に伴い強力な渦流を発生、リアウィング上部の高圧空気を吸い込みながら、空気を跳ね上げないように流す事ができる、それによってドラッグを減少させます。
何だか今思い出しましたけど、確か94年のティレル・ヤマハ022Cにも何だったかな?ハーベイ・ポストレスウェイトさんがレギュレーション違反じゃないからとか言って・・・マシンのサイドのどこだったかに何らかのウィングを取り付けて空力効果を狙ったような記憶があります。あのお陰で片山右京はドイツ、ハンガリーで予選5位が取れたのか?という気もします。最も当時の彼の潜在能力も滅茶苦茶凄かったけど。「SAMURAI DRIVER」と称賛されたりして。ハッキネンも「一体何?あの日本人は。」と言っていたのを覚えています。
1994年ティレルが速かった理由
ほぼ前年ザウバーなマシン、急なレギュレーション変更にも対応できる基本が備わっていたマシン
ジャッドとの提携2年目のヤマハ3,500ccエンジン(ニューマチックバルブ)はパワーありました。
なるほど!さすが管理人さんです。色々よくご存じだ。全く脱帽して尻尾巻いて裸足で逃げ出したくなる始末です。本当に本音は。
セナが最後にドライブしたウィリアムズFW16の第2戦パシフィックGP仕様マシン画像で、ノーズ先端部分の左右両サイドにカナード翼と呼ばれた三角形の小さい羽根が付いていました(セナのマシンだけでヒルのマシンには付いていなかったと思われる)
取り付け位置など、今のケープと呼ばれるパーツと似ていますが、役割は違うものでしょうか?
そんなものがついていたなんて初めて知りました。
見た感じ、ノーズ脇の空気を渦流にするものですね、行く先はサイドポッドかな。
フロントタイヤの乱流からノーズサイドの空気を守ろうとした?そんな印象です。
ケープはノーズ下の空気を整流するものですので、役割は全く違うと思います。
カナード翼が
開幕戦には付いて無くて、第3戦サンマリノGP以降では無くなったので、パシフィックGPセナ車限定みたいです。
真正面画像から見ないと判別し難いパーツでした。
FW16ノーズ(前年FW15Cよりも更に細くなった)が、
まだウイング吊り下げ式では無かった(ゆるくスラントしてる程度)ので、ケープのようなノーズ真下の空間に取り付けでは無いので別物なんでしょうね。
97年…プロストも押っ取り刀でXウイングを装着した訳ですが、何か給油口とウイングステーが干渉するとかで、決勝は片方だけ!で走っていた記憶が。
見た感じ普通に走っていましたけど…流石にありゃねぇだろって思いました(笑)