マイアミ・ガーデンズに作られた特設サーキットで開催されているマイアミGP。
ストレートが多く、あらゆる種類のコーナーが点在し、ダウンフォースのバランスが非常に難しい。
ランオフエリアが無い為に、マシンの停止は赤旗に繋がり走行時間が減少してしまう。
FP3では、トラックエボリューションによってローダウンフォースマシンのタイムが上昇、方向性は見えている。
レッドブル対フェラーリ、どちらが先頭をとるのか?
マイアミGP予選レポート
天候は晴れ、気温33℃、路面温度52℃で予選はスタートしました。
Q1
オコンは修理が間に合わない為、予選をキャンセルしています。
1回目のアタック、フェルスタッペン30.2、ペレス30.7、ラッセル30.8、サインツ30.8、ジョウ31.0、リカルド31.2となっています。
トラックエボリューションが強烈です。

ジョウは最終アタックで大渋滞に遭遇してタイムアップ出来ず。
終了間際のアタックラップとトラフィックで、明暗が分かれるQ1となりました。
Q2
新品ソフトでフェルスタッペン29.2、ペレス29.6、レッドブル2台が1,2番手タイムを記録、フェラーリはユーズドで3,4番手につけている。
その後、新品ソフトを使ったルクレールは29.1で1番手、サインツは29.7で4番手。
最終アタックでは、ノリス・ストロール・ガスリー・角田がタイムを伸ばしてQ3進出です。
ノリスが3番手に飛び込んできた、まだまだトラックエボリューション止まりません。
Q3
新品ソフトはレッドブルとフェラーリのみとなった1回目のアタック。
フェルスタッペン28.9、ルクレール29.0、サインツ29.0、ペレス29.4、ボッタス29.9、ハミルトン30.1となったトップ6です。

2セット目、ルクレールとサインツがセクター1で圧倒的な速さがあり、さぁどうなると盛り上がるところ。
フェルスタッペンがターン4,5,6でミス!アタックをやめてしまった。この時点でフェラーリのフロントローが決まってしまった。
ボッタスが一時4番手で、ペレスとハミルトンを上回る。
ペレスが4番手を取り返してQ3が終了。
マイアミGP予選結果
順 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:29.474 | 1:29.130 | 1:28.796 | |
2 | 55 | C.サインツ | フェラーリ | 1:30.079 | 1:29.729 | 1:28.986 | 0.190 |
3 | 1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:29.836 | 1:29.202 | 1:28.991 | 0.195 |
4 | 11 | S.ペレス | レッドブル | 1:30.055 | 1:29.673 | 1:29.036 | 0.240 |
5 | 77 | V.ボッタス | アルファロメオ | 1:30.845 | 1:29.751 | 1:29.475 | 0.679 |
6 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:30.388 | 1:29.797 | 1:29.625 | 0.829 |
7 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:30.779 | 1:30.128 | 1:29.690 | 0.894 |
8 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:30.761 | 1:29.634 | 1:29.750 | 0.954 |
9 | 22 | Y.角田 | アルファタウリ | 1:30.485 | 1:30.031 | 1:29.932 | 1.136 |
10 | 18 | L.ストロール | アストンマーチン | 1:30.441 | 1:29.996 | 1:30.676 | 1.880 |
11 | 14 | F.アロンソ | アルピーヌ | 1:30.407 | 1:30.160 | ||
12 | 63 | G.ラッセル | メルセデスAMG | 1:30.490 | 1:30.173 | ||
13 | 5 | S.ベッテル | アストンマーチン | 1:30.677 | 1:30.214 | ||
14 | 3 | D.リカルド | マクラーレン | 1:30.583 | 1:30.310 | ||
15 | 47 | M.シューマッハ | ハース | 1:30.645 | 1:30.423 | ||
16 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 1:30.975 | |||
17 | 24 | G.ジョウ | アルファロメオ | 1:31.020 | |||
18 | 23 | A.アルボン | ウィリアムズ | 1:31.266 | |||
19 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:31.325 | |||
20 | 31 | E.オコン | アルピーヌ | DNF |
まとめ
意外にも、クラッシュによる赤旗が無い予選セッションとなりました。
Q1からQ2にかけては、トラックエボリューションとトラフィックのタイミングで明暗が分かれる。
フェラーリとレッドブルは、順当に上位タイムをマークし続けた。
Q3ではフェルスタッペンが先行したが、最終アタックのターン4,5,6でスライドしてアタック失敗。
対するフェラーリは得意のセクター1で大きな差をつける、そしてルクレールが見事にポールポジションを決めました。

フェラーリ2台がフロントロー独占!
サインツは汚名返上とばかりにきっちりと2番手をキープ、そうそうこれでいいのよサインツ君。
焦らず自分の仕事をしていれば優勝のチャンスは必ずやってくる。
メルセデスはポーパシングを抑えるために車高を上げた、そしてタイムは伸びなかった。
ラッセルはマシンを信じられずQ2落ち、リアダウンフォースを削った事でその発生速度は上がっているがまだまだ早すぎる。
270が300km/hになればもっと戦えるはずです。
アップデートの方向性が良いアルファロメオはボッタスが5番手と好調さをキープ。
前戦で大型アップデートしたアルファタウリは2台そろってQ3進出、角田はラストアタックでガスリーに上回られたが、常に速いタイムをマークし続けていた。
2台共に入賞を期待できる内容です。
ターン4~7の速さがポイントとなった予選でした。
この高速コーナーによるタイヤへの負担は大きく、レースペースにおいては攻める事が出来ない。
決勝ではこれまで通りコーナーで稼ぐフェラーリ、ストレートで稼ぐレッドブルの図式となる。
ハードを2セット残したフェラーリ、ハード1セットのレッドブル。
コンパウンド差やデグラ差でレッドブルがフェラーリをとらえれば、最高速度345km/hを出せるターン11手前でオーバーテイクは出来る。
ペースとタイヤ戦略の違い、目が離せない展開となるでしょう。
初開催のマイアミで観客を熱狂させるレースになる事は確実です。
予選結果はさておき、日本に居住する者にとっては鬼も落涙するような惨いタイムスケジュールのFP3と予選をリアルタイムで報せて頂けるJin様に まずは感謝です
フェルスタッペン、予選Q3は残念でした
レースペースはフェラーリとレッドブルはどちらが良いでしょうか?
ハードタイヤは今回使わないでしょうか?
セーフティーカーが出る可能性が高いので、最後まで分からないレースになりそうですね
早朝の予選、お疲れ様でした!
マイアミ、すごくいいですね。雰囲気といいコースも、見ていてとても気に入りました。
ドライバーには大変なのかもしれませんが。。
モナコをブラッシュアップした印象です。「抜けないモナコ」の、コース変更を後押しする?ようだと、僕としてはうれしいですが。
アルファタウリも好調、楽しみな週末です。
おそらくSC濃厚(複数回あり?マーシャルの手際良さは?)だから、レースモードの周回数も少なくなり、M⇨H の1ストップでしょうか。
運良くSC無しなら、路面温度も高いでしょうし、
M or S⇨H⇨H の2ストップが理想でしょうか。
となるとフェラーリの方が良いオプションでしょうか。
ミディアムペースは同等です。
しかしデグラがわからない、10周以下のデータしかありません。
高い路面温度、ローダウンフォースによるスライド、行き当たりばったりなタイヤ戦略になるかもしれない。
スターティンググリッドは奇数列がかなり有利になりそうですね〜。
1コーナーまでは短いのでサインツが無茶しないといいなと思いますが果たして…
レッドブルはストレートのDRSで仕掛けていくでしょうね
ターン11からの低速区間だとGAPは圧縮されるのでストレートで伸びがいいレッドブルはフェラーリにとって脅威になると思いますが、どう防いでいくのか楽しみですね