2019年日本GPは台風により土曜日の全てのイベントをキャンセル、プラクティスの結果がグリッド順になるとの事で、本気のアタックラップが多く見られた金曜日、非常に濃密な内容でした。
台風が去った土曜20時頃から鈴鹿サーキットは徹夜で準備を行い、予定通り予選を10時から行った。
日本GP予選レポート
天候は晴れ、気温22℃、路面温度34℃、メインストレートは強めの追い風で予選はスタートしました。
Q1
フェラーリ、マクラーレンはハードスタート、クビサがアタックラップに入るためにシケイン立ち上がり最終コーナーでクラッシュして赤旗、残り15分。
今度はマグヌッセンが最終コーナーでクラッシュし赤旗、残り11分。
再開し続々とアタックラップに入っていく、ミニレースと化したQ1はルクレールがトップタイム。
RIC,PER,RUS,MAG,KUBが敗退。
Q2
全台がSでピットアウト、フェラーリ2台が素早くタイムをだす、ハミルトンがトップタイム27.8秒台。ガスリーが最終アタックで9位に飛び込んだ!良いラップだったよ。
トップ3チーム+マクラーレン2台+ガスリー&グロージャンが通過。
GIO,STR,RAI,KVY,HULが敗退。
Q3
路面温度は38℃まで上昇、1回目のアタックでベッテルがコースレコード27.2秒台でトップ、ルクレールが続きフェラーリ1,2体制。レッドブル勢は届かない差がセクター2,3のパワー区間である状態。どうしたメルセデス?
一気に形勢逆転フェラーリが強い。
ベッテルが脅威の27秒台フラットでポールタイム。
日本GP予選結果
順 | NO | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | GAP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:28.988 | 1:28.174 | 1:27.064 | |
2 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:28.405 | 1:28.179 | 1:27.253 | 0.189 |
3 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:28.896 | 1:27.688 | 1:27.293 | 0.229 |
4 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:28.735 | 1:27.826 | 1:27.302 | 0.238 |
5 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:28.754 | 1:28.499 | 1:27.851 | 0.787 |
6 | 23 | A.アルボン | レッドブル | 1:29.351 | 1:28.156 | 1:27.851 | 0.787 |
7 | 55 | C.サインツ | マクラーレン | 1:29.018 | 1:28.577 | 1:28.304 | 1.240 |
8 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:28.873 | 1:28.571 | 1:28.464 | 1.400 |
9 | 10 | P.ガスリー | トロロッソ | 1:29.411 | 1:28.779 | 1:28.836 | 1.715 |
10 | 8 | R.グロージャン | ハース | 1:29.572 | 1:29.144 | 1:29.341 | 2.080 |
11 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:29.604 | 1:29.254 | 2.190 | |
12 | 18 | L.ストロール | レーシングポイント | 1:29.594 | 1:29.345 | 2.281 | |
13 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:29.636 | 1:29.358 | 2.294 | |
14 | 26 | D.クビアト | トロロッソ | 1:29.723 | 1:29.563 | 2.499 | |
15 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:29.619 | 1:30.112 | 2.555 | |
16 | 3 | D.リカルド | ルノー | 1:29.822 | 2.758 | ||
17 | 11 | S.ペレス | レーシングポイント | 1:30.344 | 3.280 | ||
18 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:30.364 | 3.300 | ||
RT | 20 | K.マグヌッセン | ハース | NO TIME | |||
RT | 88 | R.クビサ | ウィリアムズ | NO TIME |
まとめ
WHAT-A-LAP 🤩: a new track record!
La tua pista preferita, #Seb5 Suzuka è tua ❤#essereFerrari 🔴 #JapaneseGP 🇯🇵 @F1pic.twitter.com/3Z6p8oNW9H— Scuderia Ferrari (@ScuderiaFerrari) October 13, 2019
フェラーリがQ3に入った途端にメルセデスを寄せ付けないスピードを披露!ベッテルが見事なレコードタイムでポールポジションを獲得しました。ルクレールも2位でフェラーリがフロントロー独占!
な、な、な、何が起こった??
- エンジンモード(ジェットモード)
- ラバーイン(トラックエボリューション)
- 強風
これらが上手く絡み合い苦手なセクター1を最速で抜けた事が勝因だろう。
メルセデスやレッドブルがフェラーリにセクター1、特にS字区間で負ける理由は何か?フェラーリのターンイン速度が上がった事が主な要因です。
フロントダウンフォースが足りない部分は最後の最後ラバーインで解消され、更に向かい風を多く受ける事でダウンンフォースが増加した、そしてドラッグが少ない車体である事が上げられる。
空力効率の良い車体だった事が強風で生きた!そんな印象です。
レッドブルはどうみてもパワー負けです。オーバーステア傾向の強いマシンでスロットルオープンが遅いのもそれを助長させている。
アルボンが急成長、マックスと同タイムです。ガスリーもQ2最終アタックで魅せてくれた。
決勝レースはメルセデスとレッドブルのロングランペースが良い、フェラーリはどう対処するか?先にピットインをする事が大前提、アンダーカットされてはならない。
オーバーテイクが難しい鈴鹿は終盤までもつれるなぁ、タイヤ管理の思惑が絡み合う最終10ラップは目が離せないだろう。