モナコGPではマクラーレンホンダはなかなかのスピードを見せてくれました。シーズンで一番パワー差が出ないコースでバンドーンが躍進しました。

インディ500に参戦するアロンソの代役バトンも久しぶりのF1ドライブにもかかわらず、バンドーンと同等の走りをしてくれました。

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モナコGP予選タイム差+1.071秒

https://www.formula1.com/
ドライバー タイム ギャップ
1 キミ ライコネン 1:12.178
10 ストフェル バンドーン 1:13.249 1.071

最大限のダウンフォースが必要なこのモンテカルロで、このようなタイム差になるとは正直予想しておりませんでした。昨年は1.485秒差だったので低速コースのシャシー面では改善がみられます。

Q2のラストアタックでクラッシュしてしまったバンドーンですから、もしQ3を走れていたらもう少しタイムを詰めていたはずです。

このタイムはトロロッソあたりと同等であり、そして最高速や各セクター通過速度も似たり寄ったりです。その上にはレッドブルがいます。彼らとは0.7秒ほど違う訳ですから、ダウンフォース・パワー・ドラッグのいずれも差がつけられていますね。

ピークパワーよりもドライバビリティの向上に改良を施しているホンダの姿勢は間違いなくいい方向へ向かっています。

モナコGP決勝タイム差無しリタイア

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決勝ではバンドーンが10位走行中にリタイアしてしまいました。きっかけを作ったのが僚友バトンで57周目にウェーレインをクラッシュさせ自らもリタイアしてSCになってしまう。

バンドーンはSC明けのグリップが無いSSタイヤで1コーナーに向かい、ぺレスにインを奪われてラインがワイドになったところ、曲がりきれずにガードレールにクラッシュしてしまっています。

非常に勿体なかったですね、なぜインを抑える走りをしなかったのか?SCアウトラップでのタイヤの温め方などバンドーンはもう少しクレバーになる必要がありますね。

しかしながら決勝でのラップタイムはかなり安定していて速かったです。予選で似たようなタイムだった6位入賞のサインツと比較しても遜色ないタイムで走っています。

S.バンドーン C.サインツ
40 1:17.515 40 1:16.797
41 1:17.616 41 1:17.304
42 1:17.534 42 1:17.543
43 P 1:34.967 43 1:17.692
44 1:20.900 44 1:16.878
45 1:16.665 45 1:17.179
46 1:16.777 46 1:17.213
47 1:16.917 47 1:17.388
48 1:17.154 48 1:17.140
49 1:17.474 49 1:17.299
50 1:17.042 50 1:17.785
51 1:17.060 51 1:17.099
52 1:17.245 52 1:17.099
53 1:17.466 53 1:17.014
54 1:16.902 54 1:17.004
55 1:16.938 55 1:16.904
56 1:17.095 56 1:17.007
57 1:18.300 57 1:17.093
58 1:17.595 58 1:17.179
59 1:17.186 59 1:16.684

後半戦の40周目以降のラップなんですが、サインツとほぼ同等に走れています。もしペナルティがなかったら、もしQ3を走れていたらと考えると非常におしいモナコGPだったと言えるでしょう。

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バンドーンのドライビング改善の兆し?

ここモナコにて力強い走りを見せてくれたバンドーンですけど、ドライビングに関してエンジニアと相当な打ち合わせをしているようで、自分の走りがどうしても出来ていなかった前戦までとは、明らかに違った結果を出しています。

 

ダウンフォースが最大限発揮されるこの低速コースだからこその結果かもしれませんが、今年の難しいマシンの乗り方をようやく理解しだしているのかもしれません。

次戦のカナダでアロンソとどの程度の差になっているか?今後のバンドーンの成長には期待出来そうなきがします。