ブラジルGPでマクラーレンホンダは予選で7位、決勝では8位と言う成績で終えています。アロンソはフリー走行3回目から調子が良くなり好タイムを記録していました。

しかし決勝となるとペースはあるがストレートスピードを犠牲にしたセッティングのため、マッサの後ろを延々と走る事しかできませんでした。

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ブラジルGP予選タイム差+1.271秒

ドライバー SPD T S1 S2 S3 タイム ギャップ
1 V.ボッタス 330k/h 17.299
330k/h
34.773
274k/h
16.250
325k/h
1:08.322
4 M.フェルスタッペン 323k/h 17.560
324k/h
34.853
268k/h
16.512
320k/h
1:08.925 0.565
7 F.アロンソ 312k/h 17.740
315k/h
35.201
262k/h
16.652
307k/h
1:09.593 1.271
13 S.バンドーン 312k/h 17.922
315k/h
35.399
265k/h
16.795
309k/h
1:10.116 1.794

※アロンソ・バンドーンはQ2タイムが最速

インテルラゴスは全長4.309kmで全開率は62%となっています。

https://www.formula1.com/

今回は比較対象としてレッドブルのタイムと速度も載せてみました。インテルラゴスのパワーエフェクト値は不明ですが、メルセデスとレッドブルの差がパワーだけのものと仮定した場合。

メルセデスPUとルノーPUの差は約30kw。これはハンガリーの時点で大体明確になった各PUの差のそのままです。(今年の改善度は各PUほぼ変わっていない。ホンダだけはハンガリーの時点から10kw詰めているとの予測)

インテルラゴスのパワーエフェクトは0.565s/3で「0.188s/10kw」となる(シルバーストン0.25s/10kw、ハンガロリンク0.15s/kw)なのでいい線な数値だと思う。

メルセデスとの差は約40kwとした場合0.188s×4=0.753秒がパワーユニットのみでついたタイム差となる。

セクター3だけならマクラーレンホンダとレッドブルの差はたったの0.14秒差で、ルノーとのパワー差約10kw程度と思われている事もうなずける数値かと思います。

ブラジルGP決勝タイム差+66.618秒

https://www.formula1.com/

スタートでは6番手アロンソが素晴らしい走りで、ぺレスを上手い具合に押し出して5位まで上がるがSC明けのホームストレートであっさりとマッサに抜かれる。

そしてここから延々とマッサの後方を走る事になる。DRS無しマッサとDRS有りアロンソの最高速度はほぼ同一でスリップが最大限発生する距離にすら近づけない。

それなのにアンダーカットに行かずにマッサに先にタイヤ交換されてしまう。追うようにして翌周ピットインするけどこのピット間だけで1秒離されてしまう。マクラーレンの作戦担当は何考えてたのか。

終盤戦にマッサに追いつくが序盤と似たような状況で抜くことが出来なかった。パワー差を補うためのローギアードの加速重視設定ではここまでが限界なのだろう。

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まとめ

フレッシュなPU関連を使いアロンソが終始安定したラップタイムを刻んだブラジルGPでした。低速コーナー特化型マクラーレンの強みも少なからず出たインテルラゴスのコースのおかげかと思います。

決勝においての追い抜きを前提としたセッティングを捨てて、ダウンフォースを他車より多く付ける事で得られた安定感とも言えます。

ルノー勢はDRS状態のスピードトラップで330km/h以上を記録できるギア設定となっている。マクラーレンが仮にギア設定を変更した場合の走りを見てみたいけど、あと1戦となっている今年は無理な事だろう。

下図の最終戦アブダビのサーキットデータを見る限りではマクラーレンホンダにとってはかなりきついです。

https://www.fia.com/