イタリアGPでは雨の予選でバンドーンが好走、Q3まで進出しましたがトラブル発生しタイムアップできずに10位となりました。
そのせいで交換ペナルティ25をもらい18位グリッドからのスタートとなってしまった。アロンソはフリー走行から新PUを導入して35グリッド降格が決まっていただけにバンドーンのペナルティが非常に勿体なかった。
決勝でも2台はそれぞれ違った理由でリタイアとなっている。
イタリアGP予選タイム差+3.603秒
上記のタイム差はQ3でのものでバンドーンはパワーダウンでタイムが伸ばせなかった。Q2では2.811秒差となっていて8位で通過している。
雨の予選でバンドーンが好結果だったのはリアウィングが他より大きかったからだと思われる。
メルセデスと比べてもマクラーレンはリアウィング下側エレメントの厚みが・・
ハースよりは確実に立っているリアウィング
業界一小さいレッドブルのリアウィング、ウィリアムズも大きめ
イタリアGP決勝でのタイム差リタイアで無し
バンドーンは35周目にノーパワーを訴えてピットインするとそのままガレージへ原因はMGU-Kのシャフト破損との事です。
他よりダウンフォースが多いバンドーンはタイヤ摩耗が明らかに少なかった。これはウィリアムズも同じ現象だったが、ペースは良いけど抜くことはできないジレンマにはまっていた。
バンドーンはSSタイヤで引っ張って一時8位まで上がり10位走行中にリタイヤ。トラックポジションキープでチャンスをうかがっていただけに残念な結果だった。
アロンソは序盤早々にギアボックスのセンサーが壊れて、ギアチェンジのシームレス機能が壊れて1周あたり1秒タイムロスしていたとの事。
それでも最後まで走り続けて、ファイナルラップの前周でリタイアしている。これは戦略的なものでリタイアした場合は新しいギアボックスを次戦投入しても5グリッドダウンペナルティが適応されないためのもの。
まとめ
今回のグランプリ予選は雨、決勝はDRSポイントなどが多くFIA発表ベストデータはあまり使い物にならない。
単純明快にLIVE TIMINGのスピートトラップのみに注目、数値はバンドーンがリタイアするまでのものを抜粋した大体の目安です。
SPD T | 通常 | DRS |
---|---|---|
ハミルトン | 328 | 342 |
リカルド | 324 | 355 |
バンドーン | 314 | 345 |
アロンソ | 307 | 342 |
ハミルトンは本気出してない数値です。注目はリカルドのスピードで、パワー不足を補うためにあれだけ空気抵抗を削ってもコーナーも速くトラクションも良い。こんなマシンこそパワー不足のホンダには必要ですね。
イタリアGPは空気抵抗のないダウンフォースを、どれだけ多く増やせるかが本当に重要だと再認識できるレースだったと思います。
次は曲がりくねったシンガポールでのレースとなりマクラーレンにあったコースのはず、ホンダも低速域のパワーを上げているだけに期待したい。