大型アップデートを導入したマクラーレン・ホンダ予選では2台共にQ2へ進出して今季最高の13.14位になりました。
期待された決勝ではトラブルが多発しアロンソはリタイア、バトンは16位完走(後ろはマノーのみ)という最悪な結果でした。
今回はトップからのギャップが開いています。どうしたんでしょうか?そんなことも含め分析してみたいと思います。
スペインGPでの予選タイム差3.079秒
1 N.ロズベルグ メルセデスAMG 1:24.681
13 F.アロンソ マクラーレン 1:27.760
ロズベルグはQ3のタイムですが、このラップは本当に驚異的なペースでした。アロンソはQ2のタイムです。
予選ではメルセデスの圧倒的な速さが目立ちます。やはりあのチームはエンジンの予選用モードが存在している事は明白でしょう。
バルセロナは空力サーキットとよく言われますが、逆にパワーサーキットであると言えます。パワーさえあれば抵抗のあるダウンフォースパーツを組み込めるからです。
ホンダは今回新スペックエンジンではなかったようです。まだまだ現スペックでの問題点の洗い出しが足りていないそうなので、パワーアップの期待は次回に持越しです。
スペインGP決勝でのタイム差1周遅れ
バトンが16位で完走しての結果です。バトンに関してはスタートの失敗が最後まで足を引っ張りこの抜けないサーキットではパワーの無いホンダエンジンでは難しく、しかもトラブルを抱えながらの走行でした。
アロンソはブレーキトラブルでリタイア、バトンも予選でブレーキがおかしいと言っていましたね。
しかしながら今回の一連のトラブルの連鎖は大型アップデートの後遺症といえるのではないでしょうか?新パーツとマシンの融合がうまくいっていないために生じたものだと思います。
カラーリングを変えたことだけでも3kgの軽量化になっているといいますから、重量バランスなどが狂っていてもなんら不思議はないですね。
このスペインGPは相当な期待をチーム、ドライバー、ファンがしていました。私もその一人です。
予選まではかなり理想的に事が運んでいただけに、決勝でのあの醜態にはショックが大きかったです。
しかし決勝でのあの状態こそ真のチーム力だと私には見えました。マクラーレン・ホンダまだまだ前途多難ですが諦めずに応援していきたいと思います。がんばれマクラーレン・ホンダ!!