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17戦目(/22戦)のアメリカGPは、フェルスタッペンが優勝、ペレスが3位、角田が9位となったホンダ勢でした。

フェルスタッペンは、予選でポールポジションを獲得、決勝では優勝し、ポールトゥーウィンを達成しました。

チャンピオンに向けて一歩踏み出した、そんなグランプリだったと思います。

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アメリカGP予選タイム差▲0.209秒

https://www.formula1.com/
POS ドライバー F T1 S1 T12 S2 S3 タイム Gap Tyre
1 VER 218 301 24.897 319 37.341 30.672 1:32.910 C4
240 192 213
2 HAM 216 302 25.082 323 37.180 30.857 1:33.119 0.209 C4
238 194 212
3 PER 218 302 24.939 219 37.392 30.803 1:33.134 0.224 C4
236 192 213
4 BOT 215 303 25.165 323 37.299 31.011 1:33.475 0.565 C4
236 190 216
5 LEC 216 304 25.238 323 37.486 30.882 1:33.606 0.696 C4
233 191 213
10 TSU 200 300 25.610 321 37.920 31.388 1:34.918 2.008 C4
234 191 212
https://www.formulapassion.it/

スピードテレメトリーグラフを確認すると、最近負けていた300km/hまでの加速が同等以上となっている。

特に最終コーナーとターン11からのグラフで、フェルスタッペンのラインの方が左側になっています。

 

メルセデスは、加速区間のブレーキング手前で、エネルギーカットするマッピングを多用していましたが、今回はそうではなかった。

過去のテレメトリーグラフを確認したら、イタリアで顕著にその傾向がありロシアの金曜日までは、そのようなモードだったのを確認できました。

 

(画像クリックで動画へジャンプします。)

F1公式によるミニセクター毎の色分けです。私が行ったものとやはり違いがある、テレメトリーアプリの各通過ランプのタイミングが一定じゃないんだなぁ;;

ターン1やターン9の立ち上がり、ステアリング抵抗が大きい曲がる加速区間でフェルスタッペンの方が速い?!

あれ?やっぱり、スーパー加速モードやめてるよなぁ・・・。

アメリカGP決勝タイム差▲1.333秒

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イン側ハミルトンがスタートダッシュを決める、ターン1で並んでいるフェルスタッペンを押し出すように立ち上がりトップに立つ。

ハミルトンvsフェルスタッペンvsペレス

トップのハミルトンをぴたりとマークするフェルスタッペン。

無線で「ハミルトンがスライドしてる。」と話している、ミディアムタイヤは直ぐにオーバーヒートぎみになっていたと考えられる。

 

ハミルトンに接近しすぎな1秒圏内でついていくフェルスタッペン、自分のタイヤを守れなくなっていた。

10周目終わりにピットに入りハードへ交換すると、あっさりと差が20秒以内となり、アンダーカット成功。

ハミルトンは後ろにレッドブル2台が居る事で先には動けず、ペレスのアンダーカットを警戒するためにピットインしなくてはいけなくなった。

ハミルトンが13周目終わりにハードへ交換し、ピットアウトするとフェルスタッペンが6秒前になっていた。

角田vsガスリーvsボッタス

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ソフトスタートで8位まで上げた角田、後ろのボッタスを抑える。

角田の頑張りがボッタスに隙を作り、ガスリーは3周目のターン1でボッタスを捉える。

そして、このアルファタウリ2台編隊は、ピットインする10周目までボッタスを抑え切った。

フェルスタッペンvsハミルトン

フェルスタッペンは、2スティント目のハードに交換直後にアンダーカットを確実に成功させるため飛ばし過ぎたのか、思ったようにペースが上がらない。フレッシュタイヤのハミルトンが追ってくる。

ハードタイヤとの相性はメルセデスの方が上のようだ。2.6秒差まで縮められた29周目終わりに、2セット目のハードへ交換した。

たったの19周使ったハードだが、ウェアは残っていなかったようです。

 

ハミルトンは、37周目終わりに2セット目のハードへ、フェルスタッペンの後方8秒でコースイン、直ぐにはペースアップせずにゆっくりとタイヤを温めていた。

そして、42周目には1:38.485のファーステストを記録、フェルスタッペンより2秒速いタイムで一気に6秒差。

これはこれまでに何度もあったパターン、ラスト何周のところで抜かれるかもしれない?!

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このまま闇雲に逃げようとすればタイヤ摩耗を助長し、終盤に抜かれるかもしれない。フェルスタッペンはピットへペースの指示を仰ぐ。

ピットからは、バックストレート手前のターン11でタイヤをオーバーヒートさせずに、トラクションがある事が重要だと答える。

追い付かれるのは必然、抜かれなければいいと言う事をやんわりマックスに伝えたような格好だった。

 

51周目には1.5秒を切る差となるが、セクター1のS字区間でハミルトンはフェルスタッペンについていけない、ここで詰めないとDRS検知ポイントで1秒以内に入れない。

数周の間は、同じような状況が続き、これは勝てると思ったところに周回遅れミックが現れる。

54周目のセクター3で乱流圏内に入り、55周目セクター1で約1.5秒後ろになり、もろに乱流をくらってしまう。

 

最終ラップに入るホームストレートは、ミックからもらったDRSで加速、ターン1に飛び込んでいく、それでも差は0.9秒となっていた。

フェルスタッペンはセクター1を全体ベストで走ると、DRS検知ポイントでは1.1秒差だった。

 

バックストレートで並ばれる事なく通過した。

フェルスタッペンは、そのままトップでチェッカーフラッグを受けた。

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まとめ

まさかのポールポジション!そして終盤きっちりと抑えきっての優勝!

バンプだらけのCOTAは、ロングホイールベースが有利と睨んでいたが、全然違った。

 

ハイレーキで柔軟性のあるリアを持つレッドブルが優勢となっていた。

ストレートでは若干失うが、ターン区間では圧倒するレッドブルの十八番とも言うべくセッティングが、バッチリと決まっていたのが勝利に大きく貢献していた。

 

最終スティントで、遅すぎず速すぎずの微妙なペースを維持、ハードタイヤを27周もたせ抜かれない走りが出来た事は、マックスにとって本当にいい結果だと思う。

抑えきれると言う自信がつけば、今後の勝負強さも増してくるだろう。

 

  • フェルスタッペン←12p←ハミルトン
  • メルセデス←23p←レッドブル・ホンダ

ドライバーでは12p差に広げ、コンストラクターでは23p差に縮まった。

 

さぁ、この後のメキシコとブラジルは、レッドブルホンダが得意とする高地連戦。

一気にポイント差を広げて、チャンピオン争いに王手をかけてくれ!