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オランダGPを圧倒的なスピードで制したレッドブル・ホンダとフェルスタッペン、それ以降の3戦でポールポジション争い、優勝争いに絡めずに苦戦。

そんな状況で迎えたアメリカGPの開催地COTAは、これまで圧倒的な強さを誇るメルセデスが有利と言われるサーキット。

 

しかし予選では、フェルスタッペンがポールポジション、僚友ペレスも最終コーナーの雨さえなければ2番手だった可能性が高い。

フロントロー独占かと思わせる、驚きの速さを見せたレッドブル・ホンダだった。

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アメリカGP予選:フェルスタッペンvsハミルトン

https://www.formula1.com/
POS ドライバー F T1 T4 S1 T11 T12 S2 T19 S3 タイム Gap
1 VER 218 301 279 24.897 287 319 37.341 285 30.672 1:32.910
240 192 213
2 HAM 216 302 284 25.082 284 323 37.180 285 30.857 1:33.119 0.209
238 194 212

 

フェルスタッペンは対ハミルトンで、セクター1(▲0.185)セクター2(+0.161)セクター3(▲0.185)となっている。

長いストレートがあるセクター2では負けているが、その赤字幅は非常に少ない事がわかります。

ミニセクター比較

完全に正確とは言えないけど、テレメトリーF1アプリの解析による、ミニセクタータイムの比較を行いました。

黒いラインはイーブンだった所になります。

ターン5,6は速度が250~220km/hぐらいの高速コーナーで、フェルスタッペンが速かったポイントの一つです。

 

ストレートでは、300km/hまでの加速が同等であり、その後の最高速度ではメルセデスに軍配が上がります。

セクター2にあるターン11,12のような鋭角的なヘアピンコーナーは、レッドブルが得意とするところですが、メルセデスの方が速い。

これは多分、リアタイヤをクールダウンするための処置と思われます。

 

セクター3では、ターン14,15,16を抑えたフェルスタッペンが、その後の区間を圧倒しています。

メルセデスは、リアタイアのオーバーヒートに悩んでいる事がセクター3の結果に表れている。

レッドブル・ホンダのセッティングに迷い無し

FP1では圧倒的な差を付けられていたレッドブル、フロントがロールしすぎているのが見えた。

パンプを意識しすぎてサスペンションが、全体的に柔らかいような感じだった。

FP2の開始直後には見事に修正されていて、2台共に常に上位をキープ、リアウィングを大きく変更するような迷走もなかった。

 

フロントエンドの強さを求めるフェルスタッペン、リアのスタビリティを求めるペレス、どちらのドライビングにも対応出来るマシンの全体的なバランスの強さがあったと思う。

セッティングの決まったマシンによって、ホンダのエネルギーマネージメントも良く出来ていた。

トルコで問題になった300km/hまでの加速で負けていない。

https://www.motorsport.com/

ストレートエンド速度では負けるがたったの4km/h、これはコーナーに振っている空力のドラッグのため致し方ないところ。

そのおかげでセクター1,3を圧倒する速さがあったのだから問題にならない差です。

そして、リアタイヤを守れるダウンフォースがあります。

 

ニューウェイ先生が戻ってきた直後に、こんな事になるなんて・・・いない時の迷走っぷりが半端なかった。

彼の頭の中で描いてる理想のマシンの動きは、他の人には理解出来ないって事なのだろう。まぁ多分、話題になっているレーキ角度と車高の使い方なんだとは思うけどね。

 

レースは勝たなければ意味がない。

何が起こるかわからないけど、レッドブル・ホンダ2台が同等の速さを発揮できる確かな強さがあります。