とうとう発表された2019年「レッドブル・ホンダ」誕生。カナダGPで投入されたホンダの新スペックエンジンに対しての評価と今後の伸びしろに期待してのものとなっている。
現実問題ホンダは他メーカーよりパワーや燃費面で劣っている。パワーサーキットであったポールリカールでは、データが不足し対応力の差が表れてセッティング面で劣勢となってしまったようだ。
予選タイム差+2.418秒
トップとQ2通過ラインでの比較、ガスリーはQ1タイムが最速となっている。
POS | ドライバー | SPD T | S1 | S2 | S3 | タイム | Gap(GAS) | Q | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | 329 | 22.276 | 27.821 | 39.932 | 1:30.029 | 2.418 | 3 | US |
114 | 286 | 302 | |||||||
1 | L.ハミルトン | 324 | 22.822 | 28.047 | 40.402 | 1:31.271 | 1.176 | 1 | US |
123 | 279 | 297 | |||||||
9 | C.サインツ | 324 | 22.853 | 28.165 | 40.988 | 1:32.016 | 0.431 | 2 | US |
120 | 283 | 298 | |||||||
10 | C.ルクレール | 326 | 22.841 | 28.147 | 41.067 | 1:32.055 | 0.392 | 2 | US |
119 | 283 | 299 | |||||||
11 | E.オコン | 326 | 22.961 | 28.160 | 40.954 | 1:32.075 | 0.372 | 2 | US |
121 | 284 | 300 | |||||||
14 | P.ガスリー | 324 | 22.950 | 28.474 | 41.023 | 1:32.447 | 1 | US | |
120 | 277 | 297 |
ハートレーはFP2でエンジントラブルが発生して、全コンポーネントを新スペックへ交換。ガスリーは金曜日まで旧スペックで走行しており、土曜日からカナダGP決勝で使った新スペックへ交換している。
FP3が雨で両者共に新スペックエンジンでの走行確認が出来ていない中で予選となってしまった。
ハートレーに関しては最後尾確定しているから無理をする必要は無いけど、もう少し出来た感は否めない。ガスリーは路面状況が良くなる中でタイムアップ出来ていない事が情けない。
レース後、田辺さんのコメント
「相対的なパフォーマンスがわれわれが期待していたものよりも低かった。コーナーでのグリップ力はそんなに悪くなかったんですが、結果的にそれによってストレートが遅くなった。つまり、もう少しダウンフォースを削ることができたわけですが、それをどれくらい削ればいいのかという作業を予選までにやりきることができなかった。」
田辺さんのコメントにもある様に、ドラッグが多かったのかな?
その割にセクター3でタイムを稼げていない事が、トロロッソの今の車体の問題とタイヤの使い方に対するドライバーの経験不足からくるものだろう。
決勝タイム差+1laps
ガスリーはスタート直後のターン3でオコンと接触して両者共にリタイア。ターン1でのベッテルとボッタスによる接触による影響を受けてしまった。
https://www.formula1.com/en/video/2018/6/RACE__Ocon_and_Gasly_out_on_chaotic_opening_lap.html
オコンの後ろを確認していない大きな車線変更はいただけないが、並んでもいない状況で突っ込むのはいかがなものか?このコース逃げれる場所が非常に多いのにこれは良くないね。
チャンスをものにする事とそのチャレンジによるクラッシュは明らかに違うものだ、トロロッソの二人に起こっているここまでの状況から言える事は、クレバーさが足りないのだよ。
同郷のプロフェッサープロストさんのレースを見て勉強しなさい。
ハートレーは最後尾スタートで、USスタートを選択。早いタイミングでピットストップして遅いウィリアムズ2台に引っかからないようにする作戦だった。
1周目の混乱でSCとなりこの間、ウィリアムズ2台とアロンソはピットインしている。9周目終了までにベッテル、ボッタスに抜かれるけどエリクソンをターン11でパスして14位キープ。
前を行くバンドーン(SS)に追いつけないどころか15周すぎから離されていく、USの優位性はこの時点で終了している。後ろからはSSエリクソンやSウィリアムズ2台とSアロンソが大きな差がなく追走され身動きが取れなくなってしまった。
そして雨情報が入ったため降るまでギャンブルに作戦変更したが、実らずに当に終わっていたUSからSSへ39周終了時点で交換する。ペース差で3秒あったウィリアムズ2台をパス、USエリクソンを捉える事が出来ずに14位フィニッシュとなっている。
まとめ
はっきり言って、良いと思えるポイントが一つも無かった。新コース、シミュレータとの相関問題などが関係してイニシャルセットがダメダメだった事がことの発端。
決勝の定跡無視な最後尾でUSスタートには??
ただでさえ瞬間的な速さや実績がないハートレーに取らせる作戦ではないだろう。雨予報だって最初からレース中間地点で、もしかしては視聴者の我々でさえ予期していた事、だったらSSかもしくはSスタートで良いはずなんですが・・。
ホンダパワーはまだまだです。
全開率が70%とも言われるポールリカールは、10kw(13.6ps)でのパワーエフェクトが0.25~0.30sにもなると思われる。現状予測から対ルノー差10kw、対フェラーリ・メルセデス20kw差はあるので、タイム差からもそんな感じが伺える。
また、ピークパワー以上にその他の部分が劣っている印象が強い。
パワーが上がればそれに対応するセッティング面での変更が必要になるが、トロロッソの対応力が足りないなぁ。まぁこれは仕方がない下位チームなんだから。
さーて、どうしたものか?
夏休み明けまではじっくり見守ろうと思っていたけど、色々と欲が出てきてしまった(汗
特にドライバー二人の成長度合いが、ルクレールと比較するとちょっとねぇ・・。
p.s.ちと体調を崩し記事作成が遅れてしまっています。(内容も薄いなぁ;;)
フランスまとめきれずにオーストリアが来てしまう。助けてくれ~(笑)
管理人様のおっしゃる通りだと思います。二人とも若いドライバーでシャシの開発にも遅れを取っているように見えます。特にハートレーはF1ドライバーとしては能力が足りていない。どうせ予選で15位前後までしか行けないのであれば、私がシーズン初めに言ったように、彼のエンジンはペナルティ覚悟で毎レース交換してでも最新スペック投入するなどしないと他社のエンジンの進歩に追いつくことはできないでしょう。
日本はこれから猛暑の季節ですね。ご自愛ください。
ハートレーのエンジンで実戦テストは、かなり過激な戦略ですね。今のホンダには必要な事かもしれません。
ハートレーに期待する事ってガスリーのような一発の速さじゃないし、レース戦略もギャンブル要素ではなく、耐久王者らしい安定したラップによるデータの蓄積だと思うんです。こう思っているファンはかなり多いと思う。
後方からの追い上げって基本的に硬めのタイヤで地味に根気よく走って、前が開けたらペースアップしてとか、それが基本だろう。
それを無視するからいけない。チームがハートレーに期待しすぎているように感じる。
このままハートレーの本来の能力を埋もれさせるのか?トロロッソの起用方法に疑問ですよ。
開幕から8戦終了時点でのコンストラクターポイントを昨年と比較してみました。
トロ・ロッソ 2017年シーズン 33P ⇒ 2018年シーズン 19P
マクラーレン 2017年シーズン 2P ⇒ 2018年シーズン 40P
ホンダは 2P ⇒ 19P ですから私も含めファンは喜んでいるところですが
昨年よりポイントが稼げていないトロ・ロッソのファンの気持ちはどんなものなんでしょうね?
トロ・ロッソは年度前半はポイント稼いでも、後半伸び悩むところは資金力によるところも
あるわけですが、今回の結果を見ると残りのシーズンへの不安が募ります。
頑張って欲しいですトロ・ロッソ・ホンダ!
トロロッソは現在8位に転落。
今年は生みの苦しみがありますから、そこは仕方ないと思ってくれているのでは?
最近のアップデート停滞は痛いですね。
そして、サインツの結果力に支えられたきたここ数年との差が段々と出てきてる。
がんばれ、ガスリー&ハートレー!
『Honda R&D Sakura-san、さらにもう一度!“緊褌 一番”』
今戦ポールリカールは、欧州最長のストレートの一つも含むロングストレートが多いコース特性で、エンジン負荷率も高いパワーエフェクト特性のコースとの事です。
各PUサプライヤーのアップグレードVer.が出揃いました。クラッシュ無ければ載せ変えれば確実にフィニッシュし“ホンダとしては向上”していますが、特にトップ2サプライヤー製と比較すると信頼性のギャップ幅が有ります。また、シャーシーメカニカル(サスペンション)の影響もあるでしょうが、P.ガスリーが予選トップギャップが約2秒以上など、ロングストレート有りコースでは明らかにギャップが有る印象で、Jinさん同様パワー面のギャップが平行線という印象を抱きました。つまり、特にトップと比較すると未だ未だ信頼性及びスピード性(パワー)の両面でギャップが有るという印象でした。
『緊褌 一番』
意味:気持ちを引き締めて、覚悟を決めて取り掛かること。大勝負前の心構え。
由来:“緊褌”は、ふんどしを固く締めること。“一番”は、重要な場面のこと。難しい事や大勝負前の心構えをいう。
『猫に鰹節』
意味:油断が出来ない要注意なことの例え。
由来:猫に大好物の鰹節の番(見張り)をさせる様な注意が必要な状況のこと。との事です。
『Honda F1 HRD Sakuraの皆さん、再度“兜の緒を締めて”で頑張って下さい!』