F1パワーユニットの中で、ICE(内燃エンジン)の内部は謎のベールに包まれている。

そんな門外不出のF1エンジンですが、フェラーリのピストンは競売に出される事があるんです。

そんな画像を集めてみました。

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フェラーリF1エンジンのピストン

2006年V8NAエンジンのピストンです。

ピストンが山型になっています。

バルブの挟み角は25°ぐらいあり、燃焼室を小さくして圧縮比を稼ぐためにこのような形状になっています。

NA時代は他メーカーも山型ピストンを使っています。

ハイブリッドV6ターボ初年度:2014年のピストン

ピストンの一部だけが盛り上がっています。

これはこの山を登るように管内流動を導き、垂直方向旋回流タンブルを作り出す為の形状です。

ピストン中心に濃いめの混合気を集める事が出来ます。

スーパーパワーエンジン:2019年のピストン

なんだこれはディーゼルエンジンのピストンか!?

これなら圧縮比は高められるけど、ピストンの重量が増加するよなぁ・・・燃料増量のエネルギーに耐えるにはこれぐらいやらないとダメって事かな。

ローパワーエンジン:2020年のピストン

パワー不足に苦しんだ2020年のピストンです。

吸気側バルブの方が大きく出来るのですが、その凹みがわかります。

 

2014年と比べると薄くなっており、技術の進歩を感じられるピストンです。

火炎ジェッド点火の跡も残っています。

番外編:ホンダV8NAエンジンのピストン

フェラーリのV8同様、山型ピストンなのがわかります。

まとめ

2014年から始まった1,600ccV6ターボエンジン、フェラーリ以外でピストンの表面形状がわかる画像はありません。

公開されるような事は今後もないでしょう。

 

フェラーリのピストンは競売といった形で画像がネットに出回っています。

出回ると言う事は、これの価値はもう無いと言う事でもあり、2021年や2022年の最終型とは違うと言う事です。

 

V6ターボが始まってから、こんなにも違いがある不自然極まりないフェラーリエンジンのピストン。

2019年燃料増量疑惑スーパーパワーエンジンが入っているのでそのように見えてしまうのだろう。

 

2014年→2020年への形状変更なら自然なアップデートだと感じる事が出来ます。

スチール製で高ブースト圧・高圧縮比に耐えられる強度を確保しています。

 

今現在、ピストンは金属3Dプリンターで製作されます。

複雑な中空やオイル流路を備え、世界最高峰F1に相応しいピストンの製作方法になっています。