ロシアGPでのマクラーレン・ホンダはバトンは9位入賞で、アロンソは10位フィニッシュもペナルティで5秒加算があり惜しくも11位となっている。
今回が250戦目のアロンソみんなで鉢巻をして一致団結といったところでしょう。
今回は上位マシンのリタイアが多く生き残ったために勝ち取った入賞でした。見方を変えればマクラーレンホンダは完走できる体質になっている事です。
ロシアGPでの予選タイム差2.650秒
1 N.ロズベルグ メルセデスAMG 1:37.113
13 J.バトン マクラーレン 1:39.763
このソチのコースは全開率が53%で平均速度も200km/hとなっていて高速サーキットと言えます。
そしてなによりコースに起伏がなくて全てが平坦な設計になっています。コーナーにバンク角がついていることも無くダウンフォースもかなり必要なサーキットです。
ダウンフォースで抵抗が大きくなり、そしてエンジンパワーも必衰と言う事で、マクラーレンホンダにとっては最悪な相性でした。
ロシアGP決勝でのタイム差+1:19.467
さしぶりにラップ遅れにされずに済みましたが、これはセーフティーカーが入っていますのでなんともいえませんね。
予選後にホンダの新井さんはレースに向けて、こう話していました。
「デプロイは予選ではタイム感度が重要ですが、レースではオーバーテイクされないというのが重要になってくるので、デプロイの設定も全然変わってくる。レースではラップタイムを犠牲にしても、抜かれない設定にしないと勝負にならない。そのためには、どこでデプロイを使うかをある程度ドライバーの判断に任せる部分を残しておかないといけない」
レース終盤アロンソがマックス・フェルスタッペンを抑える事ができていたのは、このデプロイをストレート部分に特化させていたためでしょう。
マシンの仕様は、ほとんど何も変わっていない。変わったのはデプロイの設定だけでした。
ホンダも終盤になりやっと予選と決勝でのエネルギーデプロイをいじれるところまできています。
来年に向けての新スペックエンジンの概要を決める上でも今後ある4戦を無駄にせず前進してもらいたいと思います。
苦戦必死のロシアで結果がでてますからアメリカでのアロンソの新エンジンがどういう動きをするのか非常に楽しみな部分でもあります。