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2022年F1のトンネル型フロアは成功するのか?F2(2018)・SF(2019)のフロア+インディ(2012)のフロア

2022年F1のトンネル型フロアは成功するのか?F2(2018)・SF(2019)のフロア+インディ(2012)のフロア

来年の2022年は、Formula 1 にとって新しい試みとなるフロアの大改革が行われる。

現行のステップドボトムフロアが、1983年に禁止されたグラウンドエフェクトカー(ウィングカー)のように、トンネル形状になります。

 

フロアダウンフォースを安定させて、ボディ表面のエアロパーツを減少させる事、マシンサイドに逃がす気流を減らす事で乱流を減らし、テールトゥノーズやサイドバイサイドバトルを増やそうとする試みです。

 

このフロアに近いと思われる下位カテゴリーのフロアを確認しておきましょう。

2022年F1のトンネル型フロア

Dallara F2 2018

※フロア全貌がわかる画像が2019年のこれしか見つけられなかった、申し訳ない・・。

 

2018年よりF2に導入されているDallara F2 2018のフロアは、中央部分はステップドボトムと同様の形状だが、ディフューザーへとつづく傾斜が、かなり前の方から始まっている。

 

フロアサイドへ向かうほど路面へ近づき、負圧を逃がさない&高圧の空気を外側が入れないようになっています。

 

https://www.fiaformula2.com/

ストレートを走るとフロアがもう路面にべったりです。

F2フロアのCFD(流速)

圧力分布では無く、空気の流速です。(赤いほど速い)

Dallara SF19

 

2019年よりSuperFormulaに導入されているDallara SF19のフロアは、F2 2018とほとんど同じでフロアサイドの高さは、スキッドプレートを除いた基準面の高さだと思われる。

 

https://superformula.net/

SF19の方がノーズがシャープで、エンジンが小さいのでボディが締まっている。

全体的なドラッグが少ないと言える、リアウィングが高く設定されていて効率が良い。

※番外編:Dallara Indy DW12

インディのフロアは2012年導入されたもので、空力学自体が古い。

ステップドフロアでフロアサイドとステップ面の高さは一緒、負圧が逃げやすく、高圧空気が入り込みやすい。

 

テールトゥノーズバトルは増えたか?

F2は、3年目になったマシンのセットアップが向上、グリップダウンの激しいピレリタイヤのおかげで、バトルが増えたと思う。

DRSがある事で1秒後方まで詰め寄れば、オーバーテイクはかなりイージーだ。

 

しかしSFは、タイヤがしっかり機能しダウンフォースが多いのでパレードラップが多いように感じた。

ペースが速くても1秒後方を走るのがやっとという印象、オーバーテイクシステムはあるがDRSよりも効果が少ない。

まとめ

Dallaraの最新Formulaである2カテゴリーのマシンのフロアは、F1で採用されるトンネルとは行かないまでも、グラウンドエフェクト効果を十二分に引き出しているものと言える。

ダウンフォースがF1に最も近いSFを見る限り、前走車との間隔1~2秒を詰める事は難しいだろう。

前を走るマシンに空気のエネルギーが使われる事に変わりは無いからだ。

 

ただあの不細工なリアウィングが、どんな気流を後方にもたらすのか?

風洞実験ではかなり良い数値がでているみたいだけどね・・。

 

このトンネルフロア最大の恩恵は、後方乱流が減ると言う点です。

フロアの負圧を増やすために様々なエアロパーツでボルテックスを作り出し、後方の空気の流れは左右に大きく広がっています。

それがなくなる事で接近戦バトルに期待出来ます。

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コメント Comments

コメント一覧

  • エリック がコメント

    2021-01-18 22:43

    WBの最大値が決まってたと思います。多分、フロアでのダウンフォースを最大限に確保しようとすると、各チームとも最大値に設定してくるのではと思います。後は接近戦が出来るのか?
    楽しみですね。

    • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

      2021-01-18 02:29

      ホイールベース最大3,600mmですね、最初は3,550mmをF1側が提案したが、話し合いの結果そうなった。
      間違いなく全車同一になりますよ。

      • がコメント

        2021-02-02 13:27

        2022年から始まるであろう?(もう延期しないと思う)新F1であるグラウンドエフェクトカーのホイールベースは全車、全チームが統一長さと言うのは画期的な事と思いms

      • がコメント

        2021-02-03 00:06

        すいません。
        コメント文章が途中の所で、送信ボタン押してしまいました。
        続きあるのですが、
        2021年各チームNewマシンが、名称だけですが発表されていますね。
        メルセデスW12(W11Bでは無かった)が、昨年W11よりもホイールベースを延長させるか?同じ数値(最長3700mm付近と言われていますね)で変更しないか?
        実車が発表されるのが楽しみです。
        同じくメルセデスPUに変更したマクラーレンMCL35Mも、
        ホイールベースを延ばしてレーキもフラット傾向を強めるのではないか?と想像したりします。
        レッドブルRB16Bの方も、
        ハイレーキコンセプトは継続するだろうと思いますが、こちらもホイールベース延長とレーキ角度変更(少し緩める)するのでは?と考えたりするとワクワクしてきます。
        それぞれ各マシンの個性や長所を延ばして欠点、短所を消す?
        現行F1マシンが見られる最後のシーズン?
        デザイナー腕の見せ処ですね(^.^)

  • がコメント

    2021-01-18 03:43

    ドライバーのスキルの面で、どうなるのでしょうか?
    これまでのタイプに扱い慣れていたのを一旦リセットする必要あるのでしょうか?
    次第によっては、これまで勝ちまくっていたドライバーが鳴りを潜めて新たなドライバーが一躍スターになって活躍するとか?(密かに期待しています)

  • 通りすがりのタコ がコメント

    2021-01-21 10:10

    フロアダウンフォース強化、グラウンドエフェクトカー…
    どうしてもフロント跳ねた瞬間空飛ぶイメージが(古すぎ?)
    縁石跨がずお行儀よく安全に走ってください…

  • あんちゃん がコメント

    2021-01-21 12:02

    フロア下は同じダウンフォースならカウル上面とウイングの細かな違いで差が出そう
    ブラウンGPの時のように解釈を巧く紐解いたチームが前半を席巻しそうですね

  • ハイドロニューマチックサスペンションのハイドロ抜き がコメント

    2021-01-23 06:05

    1970年代後半~1980年代前半に猛威を震ったウイングカーでしたが、当時はエアーシール用サイドスカートの取り扱いとポーパシング現象(イルカが泳ぐ姿からきた名称で、車体前後が上↕️下にヒョコヒョコ動いてしまう)で、不安定な要素があって事故が多発した。
    ルノーやフェラーリのV6ターボエンジンが現れた頃で(TAGポルシェやホンダはまだ登場していない)
    車体もカーボンファイバーモノコック導入しているチームも一部だけで、まだアルミニウム合金材質のモノコックベース(補強でカーボンファイバー取り入れた程度)が主流で、今考えるとゾッとします。
    現在では、サスペンション技術や車体剛性も格段に上がって安全性も向上している(絶対安全と言うのは無いが)
    フロントサスペンションは、リジッドでストローク変位が無いモノ、
    メルセデスが使っている左右ロッカーアーム連結したノンロール機構に皿バネ使ったヒーブユニットで、左右ロッカーアームの回転軸にあるトーションバーも両方抜いていれば、実質モノショックタイプが引き続き使われる?
    リヤサスペンションは駆動側なのでリジッドでは無いと思うが?
    レーキ角度可変との兼ね合いもあるので、
    グランドエフェクトカー用に新たなサスペンション機構が現れるかも知れない?

  • グランちゃん がコメント

    2021-02-06 17:05

    2022年規定の、あの不細工リアウイングって、ほんとどういう効果があるんですかね。
     あの不細工な形がどうしても気に入らない(もっと言うならシャープさが無くなって全体的にのっぺりした印象で、フォルム全体が普通にカッコ悪い…)ので、FIAには一回この規定の内容を考え直して欲しい(^^;
    ホイールベースとフィン&スリットの数制限+グランドエフェクトトンネル設置だけで、充分な気も……それよりも、軽量化や給油の復活などでもっと機敏に動けるマシンを目指すべきかと。

    • がコメント

      2021-02-06 00:35

      昔のF1を引き合いに出して恐縮なのですが、
      車体全体がウイングと化していた時代(だからウイングカーと呼ばれてた)前後のウイングを取っ払ったF1マシンが見られた。
      (興味ある方おられましたら、アローズA2と言うF1マシン検索して見てく下さい。やり過ぎと思いましたが好きでした)
      さすがに現在では安全性上、出来ないですが、
      確かに不細工、不恰好ですね。

    • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

      2021-02-07 06:06

      ローノーズの義務化によってマシンフォルムは、今でもほぼ一緒ですからねぇ。
      更に2022年からは、3D視点の3軸規則が盛り込まれデザイン自由度もかなり減ります。
      ダブルハイブリッドを続ける限り車体重量(752kg)は減りません。(PUは150kg,ESは20~25kg)

      タイヤを細くして、全幅1900mm、直4ターボにMGU-K120kw、ES10kg(SOC2MJ)、ホイールベース3400mm、ウィングは極力小さく、最低重量690kg
      燃料は100%バイオでカーボンニュートラル要件を満たす。

      • がコメント

        2021-02-07 11:20

        イラスト図からも完全なローノーズでないと❌なのですよね(途中で少し持ち上げて先端部分で下げるスラント式も❌)
        だから当然Tトレイも無くなる訳ですが。

        燃料も100%バイオなら内燃機関を使い続けても良いはずなのですが(電気モーターとバッテリーだけと言っても、肝心の電気エネルギーが石炭、石油など化石燃料による火力発電で発生したモノだとカーボンニュートラルの意味無いですよね)
        ICE(内燃機関)の排気量も縮小ダウンサイジングして、電動化の割合比重を高めて車体に占めるPUの搭載スペースを小さくする(発生する熱も少なくなれば熱交換器も小さくサイドポッドをもっと絞れる?)
        前後ウイングは衝撃吸収構造体として機能果たせば、出来るだけ小型にする。
        グロージャンの事故見て思ったのですが、F1マシンが可燃燃料を積んで走る限り火災のリスクから完全に逃れる事は出来ないのでしょうか?燃料パイプがクラッシュ事故で千切れても遮断バルブが機能して燃料が外部に漏れず引火しないとなっているとの事ですが?
        それとフロントバルクヘッドがクラッシュ衝撃で変形して足元の一部が挟まれたが幸いシューズだけ脱いで脱出出来たそうですが、ゾッとしました。
        長文で失礼しました。

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