2月15日、アルピーヌF1チームはロンドンで新車「A523」を発表しました。
シルバーストンで既にシェイクダウンを終えています。
ドライバーには、日本人ファンが多いピエール・ガスリーが新たに加わり、オコンとコンビを組みます。
さながらオールフレンチな様相になっています。
アルピーヌ A523(レンダリング画像)
ノーズが変更されており下面がえぐられています。
横幅を広げ縦幅を縮める手法でこれを達成しています。
全体像はA522から大きく変わったところはありません。
各部のリファインに注力しているでしょう。
サイドポッドの上面は溝が長くなり、空気の流れを手前から固定化したい意図が伺えます。
フロントウィングフラップの全体像は、レッドブルRB18の初期型に似ています。
サイドポッドのインレットはかなり小さいです。
フロアサイドは特に変わった事をしていない。
他チームのデザインを見極めながらアップデートしていく、いつもの手法で大きく変わっていくでしょう。
フロントサスペンションアームは、前後取り付け位置を斜めに下げるジオメトリーになっているようです。
ステアリングロッドとラック&ピニオンはアッパーアームに並んでおり、僅かな重心低下よりもスペース的に楽な方を優先している。
アルピーヌ A523(シェイクダウン時の実車)
実走行ではフロントウィングが昨年のものと酷似している。
リアサスペンションはプッシュロッドになっている。
アルピーヌ A522(比較用)
フロントウィングが特徴的だったA522です。
サイドポッドやフロアサイドは、細かくアップデートされていきレッドブル化から独自路線を確立していました。
カスタマーチームを持たないルノーPUを唯一使うアルピーヌ(実質ルノーワークスですが)
躍進の鍵は、やはりセパレート式ターボユニット2年目ルノーPUでしょうか?
それとも前評判でオコンとガスリーとは相性悪いと言われてますが、過去の話?
この2つの要素が上手く行けばトップ3(レッドブル、フェラーリ、メルセデス)の一角に食い込める活躍が出来るのでは無いかと?
オコンとガスリー共にF1キャリアで1回ずつ優勝経験しているので、どちらが先に2回目の勝利を手にするか?
昔のルノーワークス時代(1981年、1982年)で起きた2人の有名フランス人ドライバーによる確執(チームオーダー無視)の再現にならない様に祈っています。
元4度世界タイトル獲得してルノーの非常勤取締役だったのあの方も
2人の若きフランス人ドライバーにエールを送って応援しているかと思います。
ルノーPUはコンセプト変更2年目なので、それなりの力は発揮しそう。
ダウンフォースが増してドラッグが増して、高速域がどうなのか?
二人のドライバーが協力する事には全く期待していません。
次世代PUではMGU-Hが廃止されてセパレート式も使えなくなるので
現行PUが使える今シーズン含めて残り3年間で熟成進められるか?
開発凍結なので信頼性確保出来てパワー出せれば良し。
オコンとガスリー、年齢もF1デビューも共に同じで成績も似たり寄ったり?
オコンの方がアルピーヌ(ルノー)在籍長いのでアドバンテージあると言った感じでしょうか?
新加入のガスリーがチームに馴染んでマシンにも馴れてきてからですね?
アンドレッティの参戦が認められればルノーがPUを供給する。とメキーズが公言しましたね。
ま、ま、前から言ってたものねルノーだ!って。
グラウンドエフェクトに開発リソースのウェイトが増すと
見た目のシルエットで右往左往できなくなるのがファンにとってウィングカーの弊害ですね
そうですね。ボディは似たり寄ったりになっていきます。
重要なのは、フロアと内部パーツの洗練さです。
目に見えにくい開発競争になっていきます。
微妙な違いで生まれる差を解析する・・・辛い1年になりそうです(笑)
これで全チームのマシンが出揃いましたね。
発表会で見るとノーズがやや平べったくなった以外は違いがよく分かりませんでした。
所でホンダがF1に関する重要な発表を行うと言うニュースが出てますが
完全撤退ならわざわざ発表する事も無いと思うので
やはり噂に出てるマクラーレンとの再タッグなのでしょうか?
ただ、マクラーレンにはアメリカHONDAがインディで供給拒否した経緯があり
別会社とは言え本社の面子を立てた気もするので再タッグは難しい様な気がします。
どこかのチームに資本参加してワークス参戦への足掛かりにするのか
それとも現在と同じ様にカスタマーで有償供給になるのか興味深いです。
見た感想ですが、
全体のフォルムが昨年A522と変わっていないと思われるA523ですが
フロントウイングのフラップエレメントが波の様にうねっていたモノからアルファタウリAT03に似た直線で真っ直ぐですが左右に少し垂れ下がったアンヘラルドウイングに近い?
左右サイドポッドのエアーインテークもアルファタウリAT03と同じで四角スクエア風?
昨年までアルファタウリAT03をドライブしていたガスリーが、アルピーヌA523に乗り換えたのと関係ある訳では無いですが偶然かと?
それにしてもアルピーヌA523の排熱ルーバー多さは目立ちますね。
ノーズ先端の下に少し空間があるアンヘドラル調ウイングは去年タウリとアストンが苦戦をしいられた元凶ともなったデザインですが、ここにきてアルピーヌがそれに変えてくるのは驚きです(アルピーヌの場合はほんの僅かな空間ですが)
しかし、ノーズを扁平にして幅を広くする処理はRB19もそう変えてきたっぽいですし、不鮮明な画像から見る限りではRBもフロントウイング中央に少し空間が開いている?
失敗デザインかと思われていたものが、実は突き詰めればそれが最適解だなんて、そんな事あるんでしょうか?
だとするとメルセデスの縦ポッドももしかしたら?
F1の空力は複雑怪奇すぎて何がいいのか素人にはさっぱり分かりませんね
過去のアンヘドラル、AT03やAMR22はノーズ下の気流を真っすぐにフロアまで届けようとの狙いがあったのです。
今年、ノーズ最先端の微妙な上げですが、それとは全く違います。
ノーズ自体をウィングとしているので、下面は急な上昇カーブを描きます。
グラウンドエフェクト効果はどうなんだとなりますが、2022年より路面から10cm以上は離れてしまいその効果は大幅な減少となっています。
左右のフラップで上昇気流を作れば、その後ろ全体の空力が乱れてしまう。
ノーズで遮られる裏側は空力パーツの排除によって乱れる事には変わりない、そのようなものを少し修正するより、乱れてもいいからダウンフォースにしてしまおうとの考え方だと思います。
オコンがコロナでまともにトレーニング出来ないくらいやられたって
やっぱりヤバイウィルスなんだな。
最高レベルの医療を受けたのだろうけど
下手したらドライバー生命終わりだよ。
コロナ感染ってソースあります?
肺にウィルス感染というのはいくつか確認できますが、コロナと明言しているものは確認できないので…。
A523インダクションポッドの後方部分(僅かながらシャークフィンが生えていた部分)に小さな突起、排熱ルーバーの刻みスリット(3個?)が見られる。
もう現在のレギュレーションでは、大きなシャークフィンを備えてはダメでしたよね(小っちゃな毛の生えた程度ならOKかなぁ)
排熱用のチムニーダクトをシャークフィンに見立ててメルセデスがよく利用していましたね(高地サーキットのメキシコや高速サーキット)
バスタブを超えてもはや川ですね…
子供用の滑り台。
エア・スライダー・タイプとでも言いましょうか・・・
素朴な疑問質問で失礼します。
アルピーヌのマシンに限った事では無いですが、重量を少しでも減らすためにカーボンファイバー表面の塗装を部分的に無くしていますが
塗装していない部分(カーボンファイバー表面下地)の表面粗の凹凸は荒いでしょうか?
直接F1マシンの実物現物を見た事無いですが、カーボンファイバーの表面が荒くてザラザラしていると空気と接触する境界層によって気流に影響するでしょうか?
塗装されている表面はツルツルして空気の流れがスムーズなイメージを想像しています。
カーボンファイバーの凹凸ザラザラを利用して空気の渦を造り出して意図的に気流のコントロールしていると言うのは考え過ぎでしょうか(特にフロアエッジ付近の未塗装)
塗装してる箇所と未塗装(カーボンファイバー下地)使い分けの仕方も気になりました。
長文でごめんなさい。
意図的で適正な間隔の表面の粗さで無い限り空力効果はほぼありません。(目に見えるほどの間隔の凹凸)
ただ単純にザラザラしている程度では、あまり効果は無いと言う事です。
しかし、それが極々少なくても利用するのがF1と言うものです。
ドラッグを抑えたい場所はカーボンむき出し、付着させたいところはペイントするのは理に叶っています。
なるほど。そういう風に塗り分けしている訳ですね。
カーボン地未塗装部分と塗装部分のコントラストのメリハリが効いて逆に格好良く見える。
でもメルセデスW14は塗装色に黒ブラックを使っているのでカーボン地との境目が分からない(目立たないですね)笑
有難うございました。