F1は2014年からV型6気筒1,600ccの直噴ターボエンジンにモーターを組み合わせた複雑なハイブリットを採用している。
特にエンジンは燃料流量最大100kg/h(10,500rpm)との厳しい規定があり、決勝で使用できる燃料は105kg。
これを上回るために各エンジンメーカーはオイルを燃料として使用しアドバンテージを得ていた。
また、超希薄燃焼に対応する燃料も重要となり、燃料サプライヤーは開発努力でパワーアップや燃費の改善に大きく貢献している。
F1チーム別燃料・オイルのメーカー
チーム | エンジン | 燃料・オイル |
---|---|---|
メルセデス | メルセデス | ペトロナス |
ウイリアムズ | メルセデス | ペトロナス |
フォース・インディア | メルセデス | ペトロナス |
フェラーリ | フェラーリ | シェル |
ハース | フェラーリ | シェル |
ザウバー | フェラーリ | シェル |
レッドブル | ルノー | エクソンモービル |
ルノー | ルノー | BPカストロール |
マクラーレン | ルノー | BPカストロール |
トロロッソ | ホンダ | エクソンモービル |
メルセデスの代表トト・ヴォルフは、現在のエンジンにはそれにあった燃料が必要で、エンジンメーカーは燃料メーカーと密接に協力しなければならない。
メルセデスユーザーはすべてペトロナスの燃料とオイルを使用している。違う燃料を使う事は、少なからずその恩恵を受けられていないと発言している。
唯一違う燃料メーカーを使うレッドブルのクリスチャン・ホーナーはこれに反論し、エクソンモービルの燃料開発協力において、アドバンテージを得ていると発言している。
マクラーレンは2019年よりペトロブラスの燃料・オイルを使うパートナー契約をしている。ルノーはBPカストロールの協力体制をこれまで以上に強化するとしており。
ルノーエンジンユーザーの足並みは揃っていない。
燃料の違いによるエンジンチューニングは、0.1秒を争うF1においては大きな差として表れる。それでもチームは商業的理由から違う燃料サプライヤーと契約をする必要もある。
どっちの利益をとるかのバランスが重要だとヴォルフは付け加えている。
オイル燃焼問題は結局どうなる?
ホンダやルノーが明らかにした燃焼にオイルを使用しない場合の消費量は0.1ℓ/100kmとの事。レギュレーションでは0.6ℓ/100kmまで認められている。
オイルの成分規則を導入しているが、どうやら抜け道があるらしく、メルセデス・フェラーリは燃やしている可能性があるようだ。
特にフェラーリエンジンユーザーは、オイルが消費された時に生じる蒸気の出口をテールランプ下に設置していて、テスト中に白煙を吐いている。
各国のジャーナリストたちはこれに注目しているが、まだまだ確証が得れていない状況のため目立った情報はでていない。
まとめ
FIAの対応が明らかに後手後手でやきもきする展開。オイルを燃料としてつかってはいけないしながらも、消費量上限値が高いのが気にかかる。
ルノーやホンダが示している数値をもっと反映させてもいいのではないか。
使えるオイルの種類は1種類、オイル成分、オイルレベルセンサー、排出口の場所など2018年は多くの規則改変があるが果たして機能するのか?注目していきたい。
追加情報が出次第、またまとめた記事を投稿したいと思います。
基本的にオイルを燃やしても、ソコまでパワーは出ないんですけどねぇ
ソレに市販車への技術的フィードバック性を重視している今のV6HVのPU規定から真逆の事をしてますから、そういう意味でも何とかして欲しいですね。
市販車でオイル燃やして煙モクモクとか、普通今の時代ではあり得ませんからねw
オイルをどのように燃やしているのかが気になるところですね。
悠々さんのおっしゃるようにただ燃やしただけでは煙モクモク、むしろ燃焼にデメリットさえありそうですが、素人考えではオイルを加熱して揮発性の燃焼加速成分を吸気から取り入れてるのかなと思いますが、実際はどうなんでしょう?
FIAが導入する成分規制が肝ですかね、でもその成分が生きるように燃料の方を変更すれば済むとかだったら・・
ホンダがオイルタンク問題を解決するために量を増やした時の話では、オイルがある一定の条件が揃うとインテークダクトに吹いてしまう。それをコンプレッサーが吸う。
そしてMGU-Hのベアリングを壊していたとの事。
その辺りに解答が潜んでいるような気がします。