アルファタウリからVCA RB F1 チームに変わり、AT04⇒VCARB01になった。
レッドブルRB19の内部パーツを使い、速くなるしかない状況の2024年です。
テストはまぁまぁな感じでしたが、開幕してからはレースペースの悪さを露呈した。
ジェッダではモンツァで使うようなリア&ビームウィングを使い最高速は確保したが安定性が激減。
最高速もそこまで大きなゲインがなかった。
昨年からのドラッグ問題は解決できておらず、ダウンフォースレベルも良いとは言えない。
ノーズとフロントウィングがトレンドと真逆であり、どうしてこうなったと思うところです。
VCARB01のノーズとフロントウィング
RB20と比較してみれば一目瞭然、ほとんどのチームが中央を一番下げた位置に設定し左右ウィング部分を少し上げているが、VCARBは中央を上げ左右ウィング部分を下げている。
真逆なのです。
ノーズの幅は広がる傾向にありレッドブルは2022年から少しづつ広がっている。
断面積規定があるので幅が広がれば厚さ減少する、見えない下面側の上昇ラインは増加する事になる。
どうしてノーズ下面の空間体積を増やして、ウィング面積を少なく、なるべく平坦にする必要があるのか?
トレンドノーズ&フロントウィングデザインの機能
レッドブルを始めとするトップチームは、ノーズ下面の空間の広さを使って負圧を多く作り、ノーズ上面の正圧との差を大きくする事でフロントのダウンフォースを稼ぎ出している。
フラップ自体をあまり立てずに済むのはこのソリューションが確立されているからです。
また、フロントで作り出された上昇気流はサスペンションアームなどで下げる必要があります。(下げずに放置すればドラッグになってしまう、後方の空力機能を阻害する)
ノーズ下面で作られた上昇する速い流れは、モノコックによる物理的な壁によって抑え込むことができます。
レッドブルなどは、ノーズ下面やモノコック前方の下面がV字カットされており、流れをスムーズに導きドラッグを減少させています。
ウィングやフラップで作られる上昇気流や乱流は下げきる事が出来ずにマシンの空力を乱します。
過去2年間レッドブルが頑なにフラップを立てなかったのはこのためです。
ドラッグを解決出来ていないリア周り
ジェッダで使われたリアウィングの比較です。
レースラップにおける最高速はレッドブルが約315km/h、VCARBが約320km/h、DRS時は約330km/hで同等となっています。
このウィング差でたったの5km/hしかゲインがないVCARB、昨年同様にドラッグ問題を解決できていません。
マシンの最終的なドラッグレベルは、後方に発生する後流の大きさでほぼ決まります。
ディフューザーなどのリア周りで上昇気流を作りすぎているでしょう。
ビームウィングとエンドプレートの接続部分はドラッグが多く発生するポイントです。
この部分は各チーム、気流の抜けを意識した形状になっています。
リアホイールディフレクター上部のパーツなどが急角度で付いていたり、VCARB01には細やかな部分でトップチームとは違うものが多いです。
リアウィングはフラップを大きめにしてDRSデルタを稼ぐものではない。
リアウィングのメインプレートは始点と後点の高さが同一であれば曲率が多少あってもドラッグがあまり増えないのを理解していないようだ。
とりあえず現状気になったポイントをまとめてみました。
>最高速はレッドブルが約315km/h、VCARBが約320km/h、DRS時は約330km/hで
>同等となっています。
>このウィング差でたったの5km/hしかゲインがないVCARB
DRS 330km/h – 通常時 320km/h = 10km/h
だけど、ゲインは5km/h
ゲインを5km/hとした根拠は凡人には理解不能だけど、ゲインが少なくDRSの効率が悪いとしても、通常時は速いのだからドラッグは少ないとも言えるような。
レッドブルとの比較なので、通常ラップ時の差の事です。
ノーズ先端を強引に下げる事は出来るかもしれませんが、モノコック裏でのディフューザー効果までは期待出来ないでしょうね。
これ根本的に解決するにはクラッシュテストからやり直しですよね?
でもそれは不可能。
となると、低速サーキットでポイントとれるように、そこに集中するしか無いかなw
簡単ですがウィングのノーズ付け根部分に赤い線を書きました。
ウィングによって上昇が直ぐに始まるレッブル、1枚目が長すぎて上昇が遅いVCARB
フロントのダウンフォースを効率よく稼げる形では無い
昨年よりターンインが弱そうなので低中速サーキットでの期待値は低いです。
なるほど
見るからにダメそうですね。
ノーズコーン先端部分の太さとかも関係してるでしょうか?
本家レッドブルよりも先端部分が尖っていて細く見えるビザキャッシュアップRB(チーム名ややこしくてトロロッソやアルファタウリの方が区別しやすいです?)
性能は別として、よくこんな細いノーズでクラッシュテスト合格出来たなと感心しています。
ノーズには先端から何センチは断面積がいくつとの規定があります。
断面が長方形より正方形に近い方がクラッシュテストが楽です。
薄く曲率が多い方が大変です。
VCARBは正方形寄りで曲率が少ない。
アルピーヌA524は横幅は大変広いけれども縦方向厚みは小さく薄いですね。
ウィリアムズFW45は昨年より横幅が広くなったけれども断面はスクエア正方形に近づく形になった。
これはロングノーズに見えて実は実寸的にはそんなに長くないのかな?
フロントウィング先端位置は規定により全車共通です。
ノーズをウィング先端まで伸ばすかは、チームによって自由です。
今年も結局低ダウンフォース高ドラッグなんですね。新体制になっても空力(と戦略)の専門家はまだまだ足りてないのかな…
個人的な印象でしかないのですが、リカルドは(特にリアが)安定してる車で速くなるイメージなので、そりゃ今回はダメだったわなと考えさせられました。角田くんのハードがなかなか温まらなかったのもDF不足が原因な気もしますね。
今年中には少なくとも空力部門は補強してくれるでしょうし(楽観的観測)、VCARB 02に期待ですかね。少なくともトレンドくらいは追っかけてほしい…
ノルマとしては下位グループ5チームのトップを目指すところですが、ハースとの争いになりそうです。
昨年のウィリアムズが実践した特定サーキットで確実にポイント獲得出来るマシン造りで割り切った戦略を取った方が良いのでは?
日本人の空力エンジニアさんがRBで頑張っているらしいですが、一方で規模の小さいビクターの空力部門で(ましてや増強しないといけない段階なのに)インターン生や新卒のエンジニアを雇っているのは少し不安ですよね…
確か去年の5月に親牛から子牛に空力のスタッフ数人が移籍したみたいな報道があった気がしますが誤報だったんですかね・・・。
失礼ながらJINさんが言われている事はエンジニアは十分承知のはずで、それでも違ったアプローチの設計をしてきたと、素人の発想ながら思ってしまいました。
分かっていてもそれが出来ないという事ならそれはなぜか?と、不思議に思ってしまいます。
昨年の問題点の一つに、フロアへ届く空気が足りない
解決策に、フロントウィング全体を少し上げる
今年は最初からアゲアゲフロントウィングです。
昨年の改善策を更に押し上げたにすぎません。
結果がどうなるかは日本GPではっきりとわかるでしょう。
すいません。
本題テーマ関係のコメントではありませんが、画像でアストンマーチンのリヤウイングにメインスポンサー有りましたので、バルボリンがメルセデスPU燃料オイルを供給しているでしょうか(アラムコでは無くて?)
メルセデスPUの指定燃料オイルサプライヤーは本来ペトロナスですが、ここ最近メルセデスPUカスタマーは独自の燃料サプライヤーと提携しているように思われるのですが?
ウィリアムズもガルフを燃料オイルサプライヤーに指定している?
マクラーレンの燃料サプライヤーについては分かりません?
メルセデスPUはペトロナスでないと性能を発揮できません。
最近の燃料メーカースポンサーは金だけですよ。
エンジンは燃料に合わせて作るものです。エンジンに合わせて燃料を作る時代は終わっています。
有難うございました。
雑誌で見たウィリアムズFW45仕様スペックの燃料オイルのガルフは記載間違いになりますね(ガルフも資金提供スポンサーになりますね)
メルセデスはペトロナスと記載。
アストンマーチンとマクラーレンは未定と記載されていたので気になりました。
アルピーヌもカストロールの筈なのに未定と記載されていました。
フェラーリとハースはシェルでステークは未定と記載。
レッドブルとビザキャッシュアップRBはエクソンモービルと記載。
バルボリンは昨年アラムコに買収されてたはずなのででそれで名前を載せてるんだと思います
RBが良くない理由は分かりましたが、それ以上に遅いチームも存在しています。
これはドライバーの差?それともそれ以上にやらかしてるのでしょうか?
マシン差ですね。
下位チームが開幕時点でポテンシャルを引き出せないのはよくある事、実走行を元に地道な改善が必要です。
RBは今年に向けた新車というより、去年の最終戦の改修型感が強いのであんまり期待しすぎるのもなと。今年もコンスタントにアップデートしていくのかわからないですが、レッドブルグループの内紛もあるのでどこまで速くなれるのか疑問ですねぇ。
今シーズンからレッドブルと同じプルロッド式フロントサスペンションを使う事になりましたが、いくらレッドブルから供給して貰ってるのと同じでも扱い方法まで直接指導受ける訳にはいかない(そうするとマクラーレンが抗議する?)
RB・VCARBチーム自身が使いこなせるように努力するしかない。
同じく今年から採用したステークも使いこなすのに多少苦労するでしょうね。
見方を変えれば高度な戦術を使っている可能性も…。
開幕前にザクを始めにRBRとRBの関係性に釘を刺していたが今では誰も話題にも上げない
次のアプデで全投入という戦術をRBが使える訳ないかぁ。