2023年のF1を占うプレシーズンテストが始まっています。
開幕戦の1週前に3日間だけ行われています。
レースシミュレーションと予選シミュレーションは、本気の追い込みをしなければならないチーム事情があります。
本気を出さないと現れないトラブルを見つけ出すことが重要となります。
速いマシンは抑えても速いのでタイムは大いに参考になります。
プレシーズンテストのタイヤ
- 開幕戦バーレーンGPは、C1,C2,C3 です。
重要なのはC3のベストタイムと言う事になります。
プレシーズンテスト1日目結果
1日目は半分も見れませんでした、特に最後の2時間を見ていないので本当の意味で開幕戦のコンディションに近いところはよくわかっておりません。
レッドブルとフェラーリは順当に速いです。
期待のメルセデスは頑張ってくれと思う反面、とんでもなく基本を無視したマシン作りに意気消沈です。
中団グループはやばいぐらいに差が詰まりそうです。
※今回は3日間このページを更新していくスタイルとなります。
皆さんの報告コメントだよりとなっております(笑)
アルファタウリAT04
ノーズとフロントウィングの接続部分が下方になっている。
これでは下面の負圧が増えません、アンダーが強い特性の一つの指摘ポイントです。
レッドブルやフェラーリはもっと盛り上がる形状になっています。
プレシーズンテスト2日目結果
アルファロメオのジョウがC5でトップタイムを奪取しました。
C3より約1秒以上速いタイヤ、加えてアンダーを大幅に減少させます。
2日目になり入口アンダー、出口オーバーの挙動が減少しているマシンが多くなっています。
セッティングが煮詰まってきている証拠なのですが、やっとまともに走れると言う状態、速さの追求はこれからです。
レッドブルRB19とメルセデスW14のタイヤスモーク比較
これからターンインする直前の空気の流れ、バーチカルサイドポッドで乱流を吸い込んでしまうメルセデスです。
ターン中は斜めに空気の流れがやってくる訳ですが、高いエンジンカバーによってイン側高圧、アウト側低圧の数値の差が他のマシンよりも多くなります。
高圧から低圧の方向にエネルギー変位が発生するので・・・大変です。
本当にハミルトンがかわいそうだと思う。
アストンマーチンAMR23の深い溝
フロントアクスルライン、コクピットの位置関係などレッドブルを模倣している。
サイドポッドは正に壁を形成しており流れを完全に分離させています。
プレシーズンテスト3日目結果
最終日の醍醐味は残り2時間からの予選シミュレーションです。
ペレスがC4でトップタイムをマークしました。
C3で記録された昨年のポールタイム(1:30.558)を超えています。
ここ2年はテスト最後に本気アタックをしているレッドブルですので、90%ぐらいは信用していいかな。
C5でトップを取ろうとしたハミルトンを上回った事でもポテンシャルの高さが伺えます。
フェラーリはリアウィングが低ダウンフォースのものを使っているようで、そこが三味線だろうとの見解が示されています。
C4やC5になるとC3で現れていたアンダーやオーバーが大幅に減少するため挙動が安定します。
3日目のベストセクタータイム
ボッタス、角田、マグヌッセンは本気の燃料ギリギリアタックでしょう。
最終日、一番気になったのはメルセデスW14の挙動でした。
C3で走行するとターンインからスロットルオン付近とフルスロットル付近で必ずと言っていいほどスライドしてしまう。
フロントからリアへの荷重移動、リアタイヤの片側で強いGが横から縦に移動する時に起こる。
何が原因なのかはまだわかりませんが、サスペンションの硬さ、ロール量、ダウンフォースなどが挙げられます。
1週間で治るものではないだろう、何かを犠牲にするしか道は無い厳しい状況です。
角田の2日目はずっとロングランでしたが、タイムこそ安定してますがラップタイム自体のベースが37秒前後と遅いですね。
下手したら昨年ブービーから最下位転落では?
予選アタックはデ・フリースしか行ってませんが、C4とは言えまずまずのタイムは出てますので、そっちは心配してません。
RB19のフロービズが凄かったですね。アンダーカット部をきれいに後ろまで流れてました。今年はRBコピーが溢れてますが、本家はやはり格が違う雰囲気があります。
対してメルセデスもフロービズ塗ってましたが、あのミラーステーウィングの後ろから真下にフロービズが流れてました。。
新レギュレーション2年目、もう少しトップ3の差は縮まると思いきや、フェラーリも挙動が安定してませんし、またもマックスの独走になってしまうかもしれません…
今日までの印象は
レッドブル「不気味なほど安定しているし速い」
フェラーリ「速いけど去年の問題は改善出来ているか?」
メルセデス「去年よりは良いけどトップ2ほどではない」
アルピーヌ「やらかしたか?」
マクラーレン「やらかした、アップデートで巻き返せるか」
アルファロメオ「速くなったが脆いままか?」
アストンマーティン「中団トップになりそう、アロンソ専用機なら3強のどれかも喰そう」
ハース「可もなく不可もなく、ベテランと潤沢資金でどうなるか」
アルファタウリ「ダメそう」
ウィリアムズ「最下位脱出しそう」
ストロールの開幕戦出場は厳しいとの噂なのでアロンソがサプライズ起こす可能性ありそうですね
下位チームが順調そうなのを見ると風洞規制などが少しずつ上手く機能してる感じがしました
今年もレッドブル対フェラーリなのは確かな事実です。
アストン、マクラーレン、アルピーヌですが、アストンがいい感じですね。レッドブルから移籍してきたエンジニアが関わって一気に戦闘力が増しています。
マクラーレンもアルピーヌも今一歩ですが素性は悪くなさそう、これからの開発力次第で熾烈な争いとなるでしょう。
テスト最終日の最後の2時間辺りの予選シミュは注目ポイントになります。
メルセデスがトップ3から陥落とかは無いでしょうけど、中団トップの同行は要注目です。
引き続きレッドブルとフェラーリの2強が中心になるとの事ですが、
その中でもドライバーに絞るとマックスとルクレールですかね?
マックスは昨年シーズン当初RB18とのマッチングに苦労してチームメイトのぺレスに遅れを取った?感じでしたが、直ぐにトップフォームを取り戻して本来の実力発揮出来ました。
ルクレールの方は開幕戦スタートダッシュに成功してポイントランキングトップに立ったもののマックス調子上がったことで徐々に後退、
最終的に自身最高のランキング2位を獲得する事は出来ました。
チームメイトのサインツもF1キャリア初優勝達成出来ました。
マシン優劣も有りますがマックスと直接対決出来るドライバーの有力候補はルクレールだと思いますが如何でしょうか?
同一チームマシンでの実力で
マックスとぺレスよりもルクレールとサインツの差の方が少ないかと思います。
メルセデスはオーソドックスな車を他チームの数倍のリソースでいち早く正解にたどり着く
&政治的なかけひきで常勝軍団だった印象ですが
DASのときも感じたのですが昨年のテスト前半を犠牲にしてまでバーチカルサイドポッドを後出ししたり、勝ちすぎたのか、ちょっと奇を衒いすぎかも知れません。
他チームへの人材流出もあったようですし、そういう意味では予算制限の副次的な効果が出ているのかも知れません。
トトもオールドファッションデーのときに(勝利以外の)余計な事しすぎてるみたいな事を言ってましたが…
ハミルトンは勝って勝手で我が世の春を謳歌したんだからかわいそうとは思いませんw
が、ラッセルはようやくたどり着いたはずの常勝軍団がこんな状態だとかわいそうかも。
昨シーズンは、ハミルトン自身のF1キャリアで初めて未勝利を経験しましたね。しかもメルセデスが唯一勝利したのもチームメイトのラッセルだったと言う事実。
でもハミルトンも最高2位と表彰台圏内合わせ数回獲得しているので最悪でも無かったでしょうか?
ただレッドブルやフェラーリに追い付く以前に、新しいチームメイトであるラッセルとの競争に打ち勝たなくてはいけない。
2016年チームメイトだったニコ・ロズベルグ以来初めてチームメイトにランキングで負けた。
F1同期でハミルトンの良きライバルだったセバスチャン・ベッテルも引退してベテランドライバーの現役F1ドライバーは、アストンマーチンに移籍したフェルナンド・アロンソと2人だけになった。
絶対的な速さでは次世代にあたるマックスやルクレールに比べて陰りが見られるかも知れないですが、そこは経験でカバーして欲しいです(ハミルトンの情熱モチベーションが残っていれば?)
昨年ハミルトンがレース結果を犠牲にしてまで試したと言ったセットアップ技術が実を結ぶ事を期待します。
初めまして
いつも楽しく読ませていただいております。
JINさんの記事はもちろん、みなさんのコメントもとても勉強になっております。
ところでみなさんアルファタウリしいては角田くんを心配していますが、
燃料搭載量やエンジンモードがわからないのでラップタイムだけでの比較ですが、
データ上はロングランで結構良い走りをしていると思います。
Day2の午前中はロングランを3回やっています。
2回目はハードで、同時間帯のアロンソのミディアムと同等ペースで、サインツのミディアムより0.2〜1.0秒くらい速いペースでした。
3回目はミディアムでやはり同時間帯のアロンソのミディアムより平均的に0.5秒くらい速かったです。さらにサインツがかなりタイムを落としていくのに対し、角田くんはタイヤに優しいようです。
また、デフリースとの比較では、時間帯が違うので直接比較して意味あるかわかりませんが、角田くんの方がペースは良いです。
画像のアップロードができないので文字だけですいません。グラフにして見てみれば一目瞭然です。
今日も角田くん応援します
ああ、もう始まる
角田君はくだらないミスさえなくせば速さはある。
アルファタウリのマシンはかなり心配ですね。
推しを応援するのは素晴らしい事だと思います。
今の私にはありませんけど・・・。
良いマシンに出会えば角田君はもう一段レベルが上がると思うのですが、その良いマシンが無い。
何とか上位が潰れたときにワンチャンスをものにして結果を出して欲しいですね。
良いマシンを勝ち取るには、光るものを見せるしかないのでしょうが、
マシンもチームもそこそこだとフラストレーションが溜まるでしょうね。
ガスリー、アルボンも乗るチャンスが与えられたトップチーム。
ペレスが揉めて後半だけでも乗れたら…
ペレスも大人だから、セカンドとはいえトップチームの座は手放さないでしょうけれど…
車があーだろ、こーだろってのはまだまだありますよね
チームが今後どうなるか不安もありますが、
角田くんには来年以降につながる走りを願っています
いつも大変興味深く拝見させて頂いております
メルセデスはゼロポッドが悪いのでは無くて、ポーパシングの対策が取れなかったのが悪いと勝手に考えておりました
正直エアロの事はよくわからないですが、JINさんの画像でメルセデスの方がダウンフォースが安定しないのは分かります
メルセデスが真似をしないのはエンジニアの意地ですかね
あえてバウンシングと言わせてもらいますが、これが起こる前提としてダウンフォースが増加してサスペンションが想定以上に縮む事が原因です。
ダウンフォースの増加量を速度に対してコントロールできない為に起こります。
大量の空気が流れるメルセデスのディフューザーはダウンフォースの最大値(高速域)が他より多くなってしまう。
他の真似をしない理由は、全てを一から組み立て直さなければならないからです。
モノコックを新設計しないとサスペンションの取付位置を組み込む事ができず、ラジエーターの位置も変えれない設計になっています。
ギアボックスも今年は変わっていないようです。
あのチームは昔からニコイチを嫌う傾向があります。
全てにおいてそれに合わせたものを用意する、そんなプライドかなぁっと思っています。
僕の個人的な考えなんですが、メルセデスがやりたい事に、サイドポッドを付けるとアストンになるのかなって思いました。
やっぱりメルセデスのリアタイヤの空気抵抗って他チームより高いんですよね?
メルセデスのやりたい事が全くもってわからない。
スロットルオンスライドは異常とも言える状態です。
リアタイヤのドラッグは多いですが、それ以前にサイドポッドのインレットが大きすぎてドラッグになります。
グラウンドエフェクトカー規定になってからホイールベース3600mmを越えてはいけない様になってからメルセデスのマシン設計に変化が出て来たのかなぁ?と考えたりしました。
それ以前(~2021年まで)のメルセデスマシンは全10チーム中で最長3700mm越えでしたから?
これからのF1マシンは全長を短くコンパクトにする方向へと転換して行くのでは無いでしょうか?
あれだけノーズが突き出たスタイルなのでドライバー後方部分にある
燃料タンク、PU、ギヤボックスを縮めるのは簡単では無いですが?
レッドブルには出来る?
メルセデスはヘイローのラインから後ろに伸びる両肩の盛り上がりが高くてまるで山脈のようですね。有り体に言うと無骨でデザイン的にアレが最速であっては欲しくないですw
部品が中央に集まって重心が上がるのと、部品が横に拡がって遠心力が上がるのと、どっちが不利なんでしょうかね?
低重心化、低車高化はどちらも重要な要素です。運動力学は絶対です。
F1は空気力学優先で重心を上げる事がありますが、ゲインがある場合のみです。
あんなので空気の流れを遮ったらまずい・・・よからぬ挙動が起きています。
絶不調のマクラーレンですが、チームのコメントでは新車はドラッグが多いそうですね。
ガワを低ドラッグの極致とも言えるRBから完全にパクったのに、ドラッギーとはどういうこっちゃ?とド素人のワタクシは思うのですが、空力は本当に奥深い…目に見えない違いがあるんでしょうね。
ノリス君は怒りのあまり壁を殴りつけたとか…
しっかりしてくれ名門マクラーレン!
内部流路なんかは最たる例です。
ブレーキドラムがトラブってる?ブレーキドラム流路なども関係するかも。
見た目からはリアウィングの大きさとディフィーザーの大きさが目立ちます。