10戦目となるロシアGP予選、メルセデスの対抗馬となるはずのレッドブル・ホンダが苦戦中、中団チームの上位勢に飲み込まれそうなプラクティスの結果となっています。
何としても3番手ポジションを死守したいフェルスタッペンの戦いが始まる。
予選レポート
天候は曇り、気温27℃、路面温度35℃で予選はスタートしました。
Q1
雲が厚く薄暗い中、Q1がスタート、路面温度は34℃に下がってきています。
ボッタスがいきなり32秒台でトップタイム、33秒台にペレス、サインツ、フェルスタッペンとなった1セット目です。残り4分になり2セット目でコースインする各車。
トラックエボリューションの影響で各車大きくタイムアップ、クビアトが3番手に飛び込んだ。
Q2
路面温度は更に低下し32℃、気温は25℃になっています。メルセデス2台とフェルスタッペンはミディアムでコースインしていきました。ハミルトンはトラックリミットで1回目のアタックタイムが取り消し。
ハミルトンが2度目のアタック中に、ベッテルがターン4でクラッシュ、残り2分15秒で赤旗です。ハミルトンは前との間隔を出来るだけとって、残り1秒未満でコントロールラインを通過し4番手タイム、あっぱれ!
Q3
1セット目のアタック、ハミルトンが31.3秒台、2番手ボッタスに0.7秒差つけた。フェルスタッペンは32.3秒台で3番手です。
2セット目のアタック、タイムを更新したハミルトンはポールポジション、フェルスタッペンはなんと2番手に飛び込んだ!ボッタスは何やらミスりまくって自爆した模様です。
ロシアGP予選結果
順 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:32.983 | 1:32.835 | 1:31.304 | |
2 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:33.630 | 1:33.157 | 1:31.867 | 0.563 |
3 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:32.656 | 1:32.405 | 1:31.956 | 0.652 |
4 | 11 | S.ペレス | レーシングポイント | 1:33.704 | 1:33.038 | 1:32.317 | 1.013 |
5 | 3 | D.リカルド | ルノー | 1:33.650 | 1:32.218 | 1:32.364 | 0.914 |
6 | 55 | C.サインツ | マクラーレン | 1:33.967 | 1:32.757 | 1:32.550 | 1.246 |
7 | 31 | E.オコン | ルノー | 1:33.557 | 1:33.196 | 1:32.624 | 1.320 |
8 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:33.804 | 1:33.081 | 1:32.847 | 1.543 |
9 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:33.734 | 1:33.139 | 1:33.000 | 1.696 |
10 | 23 | A.アルボン | レッドブル | 1:33.919 | 1:33.153 | 1:33.008 | 1.704 |
11 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:34.071 | 1:33.239 | 1.935 | |
12 | 26 | D.クビアト | アルファタウリ | 1:33.511 | 1:33.249 | 1.945 | |
13 | 18 | L.ストロール | レーシングポイント | 1:33.852 | 1:33.364 | 2.060 | |
14 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:34.020 | 1:33.583 | 2.279 | |
15 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:34.134 | 1:33.609 | 2.305 | |
16 | 8 | R.グロージャン | ハース | 1:34.592 | 3.288 | ||
17 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:34.594 | 3.290 | ||
18 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 1:34.681 | 3.377 | ||
19 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:35.066 | 3.762 | ||
20 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:35.267 | 3.963 |
※ベストラップギャップです。
まとめ
🚩 RED FLAG 🚩
Sebastian Vettel loses the back end crashes into the wall
He is out of the car and appears to be fine#RussianGP 🇷🇺 #F1 pic.twitter.com/cjbHzezc5P
— Formula 1 (@F1) September 26, 2020
見せ場はQ2の赤旗再開後の残り2分15秒、ピットロードに並び遅れたハミルトンは最後方でコースイン。
前のオコンとの距離をなるべく多く取るためにギリギリでコントロールラインを通過し、Q2を4番手タイムで終えることができた。他のドライバーは速すぎるアウトラップや距離の詰まった車間距離で思うようにタイムアップ出来なかった。
ピットロードに並んでいる最中、オーバーヒートでレーシングポイントがガレージに下がった事も、ハミルトンのアタック出来る時間とスペースを得ることができた要因だろう。
そしてQ3に入ってからの鬼神のような走りは圧巻だった!ボッタスは気押されたようにミスを連発、チームメイトであり同じマシン、あまりのタイム差に焦ったというしかないが不甲斐ない状態だった。
その間隙をついてフェルスタッペンが2番手タイムを奪取!アタックラップに入り丁度よくボッタスのトウを利用していたようだ。
LEWIS: “Firstly, I have say a big hi to all the fans that are here, we’ve missed the fans all year! I hope everyone’s staying safe “#RussianGP 🇷🇺 #F1 pic.twitter.com/QZhiJfc53T
— Formula 1 (@F1) September 26, 2020
インタビューではドキドキだったと言っていたハミルトン、しかしあの時間ギリギリでスペース作る冷静さ、そして絶対に失敗できないアタックの完成度、素晴らしすぎる。
そして対抗できる唯一のドライバーであるフェルスタッペン、最終アタックは0.563秒差の2番手、ロシア入りしてから冴えないレッドブルのマシンをここまで引き出す能力、こちらも素晴らしすぎる。
決勝はフロントローからスタートする二人、良い勝負にならないわけがない!
てか良い勝負になって・・・くれ。
正直に言うと、ハミルトンがQ2最後のアタックに間に合わず、決勝で後方から追い上げる方が面白そうだと思ってしまいました(苦笑)
それにしても凄いQ3でした。
ハミルトンもフェルスタッペンも凄過ぎ!
アルボンはミスがあったのか?それともフェルスタッペン以外が乗ればピーキーなレッドブルのマシンでは、これが限界なのか?
レッドブルのマシンにとって過去に一度も表彰台に登った事が無いソチなだけに、フェルスタッペンの2番手には驚きました。
いや見応えのある予選でした!
そして決勝…スタート後の長いストレートを抜け、2コーナー(実質1コーナー?)を
クリアしてきた時にどんな序列になってるのか…(自分が過去のロシアGPを
すっかり忘れてることもあって)全然読めない!
更に上位のタイヤ選択の別れは何かをもたらすのか…!? いや~楽しみです♪♪
ボッタスのトゥを使って計測に入れたのは絶妙。
Q2から一秒以上も縮めてみせた。
ただしフロントロウでも
勝つために大して有利にならないのが残念。
ボッタスを引き離す戦闘力がマシンに足りないのはいかんともしがたい。
PU設定の固定によって、取れるはずのリスクも取れなくなりましたし。
いつものフロントロー独占のメルセデスではなく、
久しぶりハミルトンとマックスのフロントロー。
後はスタートを待つのみ。
マックスには、失うモノ無いくらいの気持ちでハミルトンにプレッシャー掛けて欲しい。
ハミルトンも、たまにはマックスからプレッシャー掛けられて欲しい。
「またも解析を超えたMAX (驚)」
公式F1の“IDEAL Lap 解析”と同じ上位5人の結果でした。また、順位も一人をおいてはそのデータ解析と同じでした。その一人MAX選手が5位から2位へ。W11が優れるとはいえしっかり結果出すHamilton選手。そして、おそらく他F1ドライバーが駆ると上位5人に入る事が難しいかもしれないRB16で、ただ一人シミュレート的解析順位も大幅に超えMerce以外とは約0.5秒差結果のMax Verstappen選手は凄かった。
“特にMax選手、RedBull & AlphaTauriのHonda PU4台全てがFinalも順調にフィニッシュしてほしい.”
面白い予選でした!
ハミルトンは、結局Q2でソフトを使わざるを得ない状況になったことが、決勝にどのような影響が出るか?
ワンストップだと、スタートタイヤがミディアムの2人にアドバンテージが有るような気がしますね。
決勝が楽しみですね!
個の力の凄さを見せて貰いました
マシン>ドライバー
の最近でも、やはりこの2人は別格ですね
いい予選でした。
マックス2位!素晴らしいです。
ロングランのペースは悪くないので、今度こそは表彰台期待します。
ハミルトンはタイヤ戦略が多少不利でしょうがスタートで2位以下を大きく引き離して、結局終わってみれば1位か2位でしょうね。
さて、F2のようにスタートで波乱が起こらなければ良いのだけど。
ある記事によると
Q2でハミルトンが再開前に並ばずにガレージにいたのは
少しの間並んで待つ場合、オーバーヒート防止のためエンジンを切って
MGU-Kを利用したスターターボタンで再起動することになるが
メルセデスにはその機能がないから出来なかったという
現にメルセデスPUのストロール(レーシングポイント)はエンジンを切らずに並んでいて
オーバーヒートを起こしてしまい、クルーに押して戻してもらうことになった
そのような機能は全車についていると思ってましたが、そうではなかったんですね