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びっくり仰天驚きなイギリスGP決勝でした。なんでこんなにもバトルが増えたんですか?ここはあのシルバーストンとは違うのですか?っとロス・ブラウンに小一時間問いただしたい気分(笑)

特にレッドブルホンダの出来には驚きを隠せない、オーストリアGP優勝の原動力となったフロントウィングのアップデートが一級品だった事で、マシン全体の空力と荷重バランスが一気に解決されている。予選の一発のみならずレースペースも良かったのだから。

新フロントウィングはマルコ氏の0.2秒程度とのコメントがあったが、シルバーストンでは0.3~0.4秒を稼ぎ出しているんじゃないかな。薄いリアウィングであるのに安定したリアダウンフォース発生は大きな武器だ。

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予選タイム差+0.183秒

https://www.formula1.com/
POS ドライバー F S1 S2 SPD-F S3 タイム Gap Tyre
1 BOT 257 27.466 34.408 328 23.219 1:25.093 3 C3
311 274 254
3 LEC 259 27.366 34.487 333 23.319 1:25.172 0.079 3 C3
317 273 255
4 VER 258 27.507 34.516 330 23.253 1:25.276 0.183 3 C3
316 275 249
7 RIC 260 27.588 35.051 335 23.543 1:26.182 1.089 3 C3
322 271 258
9 ALB 256 27.746 34.987 332 23.612 1:26.345 1.252 3 C3
316 270 252

※SPD-Fはターン15手前の最高速度

このレッドブルホンダの仕上がりは本物ですねぇ、なんで9戦もかかったのよってところだけど、それだけきっちり一歩一歩組み上げていった事による結果です。

単純にイギリスGP予選ギャップのみの進歩具合は2017(+1.53)、2018(+0.71)なっている。レッドブルの場合は主にパワーギャップが縮まった事が大きいですよね。予選モードでフェラーリやメルセデスから30psの遅れがある(フランス時点)なんてAMuSでは言われていましたが、スペック3の制御マップの改良によりかなりいい感じ。

実際のところ予選ではトップギャップ10kw程度じゃないかなぁっと思う、ただしマイレージは削っているという前提です。

決勝タイム差+34.692秒

スタートはガスリーがベッテルに、アルボンがヒュルケンベルグにパスされてしまう。クビアトは後方ハースの同士討ちがありラッキーアップ。(VER4,GAS6,ALB10,KVY16)

Lap4:クビアトはターン15でジョビナッツィをパスして15位

3位ルクレール以下は3台がDRSトレイン状態で4台で見ごたえあるバトルを展開。ルクレールにオラオラと迫るフェルスタッペン、ベッテルがほんの少し離れてついていく。

Lap11:ルクレールに並びかけ体制を崩したフェルスタッペンに襲い掛かるベッテル、なんとかしのいだ後今度はベッテルのラインが乱れる。

Lap12:ターン3でベッテルのインをついたガスリーは5位、そしてこの周終わりにHへ、クビアトもS⇒Mへ

Lap13終了時点でフェルスタッペンはMへ、ルクレールも同時にMへ

おいおいまたピットアウトで並ばせちゃって良いのかい?と思っていた訳ですが、コースイン後グリップ不足であっさりとルクレールに抜かれてしまう。これは新品VERと中古LECのほんの少しの食いつきの差が出たんだろうね。

ガスリーはサインツの後ろでタイムをロスしているし、フェルスタッペンはルクレールを攻略できない、Mはあと5周は行けたでしょ?二人とも失敗だと思った1回目のピットストップだった。

Lap20:9位で頑張っていたジョビナッツィがスピンしてグラベルにはまったためSC発動

SCコール発動寸前のタイム差とトラックポジション⇑

ハミルトンにとって絶好のタイミング、フェラーリはベッテルだけいれてルクレールを1周遅らせてしまう。いやいや全然いけるタイム差なんだけど、おかげてフェルスタッペンはルクレールの前へ

レース再開後24Lap終了時点

アルボン入ってないわ~、ガスリーも先にHだったため入れず。

Lap27:ガスリーの前へフェルスタッペンを行かせるチームオーダー、レッドブルにしては遅い判断だった。フェルスタッペンがあっさりパス出来ないほどガスリーは良い走りだった。

※どうやらガスリーはオーダー無視を2回ほどしていたようだ。

Lap36:ガスリーはルクレールにパスされて6位

ここでノリスがピットへ、アルボン9位、クビアト13位に上がる。そしてフェルスタッペンはベッテルのDRS圏内へ

Lap38:フェルスタッペンがベッテルに追突されて5位へ

フェルスタッペン推しならベッテルこのやろ~となるシーン、ベッテルの心情としては、てめ~コース外に出て抜きやがったなで怒り、冷静な判断を一瞬失ったのかもしれないね。

これでベッテルは最後尾まで転落、ガスリー4位、アルボン8位、クビアト12位となった。

 

ここからクビアト無双が発動(笑)

Lap40:ストロールがピットへ11位

8位アルボンがライコネンとヒュルケンベルグを抑えているところに追いつく。

Lap44:ヒュルケンベルグをパスして10位

Lap46:アルボンをパスして9位

 

アルボンはMでのロングスティントをチームに命じられ若干キレていた。

Lap51:ターン15でヒュルケンベルクに抜かれて11位

Lap52:ターン15でノリスに抜かれて12位

※アルボンはホンダPU電気系に高電圧の問題が発生しており、安全(ピットクルー感電?)のためストップする事を許されなかったとの事です。

まとめ

ガスリーが本来の居るべきポジション戻ってきて嬉しい反面、フェルスタッペンの表彰台が消えてしまって残念。

がっつり怒るかと思っていたら大人な対応に強さを感じた。バトルで起こった事には案外サバサバしてるフェルスタッペンって本当にファイターだわ。ホンダ推しの私も何故かわからないけど怒りがこみあげてこないんだよね、なんかおかしくなったのかと錯覚するほどに、フェルスタッペンも怒ってないし、何この同調感ってレース直後から感じている。

ベッテルのおかれている立場を考えたら何となくそうなっているのかもしれない。「あぁ~仕方ないっとさ!」

 

チャーリー亡き今、F1のペナルティは右往左往しているところに、軽い接触や軽いブロックライン変更は、バトルするドライバーとして譲れない、そんな意思表示にも見える。ルクレールもこれに同調したような姿勢を見せているし、新世代のドライバー達がこの程度でペナルティとってんじゃね~よってアピールしていけば案外変わっていくのかもしれない。

 

本当にバトルのあるF1って面白いよ、それに絡んでくれるホンダ勢が居るからこそ、どんどん面白くなっていくよね。新規のF1日本人ファンは間違いなく増えてるだろうし、こういうバトル多くなって行くといいね。

 

最後にマックスから一言

「パワステに違和感があり、フロアもダメージを負ったような感覚の中、自分がどうやって最後まで走らせることができたのか正直分かりません。

 

えぇっ!!

わからないって、この方の感覚って異次元すぎて、おかしくなりそう(笑)