プラクティス1が実質キャンセルされたため、各チーム新しい空力規制がある中で難しいロードラッグセッティングに四苦八苦。ストレートが速いロードラッグコンセプトマシン達が速い傾向となっている。

ここまでのフェラーリの速さは異常値とも言える、予選モードでの本気のアタックラップは果たして?

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予選レポート

天候は晴れ、気温17℃、路面温度37℃で予選はスタートしました。

https://www.formula1.com/

Q1

ラッセルが1番でコースインしていました。ほとんどのチームがチャージラップを挟んで2、3回の連続アタックをしています。トウの使い合いでタイム変動が激しく、全開区間で100m前にマシンがいれば0.3~0.5秒タイムが稼げる。

アウトラップとアタックラップで上手くトウを掴んだガスリーがトップタイムで通過。終了間際でクビサがクラッシュしたが無事で良かった。

トップから15位通過ラインまでは1.1秒差で白熱した戦いとなっている。

Q2

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クビサのクラッシュでスタートが遅れ、気温16℃・路面温度32℃となっている。

フェラーリはMでピットアウトしている。5番手タイムを出していたルクレールは残り7分41秒、クビサがクラッシュしたターン8,9でクラッシュし赤旗。ベッテルは12番手となっている。

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再開まで手間取ったため気温16℃・路面温度28℃となってしまった。

ベッテルは結局Sで2回アタック(5lapOLD)して5位通過、クビアトが9位でクリアしている。メルセデス2台は残りタイヤで路面の感触を確かめるラップをしていた。アルファは2台共にクリアしている。

Q3

ルクレールがいないため9台による12分間がスタート、気温15℃・路面温度27℃となっている。

路面温度が下がったためにタイヤの作動温度から外れたベッテルは後手後手になってしまった。最終アタックのアウトラップのポジション取りで先頭に立ったためトウが無く3番手タイム。

メルセデスは後方に周り、トウを使ってセクター3の遅れをカバーしてフロントロー独占。ボッタスがポールとなっている。

アゼルバイジャンGP予選結果

まとめ

絶対ポールだろうと思っていたルクレールがまさかのクラッシュ退場。Mタイヤでピットアウトしたフェラーリに胸騒ぎがしていたのだが・・。

そんなフェラーリを横目にメルセデスは定跡通りに事を進めフロントローを独占した。

フェルスタッペンはいつも通りに安定した速いラップで4位、クビアトが昨日のクラッシュを帳消しにする嬉しい6位となっている。

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ボッタスがポールポジションから優勝できるか?昨年の雪辱を晴らすのか?否である。

ここまでの経緯からも決勝は荒れるだろう、居るべき場所にいる事と運も手繰り寄せたドライバーが勝つ!今年もドラマチックな展開に目が離せないレースとなりそうだ。

 

フェラーリが路面温度が下がっているQ2でのM(C3)での通過作戦に意味があったのか?結果から言えば無かっただろう、タイヤの熱入れが難しい局面で何故Mで行くのか?

他と違う事をしようとして次々と失敗するフェラーリには失望するあまりだ。

技術畑から上がってきた代表ビノットに対して抱いていた期待はこの一件で完全に裏切られた。もっと確率的で数値的な作戦が多くなる事に期待していたのだが、昨年後半の状態を大きく引きずっている。

やはり今のオールイタリアに近いフェラーリには期待できないのかもしれない、シューマッハ時代のような外部から優秀な代表や作戦参謀が必要だろう。

メルセデスのチャンピオンは4戦目が終わる前にして決定した。

予選後の主な情報

ガスリーはベストラップ時に燃料流量規定違反によりタイム抹消となっている。ホンダのマッピングミスなのか?それとも燃料ポンプやICEに何らかの不具合が?

どちらにしろピットレーンスタートが決まっていたので問題無い事なのだが、何かテストしてみたと仮定するなら面白いね。ギアボックスも今回新調している。

フェルスタッペンは予選に向けてガスリーと同じくロードラッグリアウィングを投入している。

https://www.auto-motor-und-sport.de/

メルセデスはリアウィングダウンフォースを増加させる。

ルクレールは10番手からMスタートとなる。現地16:10スタートはP2よりも1時間早く気温や路面温度面で吉となるのか全く予想できない。51周の約半分をSかMで走る事が最速だとピレリは説明している。

セーフティカー次第となるがSタイヤでより多く周回した方が速い事は確かだろう。路面温度と作動温度の兼ね合いでグレイニング発生をいかに抑えられるかが鍵。

リアウィングを寝かせすぎたマシンは状況次第で、Sのラップタイムダウンが激しいかもしれない。