夏休み明けから何となく元気がなかったヒュルケンベルグがトップを死守する5勝目をマーク、またまたまたサインツが2位に入りルノーの見事な1,2フィニッシュとなったアメリカGPです。
1周目にヒュルケンベルグは2⇒1位、サインツは6⇒2位とスタートをバッチリ決めると編隊走行で、後続を寄せ付けないペースで周回する見事なレース運びだった。
チャンピオンシップでは1位ヒュルケンベルグはぺレス・サインツに15p差つけているが、後3戦(最大+75p)を残して6位のアロンソまでチャンピオンの可能性がある。
F1ミッドフィールド選手権ポイントランキング
順 | ドライバー | 計 | AUS | BRN | CHN | AZE | ESP | MON | CAN | FRA | AUT | GBR | GER | HUN | BEL | ITA | SIN | RUS | JPN | USA |
1 | ヒュルケンベルグ | 218 | 18 | 15 | 25 | 15 | 25 | 15 | 25 | 25 | 6 | 4 | 12 | 8 | 25 | |||||
2 | ペレス | 203 | 10 | 8 | 25 | 12 | 8 | 4 | 12 | 10 | 15 | 2 | 25 | 18 | 2 | 12 | 25 | 15 | ||
3 | サインツ | 203 | 12 | 4 | 15 | 18 | 18 | 12 | 18 | 18 | 2 | 1 | 4 | 12 | 6 | 15 | 18 | 12 | 18 | |
4 | オコン | 186 | 8 | 6 | 10 | 25 | 15 | 15 | 18 | 12 | 4 | 18 | 25 | 15 | 15 | |||||
5 | マグヌッセン | 177 | 18 | 12 | 1 | 25 | 6 | 6 | 25 | 18 | 12 | 6 | 18 | 12 | 18 | |||||
6 | アロンソ | 156 | 25 | 12 | 18 | 12 | 15 | 1 | 10 | 15 | 15 | 25 | 4 | 4 | ||||||
7 | ガスリー | 123 | 25 | 2 | 18 | 10 | 4 | 4 | 1 | 25 | 10 | 2 | 6 | 10 | 6 | |||||
8 | グロージャン | 122 | 1 | 1 | 2 | 8 | 10 | 25 | 18 | 10 | 15 | 4 | 10 | 18 | ||||||
9 | ルクレール | 114 | 6 | 2 | 15 | 10 | 12 | 12 | 8 | 8 | 15 | 25 | 1 | |||||||
10 | エリクソン | 95 | 8 | 1 | 4 | 4 | 10 | 2 | 6 | 6 | 10 | 1 | 8 | 1 | 10 | 6 | 8 | 10 | ||
11 | バンドーン | 87 | 15 | 10 | 6 | 8 | 1 | 4 | 1 | 8 | 8 | 2 | 6 | 8 | 2 | 8 | ||||
12 | ストロール | 57 | 4 | 4 | 10 | 8 | 1 | 6 | 2 | 12 | 6 | 2 | 2 | |||||||
13 | ハートレー | 54 | 2 | 6 | 6 | 4 | 8 | 8 | 1 | 1 | 6 | 12 | ||||||||
14 | シロトキン | 29 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 4 | 10 | 1 | 1 | 4 |
※ミッドフィールド選手権(TOP3チームを除外した当ブログ独自の選手権)
アメリカGPまとめ
スタート直後の大混乱がミッドフィールドのポジションをほぼ決めたと言っていいでしょう。
先ずは、ストロールがコース外からアロンソへ突進して撃墜!
ターン8ではオコンとルクレールが軽く接触してパーツが飛んでいる。
ロングストレートエンドのターン12でグロージャンはブレーキをロックしてしまいアウト側に居たルクレールを撃墜。
ストロールにはドライブスルーペナルティが課せられた。レース中のペナルティでは一番重い裁定となり約16秒ほどのタイムロスになる。
アロンソはリタイア、グロージャンもリタイア、ルクレールは手負いのマシンで走り続けていたが33周目にリタイアしている。
序盤から1,2体制のルノー勢の後ろはオコン、ぺレス、マグヌッセンとなっているが、オコンのペースが悪い。これはルクレールと接触した影響かもしれない、ピットストップまでにサインツに対して7秒差ついてしまった。抑えられたぺレスやマグヌッセンはルノーに挑戦する権利を失っている。
ルノー勢はオコンのおかげで悠々とピットストップを消化して1,2体制を維持出来ている。
ぺレスはピットアウト後ガスリー・バンドーンを抜かなくてはならずタイムロス、マグヌッセンにオーバーカットを許す。
この集団の後方ではハートレーが1周目に最後尾から7位までジャンプアップ、シロトキンに襲い掛かるが抜く事ができない。シロトキンがVSC中にピットインしたため、前方はクリーンになったがマグヌッセンとの差6秒は縮める事が出来なった。
ぺレスから大きく離されたハートレーにはエリクソンが迫る、ラスト15周は延々とバトルを展開してフィニッシュまで抑えきり6位フィニッシュとなった。
レース後に燃料規定違反が発覚した。
オコンは新しいスタートモードマッピングを使用していたが、それに問題が有り、ターン9とターン14で規定を超える燃料が噴射された。マグヌッセンは燃料使用限界をぺレスとのバトルで消費、たったの0.17kg超え。
流量規定違反による失格は2014年開幕戦のリカルド以来、燃料使用量違反は初。
F1燃料レギュレーション
燃料流量上限は回転数10,500rpm以上で100kg/h(1秒間27.77g)、それ以下の回転数では以下の式が適用される。
- 0.009×rpm+5.5(ツイートでは+5と書いたが正しくは+5.5でした。)
9,000rpm時は86.5kg/hとなる。
決勝レースでは105kgしか使えない。FIAは指定の燃料流量計を導入してリアルタイムで監視している。
詳しくはこちらのリンクへ⇒http://www.racecar-engineering.com/news/red-bull-faces-disqualification-for-breaking-f1-fuel-rules/
ミッドフィールドチャンピオンの行方
数字上はアロンソまで可能性はあるが、はっきり言って無理。マグヌッセンも厳しいね。オコンはまだわからないがこの終盤にきてフルワークスルノーの底力が見え隠れ。
実質ヒュルケンベルグ、サインツ、ぺレスの3人による争いとなるだろう。とは言っても何が起こるかわからないのがこのミッドフィールドだ、やらかすドライバーがたくさん居るからね。
さぁさぁあと3戦ミッドフィールド選手権を見逃すな!