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最終決戦が金曜日のプラクティスよりスタートしました。

FP2タイムではメルセデスが圧倒的に速く、レッドブルはセッティングに迷走かと思っていたのですが、これは間違いでした。

高速化されたヤスマリーナ、まだまだ正解はわからないと言った状況です。

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アタックラップ&ロングランラップ比較

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フルスロットルでステアリングを切るT2~T4はメルセデスの独壇場、そして最高速度からのフルブレーキングする低速シケインが速いです。

大きく回り込むT9もメルセデスの方が速く、最終セクターは全体を通して速かった。

そんな中でもT12~T14だけは、レッドブルが有利となっています。(レースペースではここだけで0.2秒以上速い)

 

一番柔らかいタイヤC5の一発タイムでは、大きな差がありました。

しかし、ロングランペースになるとそれは逆転します。

ソフトで好ペースを維持出来るフェルスタッペン、圧倒的な速さを持っていました。

ロングランタイム比較

Pos Driver AveTime Laps Tyre Stint
1 M.フェルスタッペン 1.28,409 8 C5 1
2 C.サインツ 1.29,271 3 C5 2
3 C.ルクレール 1.29,647 12 C5 1
4 E.オコン 1.29,852 16 C5 1
5 D.リカルド 1.30,233 12 C5 1
6 Y.ツノダ 1.30,257 14 C5 1
7 N.ラティフィ 1.30,947 10 C5 1
8 N.マゼピン 1.31,312 3 C5 2
Pos Driver AveTime Laps Tyre Stint
1 M.フェルスタッペン 1.28,102 4 C4 2
2 S.ペレス 1.29,061 11 C4 1
3 L.ハミルトン 1.29,113 12 C4 1
4 V.ボッタス 1.29,167 15 C4 1
5 L.ノリス 1.29,860 16 C4 1
6 F.アロンソ 1.29,940 14 C4 1
7 C.サインツ 1.30,108 12 C4 1
8 S.ベッテル 1.30,110 13 C4 1
9 P.ガスリー 1.30,359 13 C4 1
10 L.ストロール 1.30,552 12 C4 1
11 A.ジョビナッツィ 1.30,685 10 C4 1
12 G.ラッセル 1.30,949 13 C4 1
13 M.シューマッハ 1.31,766 10 C4 1
14 N.マゼピン 1.32,026 11 C4 1

ちょっと目を疑う、タイムです。

タイヤの違いはあれど、普通に考えればC5はロングランに弱いと考えるのが当然です。

そして周回数の少ないC4でも速いんですけど・・。

 

レッドブルは、フェルスタッペンとペレスで違うダウンフォースレベルを実行しています。

ペレスはジャッダと同じ、フェルスタッペンはレッドブルが大好きなミディアムダウンフォース仕様です。

メルセデスはジェッダと同じリアウィングを使っていて、高速化されたヤスマリーナに対してストレートを速く走る事を一つの回答として示しています。

特殊な路面と高速化のバランス

ヤスマリーナの路面はタイヤのデグラデーション(性能劣化)が少ない。

路面がツルツル系で、タイヤのウェアが食われない、タイヤが減らないと言ったところです。

 

そしてもう一つ、サーマルデグラデーションと言われるものがあります。

柔らかいタイヤは、作動温度領域が低く温まりやすい、ハードに使えばタイヤのオーバーヒートを引き起こします。

アタックラップでタイヤが最後までもったとよく言いますが、温度の事を意味しています。

 

温度を上げる要因の多くは、スライドや低速コーナー立ち上がりでのホイールスピンが関係します。

ダウンフォースをつけた方が、スライドが減りタイヤを適正な温度に保つ事が出来る。

しかし、1周だけ速く走るならドラッグを減らしてエネルギーロスを減らし、尚且つ最終セクターまでタイヤ温度を上げないように保つ方が速い。

 

ロングランに関してはPUパワーを大幅に下げているので、まだまだなんとも言えません。

※F1では、10hpで約0.2秒ぐらいのラップタイムゲインがあると言われる。

 

レッドブルとメルセデスが、一晩考えてどのような回答にたどり着くのか?

予選を取るか?レースを取るか?中間点で良しとするのか?

そんな感じの金曜日です。