2019年ミッドフィールド選手権を制したのはマクラーレン&サインツでした。
ルノーPUに変更した2年目、新しいチーム監督のザイドル、新しいドライバーのサインツ&ノリス、新しい風が吹き込まれ見事に復活を遂げたかつての名門チームに軍配上がる。
ホンダとの苦悩の3年間、マシン開発を捨て去った2018年を経て、2019年に見事な結果を収めました。本選手権でもサインツがチームに2014年以来となる表彰台3位をもたらしている。
F1ミッドフィールド選手権ポイントランキング
順 | ドライバー | 計 | AUS | BRN | CHN | AZE | ESP | MON | CAN | FRA | AUT | GBR | GER | HUN | BEL | ITA | SIN | RUS | JPN | MEX | USA | BRA | UAE |
1 | サインツ | 294 | 4 | 18 | 18 | 25 | 10 | 26 | 18 | 25 | 15 | 25 | 8 | 26 | 25 | 6 | 15 | 18 | 12 | ||||
2 | ペレス | 244 | 6 | 12 | 18 | 25 | 2 | 6 | 8 | 8 | 10 | 10 | 25 | 15 | 18 | 15 | 25 | 10 | 6 | 25 | |||
3 | ノリス | 229 | 8 | 25 | 16 | 8 | 12 | 25 | 8 | 15 | 8 | 10 | 25 | 15 | 8 | 19 | 9 | 18 | |||||
4 | リカルド | 208 | 25 | 9 | 12 | 25 | 10 | 9 | 18 | 4 | 2 | 26 | 4 | 18 | 25 | 10 | 11 | ||||||
5 | ガスリー+アルボン | 198 | 4 | 15 | 12 | 8 | 10 | 16 | 2 | 2 | 6 | 12 | 12 | 12 | 8 | 18 | 2 | 18 | 16 | 25 | |||
6 | クビアト | 179 | 11 | 9 | 15 | 18 | 12 | 4 | 12 | 25 | 2 | 18 | 2 | 6 | 10 | 10 | 6 | 4 | 15 | ||||
7 | ヒュルケンベルグ | 178 | 18 | 2 | 6 | 4 | 19 | 15 | 6 | 10 | 8 | 15 | 18 | 15 | 10 | 12 | 12 | 8 | |||||
8 | ライコネン | 173 | 15 | 18 | 15 | 10 | 4 | 2 | 18 | 15 | 15 | 2 | 18 | 2 | 4 | 6 | 8 | 15 | 6 | ||||
9 | ストロール | 140 | 12 | 4 | 9 | 12 | 15 | 6 | 4 | 5 | 18 | 1 | 10 | 6 | 6 | 8 | 12 | 8 | 4 | ||||
10 | マグヌッセン | 111 | 25 | 6 | 6 | 4 | 25 | 2 | 8 | 6 | 6 | 1 | 12 | 2 | 2 | 2 | 4 | ||||||
11 | ジョビナッツィ | 89 | 2 | 10 | 2 | 6 | 1 | 6 | 1 | 12 | 2 | 1 | 12 | 12 | 1 | 2 | 4 | 2 | 12 | 1 | |||
12 | グロージャン | 69 | 10 | 12 | 10 | 4 | 1 | 10 | 4 | 1 | 10 | 4 | 1 | 2 | |||||||||
13 | ラッセル | 21 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 4 | 1 | 1 | 4 | 1 | 1 | ||||||||
14 | クビサ | 9 | 1 | 1 | 6 | 1 |
順 | チーム | 計 | AUS | BRN | CHN | AZE | ESP | MON | CAN | FRA | AUT | GBR | GER | HUN | BEL | ITA | SIN | RUS | JPN | MEX | USA | BRA | UAE |
1 | マクラーレン | 523 | 8 | 25 | 4 | 34 | 18 | 33 | 10 | 38 | 43 | 33 | 15 | 40 | 8 | 10 | 33 | 41 | 33 | 6 | 34 | 27 | 30 |
2 | ルノー | 386 | 18 | 25 | 2 | 15 | 16 | 44 | 25 | 15 | 28 | 12 | 17 | 44 | 19 | 10 | 30 | 37 | 10 | 19 | |||
3 | レーシングポイント | 384 | 18 | 16 | 27 | 37 | 2 | 6 | 23 | 14 | 14 | 5 | 18 | 11 | 35 | 21 | 6 | 26 | 27 | 33 | 14 | 6 | 25 |
4 | トロロッソ | 377 | 15 | 24 | 12 | 8 | 25 | 34 | 12 | 6 | 2 | 18 | 37 | 14 | 30 | 8 | 20 | 8 | 28 | 26 | 6 | 29 | 15 |
5 | アルファロメオ | 262 | 17 | 28 | 17 | 16 | 5 | 8 | 19 | 27 | 15 | 4 | 18 | 1 | 14 | 12 | 5 | 8 | 4 | 10 | 27 | 7 | |
6 | ハース | 180 | 25 | 6 | 16 | 4 | 37 | 12 | 4 | 1 | 18 | 6 | 10 | 1 | 11 | 12 | 6 | 2 | 1 | 2 | 6 | ||
7 | ウィリアムズ | 30 | 1 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 10 | 1 | 1 | 4 | 1 | 1 | 1 |
2019ミッドフィールド選手権まとめ
このミッドフィールド選手権は、F1における支配的3チームを除いた「ベスト・オブ・ザ・レスト」の戦いに絞ったものである、各ドライバーの優勝回数は以下
- サインツ6勝
- ぺレス4勝、リカルド4勝
- ノリス3勝
- マグヌッセン2勝
- ガスリー1勝、クビアト1勝
序盤戦トラブルで沈むサインツには嫌な感じがしました。新人ノリスが先に優勝した事で何かが変わった。スペインの大型アップデート以降は、ドライビングに応えてくれるマシンを得て圧倒的な強さを示した。
意外にも下位に沈んだハースのマグヌッセンが2勝している。前年度チャンピオンのヒュルケンベルグが1勝もできない状況が、ルノーマシンの根本的な方向性の間違いを表しています。
マクラーレンの強さ、それは予算の差であるとも言えます。推定2億2,000万$はミッドフィールドにおけるトップの予算です。働いている従業員数も一番多く、それらをまとめ上げたザック及び新監督ザイドルには敬意を表したい。(まぁザックは好きじゃないんだけどねw)
Go, go @Carlossainz55! 🥉🙌😀#BrazilGP 🇧🇷 #F1 @McLarenF1 pic.twitter.com/c5iJKs6Ur4
— Formula 1 (@F1) November 17, 2019
3位表彰台で獲得で嬉しそうなマクラーレンチーム、長年マクラーレンファンである私にとっても嬉しい出来事でした。
You are the gift that keeps on giving, @LandoNorris! 🎁#AbuDhabiGP 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/SgTBzqtET0
— Formula 1 (@F1) November 29, 2019
ノリスはラストレースになるエンジニアの似顔絵をヘルメットに描く。チームのムードメーカーである彼のこういう行いは、マクラーレン復活に向けて大きな力になった事は言うまでもない。
結果を120%出せるサインツ、いつも明るく前を向いているノリス、間違いなく速い二人のドライバー、上向く成績、全責任は私にあると豪語するザイドル、色々なピースが揃いまとまったマクラーレン。
ミッドフィールド選手権優勝おめでとう!&ベスト・オブ・ザ・レストチャンピオンおめでとう!
来年はトロロッソ改め、アルファ・タウリ・ホンダの大活躍を願いつつ、2019年ミッドフィールドの締めくくりとさせて頂きます。
ミッドフィールド選手権お疲れ様です
個人的にはリカルドがもっと活躍すると期待していました
マシンが良くないと、どうしようもないのですね
このままだとルノーは撤退しそうですがどう予想されますか?
他にもパワーユニットの開発を凍結しようとしているようですがやめてほしいです 予算削減とかバランスとか言っていたらレースでは無くなってしまいそうに思います
ルノーはどうでしょうね、頼みのニッサンも相当悪いしなぁ。
ただリカルドを高額報酬で獲ったのは、間違いだったと思います。
PU開発は、ベンチテストの制限などが加わっていきます。開発凍結はどのメーカーも望まないでしょう。
2014年に失敗したトークン制度を上手く利用すれば開発継続し予算削減もできると考えられます。
まだまだ話し合っている段階ですから、どうなるんですかねぇ。
私は、エンジン開発が凍結されたら、興味を一気に失うでしょう。
私の予想ではICEのみの開発凍結が現実的な線だと思います。
将来的にはバイオ燃料100%に持っていきたいようなので、その為には回生エネルギーに関わる部分の開発は必須です。
そしてバイオ燃料100%の為には数年でICEも開発凍結が解除されると思います。
現実的に開発費は青天井でしょうから、どこかのタイミングでの一時的な開発凍結は仕方ないとも感じます。
内燃機関によって駆動と電力を供給させている、今のあいだに
ICEの排気量1.6リッターV型6気筒条件での絶対出力が、あらゆる手を尽くして、全メーカーもうこれ以上絞り出せない頭打ち状態になってから、凍結して欲しいです。
個人的にはICE関連で残っている手段として、まだターボチャージーのツイン化が残っているので、それから凍結して欲しいです。
パワーユニット全体で見れば、まだターボとコンプレッサーの完全独立電動化による効率アップ余地も残されているので、FIAには規則改変してもらいたいです。これが実現されたら、技術開発でフェラーリもホンダも泣いて喜ぶ事だし、メルセデスやルノーにとっても悪い話しではない。もうセパレート式は必要無くなる。車体に搭載のパッケージ自由度が広がる。
ルノーもマクラーレンもラスト2戦で技術仕様の追加(明確化)によってパフォーマンスが下がったという見方もあるようで、つまりは不正によるパワーアップをしていた可能性があると。
実際のところはフェラーリ含めてどうだったのかはこのまま判らずじまいになりそうですが、モヤモヤします。