今週末行われるモナコGPでは、ピレリの新タイヤ・ウルトラソフトが初登場する。
昨年までのスーパーソフトよりも、やわらかいタイヤとなります。
この画像のようにサイドウォールにパープルの文字が刻まれる。
・ラップあたりのタイムアップは0.6~0.8秒と言われています。
これは、バルセロナでプレシーズンテストが行われた時のフェラーリからのデータです。モナコはバルセロナより距離が短いので私の予測では0.5秒程度と見込んでいます。
モナコGPでのタイヤの寿命
気になるタイヤライフですが、フジテレビの解説でおなじみの川井さんによると、
ウルトラソフトは約25周との見解がでています。
その他のタイヤライフは実績から
- スーパーソフト 約40周
- ソフト 約60周
こんな感じですね、モナコGPは78周で争われますので、各ドライバーどんなタイヤ戦略なのか決勝での動向が非常に面白くなってきます。
昨年の様にハミルトンがチームの指示で、ピットに入り3位に後退してしまうなんて馬鹿な作戦は今年は無いでしょうが・・・。
各ドライバーのタイヤセット
ウルトラソフトの比重がQ3進出が確実視されるチームほどおおいですね。
Q3進出(予選TOP10)となると、Q2での最速タイムを出したタイヤでのスタートとなります。実質3周走行したタイヤでのスタートとなるので、フリー走行でタイヤライフを確認する事が重要になるからでしょう。
これだけタイヤセットに差がある状態ですが、タイヤ返却ルールで予選前ではほとんどのドライバーのセットは以下になっているでしょう。
- ウルトラ 5セット
- スーパー 1セット
- ソフト 1セット
トップ10ドライバーはQ1を1セットで乗り切る、Q2で2セット、Q3で2セットと使用していくと、
決勝前のタイヤセットは
- 中古ウルトラ 4セット(予選用1セットは返却)
- 新品スーパー 1セット
- 新品ソフト 1セット
となっているはずです。
モナコGP決勝でのタイヤ戦略
モナコはラップあたり4秒の差があっても抜けません。トラックポジションキープがもっとも重要でベターな戦略ですが、単順に速さを追求すれば2ストップ戦略です。ウルトラ・ウルトラ・スーパーがもっとも速くコースを駆け抜けれます。
ただし、トラフィックが無い場合の事ですので、1ストップが主流になると予想されます。
決勝では、トップ10ドライバーは3周オールドのウルトラソフトで走り出します。
そしてトップ5あたりを走行中のドライバーは、20周を過ぎたあたりでソフトに交換して走りきる作戦にでると私は予想しています。
ウルトラソフトが本当に20周以上走れる事が条件になりますが、なんにしてもタイヤ戦略は今年のF1を面白くしてくれている要素ですのでモナコが非常に楽しみです。