イギリスとハンガリー、性格の異なる二つのグランプリでのトップとマクラーレンホンダの差を明確にしたいと思います。

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イギリスGP予選タイム+2.818秒差

ドライバー チーム タイム ギャップ
1 ルイス ハミルトン Mercedes 1:26.600
9 ストフェル バンドーン McLaren 1:29.418 02.818

昨年は2.5秒差だったのが0.3秒差が開いている。レッドブルも1秒差が1.5秒差になっているところを見ると新レギュレーションマシンは高速度+高ダウンフォースが必要となるサーキットでパワーエフェクト差が増加してしまうようです。

ハンガリーGP予選タイム差+1.273秒差

ドライバー チーム タイム ギャップ
1 セバスチャン ベッテル Ferrari 1:16.276
8 フェルナンド アロンソ McLaren 1:17.549 1.273

最大限ダウンフォースが必要だったハンガロリンクではシャシー側の最大ダウンフォースを全チームが採用していたはず、その中で1.2秒差となっています。

昨年は1.3秒差でしたので改善度はほぼ変わっていないですね。

https://www.formula1.com/

イギリスGP決勝タイム差+1laps

予選で9位スタートだったバンドーンはスタート直後も9位をキープしていたが、ピットストップで逆転され最終的に惜しくも入賞を逃す11位となっている。

ハミルトンとのラップタイム比較ですけど、とにかく差がありすぎてどうしようもない。いくらパワーサーキット言われるシルバーストンでもここまでの差は車体側でも相当な遅れがある様子。

ドラックを減らしてダウンフォースを稼ぐのが下手としか言えない現状。高速コーナーが不得意なマクラーレンは今年も顕在か。

ハンガリーGP決勝タイム差+1:11.223秒

アロンソはスタートでサインツに先にいかれてしまい、遅いペースに大半を費やしてしまった。タイヤ交換直後にサインツを抜いて6位になった。

バンドーンはピットインでミスしてフォースインディアに逆転されてしまった。しかしながら今季初入賞である10位を獲得。

マクラーレンホンダとしては予告通りダブル入賞する事ができた、しかもトップ3チームの直後という結果。

アロンソはベッテルからほぼ1秒遅れで周回できている、今回燃費走法はないのでマシンのポテンシャルを全部引き出してのグランプリだったはず。

決勝ではセクター2計測地点通過速度、フィニッシュライン通過速度はトップとの差がほとんどない状態、200~260km/h台ぐらいまでの加速力ではほぼ同等だと言える。

それ以上の速度になると空気抵抗に負けて速度が上昇しにくくなってしまう、低速からの加速でも差がかなりひらいてしまう現状のホンダPUです。

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まとめ

W入賞のF1ホンダを数値化すると、ライバルとのマシン性能差が見えた

上記リンクのヨネヤさんの記事によるとマクラーレンのエンジニアがPU差は0.6秒でシャシー差は0.6秒差との分析をしている。

ホンダとルノーの差は推測で20kw(約27.2馬力)で、ハンガロリンクのパワーエフェクトは0.15秒/10kwとの事。

ギャップ推測値(HUN) 車体 PU 総合 パワー差
対フェラーリ 0.6 0.6 1.2秒 40kw(54馬力)
対レッドブル(ルノーPU) 0.4 0.3 0.7秒 20kw(27馬力)

簡単な図式ですが、現状での差になります。メルセデスとフェラーリとの差がわかりませんが大きく離れてる事はないはずですので、トップ争いをするためにはあと最低54馬力の改善が必要となる。

今年中と考えると無理な数値でしょうね、ホンダは今年最低でも現状のルノーPUと並ぶパワーを達成する事が必要だと思います。燃費はともかくパワー面では並んでおかないと来年も厳しいでしょう。

長いインターバルである現状でスペック4の進化が確認できていれば早め投入はあるはず、ホンダには頑張ってもらいたいです。