レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが、プラクティス全セッションでトップタイム、ポールポジションへ向けて期待は深まるばかりです。
久しぶりの日本人ドライバー角田が何処まで行けるのか?
開幕戦の予選、チャンピオンシップを勝ち取るためには、この初戦の速さは最も重要です。
バーレーンGP予選レポート
天候は晴れ、気温30℃、路面温度35℃で予選はスタートしました。ホームストレートが向かい風1m/sです。
Q1
ウィリアムズとハースの4台が真っ先にコースインしています。ターン13でマゼピンがスピン、今年初の公式タイム計測はシューマッハ33.8秒台でした。
全員が1回目のアタックが終わったところで、フェルスタッペン30.4、角田30.6、ハミルトン30.6、ガスリー30.8、ペレス31.1となったトップ5です。角田スゲェぞ!!
マゼピンがターン1でスピンしてイエロー、ベッテルとオコンは最終アタックを潰されてQ1落ちです。
Q2
レッドブル、メルセデス、アルファタウリ、マクラーレンはミディアムでコースインしています。
ハミルトン30.0、フェルスタッペン30.3、ボッタス30.5、ノリス30.7、サインツ30.8、アロンソ30.9となった1回目のアタックです。アルファタウリはミディアムだと極端にタイムダウンしています。
2回目もソフトアタックしたフェラーリが1.2でQ2を制覇、ペレスは2回目もミディアムでアタックしましたがなんと11位、角田も13位となった。
Q3
気温28℃、路面温度32℃、ホームストレート向かい風1.1m/sとなっています。リカルド、ノリス、サインツ、ボッタスは中古ソフトでコースインしています。
1回目のアタックは、フェルスタッペン29.5、ハミルトン29.5、ガスリー30.0、ボッタス30.2,サインツ30.5となったトップ5です。
最終アタック、ボッタス、ハミルトンの順でタイムが更新されていく、そしてフェルスタッペンが全セクターベストでタイムを更新しました。
バーレーンGP予選結果
順 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:30.499 | 1:30.318 | 1:28.997 | |
2 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:30.617 | 1:30.085 | 1:29.385 | 0.388 |
3 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:31.200 | 1:30.186 | 1:29.586 | 0.589 |
4 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:30.691 | 1:30.010 | 1:29.678 | 0.681 |
5 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:30.848 | 1:30.513 | 1:29.809 | 0.812 |
6 | 3 | D.リカルド | マクラーレン | 1:30.795 | 1:30.222 | 1:29.927 | 0.930 |
7 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:30.902 | 1:30.099 | 1:29.974 | 0.977 |
8 | 55 | C.サインツ | フェラーリ | 1:31.653 | 1:30.009 | 1:30.215 | 1.012 |
9 | 14 | F.アロンソ | アルピーヌ | 1:30.863 | 1:30.595 | 1:30.249 | 1.252 |
10 | 18 | L.ストロール | アストンマーチン | 1:31.261 | 1:30.624 | 1:30.601 | 1.604 |
11 | 11 | S.ペレス | レッドブル | 1:31.165 | 1:30.659 | 1.662 | |
12 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:30.998 | 1:30.708 | 1.711 | |
13 | 22 | Y.ツノダ | アルファタウリ | 1:30.607 | 1:31.203 | 1.610 | |
14 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:31.547 | 1:31.238 | 2.241 | |
15 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:31.316 | 1:33.430 | 2.319 | |
16 | 31 | E.オコン | アルピーヌ | 1:31.724 | 2.727 | ||
17 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:31.936 | 2.939 | ||
18 | 5 | S.ベッテル | アストンマーチン | 1:32.056 | 3.059 | ||
19 | 47 | M.シューマッハ | ハース | 1:32.449 | 3.452 | ||
20 | 9 | N.マゼピン | ハース | 1:33.273 | 4.276 |
まとめ
メルセデスがかなりパワーを隠していたみたいで予選が始まってからタイムは拮抗していた。しかし、テストから好調だったレッドブル・ホンダのフェルスタッペンが見事にポールポジション!
自身4度目のポールを完全勝利で手にした。
昨年のバーレーンGP予選、0.4秒差で負けていたレッドブル、今年は逆に0.4秒差つけて勝つ、最高の下剋上でした。
そんなマシンの状況だが、ミディアムクリアにこだわったペレスのQ2落ちにはがっかりでした。ブレーキングからの突っ込みはまだまだ慣れが必要だけど、ソフトで気分よくQ3に行かせる事も重要だろう。
これは角田にも当てはまる事だけどね、まぁ二人には決勝レースで頑張ってもらいましょう。
そんな角田ですがQ1のファーストアタックは衝撃的でした。日本人として、日本人ドライバーを応援できる、しかも才能あふれるドライバー、楽しいF1に母国ドライバーは必要だと実感できる予選だった。
フェラーリが復活!これはこれで嬉しいですね、優勝争いに絡めるほどでは無いが、3番手チーム争いの上位に名を連ねる。ルクレールのここぞって時の走りは見事です。
マクラーレンのディフューザーは、あまり効果が無い事が判明、マシン自体があれやメルセデスPUに合わせて作られたものじゃないからしょうがない。上がったパワーをダウンフォースアップ、特にフロントの強化に使えていないのだからアンバランスな感じ。
中団グループはとりあえず、フェラーリ、マクラーレン、アルファタウリの勝負になっていくだろうね。アストンマーチンがどのぐらいの早さで追いついてくるのかが鍵になりそう。
アルピーヌはアロンソの孤軍奮闘になりそう、あのマシンは失敗だろうさ、恰好悪いし、重心高すぎでしょう。中高速コーナー主体のサーキットでどうなるか?そこがポイントか。
さぁ開幕戦の決勝レースでは何かが起こる!見逃すな・・・っと言いつつ時間的にヤバいですよねぇ。(月曜仕事だし・・)
MAX ポールポジションおめでとう!
ふと、ここで疑問。
テスト: 1:28.960
Q3: 1:28:997
テストの方が速い。どういうことでしょう?
ホーナーさんによると、フェルスタッペンはQ1でフロアー壊した影響で0.1秒失っていたそうです。
ハミルトンに実質0.5秒も差を付けるとは恐れ入ります。
レイさんの指摘は、この0.1秒で解決か。
それと、テストではターン4トラックリミットを超えています。
てゆーかレッドブルはテストで本気アタックしてたのかよ!隠せよ(笑)
アルファタウリが予選で隊列の後ろ目に位置どってアタックしがちなのは以前からの傾向でしたが、Q2の1回目で二人そろって集団からかなり遅れて出て行ったので、もしかしたらQ1の出来とマクラーレンのミディアムから判断しての緊急ミディアムだったかも知れないですね。もしくはユーズド?かトラフィック?
2回目ガスリーはQ1(S)に比べて(M)で-0.335sと上出来。角田もS2ベストがガスリーより速く、自己ベストを繋げればギリ突破のタイムなので、角田チームとしてはナイスチャレンジだったと思います。
角田は結果的にQ2組からのスタートですが、ガスリーの出来からしてソフトスタートならLEC、GASの後ろくらいまですぐ追いつけそうな予感。ユーズドMやHスタートでマネジメントしながらオーバーテイクというミッションはデビュー戦にはハードル高そう。角田チームがどんな選択をするのかも楽しみ。
そして樹潤がレース外のトラブル(差別案件?)で開幕戦撤退をアナウンス。各国言語のモータージャーナリストが心配と応援するコメントを寄せてて本当に凄い。
Q2のタイム差を見るともしペレスがQ3を走れていればワンツーは無理でもハミルトンとボッタスの間に割って入れた可能性もあったかな…?
FPのロングランのタイムはほぼ互角らしいのでチームメイトの援護が期待できないフェルスタッペンがちょっと心配です。
角田にとって初めての3クォーター制の予選、しかも路面温度が徐々に下がるトワイライトレースでミディアムでのQ2進出は少し荷が重かったかもしれません。
アウトラップでの渋滞でタイヤの温度を適切に保てなかった可能性が高いと思います。
それにしてもフェルスタッペンの全セクター最速でのポールは今後のシーズンを占う上で嬉しい結果ですね。
レッドブルのマシンバランスはオンボード映像みていても、メルセデスより安定してます。
さぁ今日は夕方から寝て夜中に起きるぞ!(笑)
じょびなっちーが地味に0.1s以下のタイム差でQ2敗退なんですね
アルファロメオ、去年のギアボと大きめリアカウルでこれってことはPUの進化もさることながらあの新ノーズもちゃんと機能してるんですかね。すげぇや
フロント部分できっちりドラッグ削減して、窮屈なリア回りに空気を流していますね。
ギアボックスはデファレンシャル位置(ドライブシャフトの付け根)が低いままなので、ディフューザー上面のオープンスペースが少ない。
それでもここまで改善してるのはザウバーエンジニアリングが腐ってない証拠です。