レッドブル地元のオーストリアGPは、メルセデスが脅威の速さでフェラーリに0.3秒差もつけた予選結果となっている。短い高速コースを71周で争うが、各コーナーの縁石に乗ればエアロパーツ破損となる事が多く細心の注意が必要。
グリッドペナルティはベッテル3で6番手、ルクレール5で17番手、ハートレーが最後尾となり19番手、アロンソは予選と違うパーツに変えたためピットレーンスタートとなった。
トロロッソホンダのガスリーは12番手スタート!入賞目指してクレバーなレースを期待。
スタート順とタイヤ
オーストリアGP決勝レポート
天候は晴れ、気温22℃、路面温度48℃でスタートしました。
スタートではハミルトンが1コーナーでトップへ、ボッタスは一時4位ぐらいまで下がるがリカバリーし2位へメルセデスが1.2体勢で1周を終える。
ガスリーはターン3でバンドーンに当てられ順位を落とす、バンドーンは1周終了でピットインSへ
3周終了時点
ハミルトンが快調なペースで飛ばす。
Lap12:ヒュルケンベルグがターン1の先で白煙を上げてストップしました。
Lap14:ボッタスがスローダウン、油圧低下によるギアボックストラブルです。VSCとなっています。
Lap16:ピットストップしなかったのは、ハミルトン、マグヌッセン、ぺレス、シロトキン、エリクソン、ハートレーとなっています。
16周終了時点
ハミルトンはミスったか、ピットストップロスタイム約21秒稼げるか?
Lap20:リカルドがライコネンをパスP3
Lap25:ハミルトンはSへP4
これで上位陣は最後までいける、なんとレッドブルが1,2体制!!
Lap28:ぺレスはSへP11
Lap29:ルクレールがストロールをパスP14、マグヌッセンはSへP9
ハミルトンはライコネンのDRS圏内へ
Lap32:リカルド、ライコネン、ハミルトンがDRS圏内バトル。リカルドは左リアタイヤにブリスターが発生してペースが上がらない。
Lap35:サインツはSSへP17、サインツもブリスターが発生していました。
Lap38:ライコネンがリカルドをパスP2、リカルドのリアタイヤは2本ともブリスターが発生
Lap39:ベッテルがハミルトンをパスP3、リカルドは緊急ピットインSSへ戻しました。
43周終了時点
Lap46:エリクソンはSSへP14、これでガスリーはP10です。
ソフトタイヤのブリスターに悩まされるハミルトンはペースが上がらない。トップのフェルスタッペンはクリーンエアで快走中。
Lap50:フェラーリ勢もブリスター発生がなく良いペース
Lap53:ハミルトンはSSへP5、リカルドは白煙を上げた後ギアボックストラブルでリタイア。
Lap56:ハートレーがスローダウンしマシンを止めました。
57周終了時点
フェルスタッペンの左リアタイヤにはブリスターが発生しています。最後までポジションを守れるか。
Lap63:ハミルトンがストップ、メルセデスがまさかの2台ともリタイア
Lap66:ガスリーはアロンソにパスされ、67周目にルクレール、エリクソンにも一気にパスされP11
ガスリーのリアタイヤは完全に終わっています。エリクソンはルクレールをパスP9
フェラーリ勢が徐々に詰めるが追いつけない。
フェルスタッペンがトップでチェッカーフラッグを受けました。エリクソンはファイナルラップでルクレールにパスされている。
オーストリアGP決勝結果
順 | No | ドライバー | チーム | 周回数 | 差 | ピット |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 71 | 1:21’56.024 | 1 |
2 | 7 | キミ ライコネン | Ferrari | 71 | 1.504 | 1 |
3 | 5 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 71 | 3.181 | 1 |
4 | 8 | ロマン グロージャン | Haas | 70 | 1 Lap | 1 |
5 | 20 | ケビン マグヌッセン | Haas | 70 | 1 Lap | 1 |
6 | 31 | エステバン オコン | Force India | 70 | 1 Lap | 1 |
7 | 11 | セルジオ ペレス | Force India | 70 | 1 Lap | 1 |
8 | 14 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 70 | 1 Lap | 1 |
9 | 16 | シャルル ルクレール | Sauber | 70 | 1 Lap | 1 |
10 | 9 | マーカス エリクソン | Sauber | 70 | 1 Lap | 1 |
11 | 10 | ピエール ガスリー | Toro Rosso | 70 | 1 Lap | 1 |
12 | 55 | カルロス サインツ Jr. | Renault | 70 | 1 Lap | 2 |
13 | 18 | ランス ストロール | Williams | 69 | 2 Laps | 2 |
14 | 35 | セルゲイ シロトキン | Williams | 69 | 2 Laps | 2 |
15 | 2 | ストフェル バンドーン | McLaren | 65 | 6 Laps | 3 |
dnf | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 62 | 9 Laps | 2 |
dnf | 28 | ブレンドン ハートレー | Toro Rosso | 54 | 17 Laps | |
dnf | 3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 53 | 18 Laps | 2 |
dnf | 77 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 13 | 58 Laps | |
dnf | 27 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 11 | 60 Laps |
まとめ
フェルスタッペンがレッドブルの地元で勝利!オランダからきた2万人の大応援団前でやりました!
メルセデスがまさかのダブルリタイアとなった。フェラーリ勢はライコネンが2位、ベッテルが3位になっているがチャンピオンシップを考えたら何故ポジション入れ替えしなかったのか謎。まだその段階ではないと言う判断かな。
やっと初入賞グロージャンが4位を獲得、マグヌッセンも5位に入りハースが安定度を見せつけた。
決勝になり路面温度が急上昇したことによって、実に白熱したレース展開になった。
ガスリーはタイヤがもたずに入賞を逃したのは残念だが、ザウバー2台がダブル入賞と言う実にレアな事が起こった。
最終周にエリクソンとぺレスがポジションを落としているが、これはそれぞれ前のマシンを抜けたら約束のポジション入れ替えがあったようですね。
いや~思っていたより面白いオーストリアGPとなって満足です。上位陣が3台もリタイアしてチャンスだったのにガスリーが残り4周で11位に下がった時はガクッとなったよ。
最後の最後にパワー差が出てしまったなぁ。コーナーで頑張るガスリーのタイヤは痛みがザウバー勢より早かったかぁ・・。しかしアロンソはやっぱり凄い、最後までタイヤもたせたその走りには脱帽です。
メルセデスに暗雲か?速くなりすぎて熱対策がままならないとかなのか。今年もまだまだチャンピオンシップはもつれそうで何よりですね。
※追記
ガスリーは1周目での接触が原因でペースが上がらず、ハートレーはシャシー側の問題でリタイアとの事。(皆様コメント情報ありがとうございます。)
ボッタスは水圧、ハミルトンは燃圧トラブルとの事。
RedBull地元オーストリアGP頑張れ!
RedBull&ToroRosso 2019年Hondaパートナー記念!
LaQで応援!#F1 #F1jp #LaQ #ToroRossoHonda #RedBullRacing pic.twitter.com/f9zkudVXV9— F1モタスポGP.com(Jin) (@f1motospogp) 2018年7月1日
↑こんな事してたらフェルスタッペンが勝って良かった!
まさかの結末で幕を閉じたオーストリアGP、波乱の要因は気温,路面温度でした。タイヤにもPUにも厳しかった!
それにしてもメルセデスのWリタイアは衝撃でした。スペック2.1の信頼性の問題なのかクーリングの問題なのか分かりませんが、ハミルトンとボッタスでは違う原因の様に思われます。次のシルバーストンも27度近い最高気温が予想され、短期間での究明と対策が求められます。
たらればを言ったらきりがないですが、ベッテルはつまらないペナルティが無ければ優勝でもおかしく無かっただけに、後悔してると思います。
ガスリーはまだ燃料が重い時に順位争いでタイヤを使ってしまい終盤グリップを失ったみたいですが、上位陣がオーバーヒートでブリスターが出来たの対してガスリーはデグラで崖が来た感じで、ペースの違い=トラクション(ダウンフォース)が不足しているんでしょうか。
心配なのはハートレーのリタイアですが、オンボードを見た感じはFPのフェルスタッペンと同じ様な症状で、恐らくハイドロ系ではないかと思いたいです。
いずれにしても忙しい1週間になると思いますが、次こそW完走・入賞を期待します。
全開率の高いパワーサーキットで、ポイント圏内にフェラーリPUの6台が入賞というのは…凄いですね。昨年型フェラーリのレプリカ?(車体は自分で作れというレギュレーションの盲点をついた)的な『ハース』といい、技術面でのフェラーリの責任者を移籍(転職)させてまで技術提携し始めた『(アルファロメオ)ザウバー』といい、経営者は一応違えどPUのデータも車体のデータも、実質的に(Bチームが2チームという)本家フェラーリに吸い上げられていると思って間違いないでしょうから、これからの中盤から後半にかけてのフェラーリ勢は…とても脅威的ですね。
決勝レポート見たら、ハートレーはシャシのトラブルでPUは関係なかったそうで…リタイアは残念やったけどせっかくのPUストックはそのままで良かったです。
ガスリーは最初のバンドーンとの接触でフロアを損傷してダウンフォースが減って滑りまくってタイヤを痛めてしまったようで…
マトモに1レースをやれたらポイント取れた可能性もありますが…うん、残念ですね。PUもですが、マシンそのもののアップデート…来年に向けてもうそろそろシフトする時期だから見込めませんが、上が潰れた時にしっかりソコにいるってのを徹底したらポイントもより取れるでしょうね。
正に大波乱と呼べるオーストリアでした
メルセデス2台がリタイアとは…..
リカルドも最悪なバースデーになってしまいましたね
我らがトロロッソホンダは…..
ガスリーは最初にバンドーンにヒットされていなければ、元来タイヤに優しいマシンであっただけに、チャンスをモノに出来ていたのでそこが悔やまれますね
最期に映った時のタイヤの状態は本当に酷かった…..
しかし、本当にトロロッソは1周目にダメージ負うなぁ
何か呪われているんですかね( ̄▽ ̄;)
ハートレーのトラブルは今のところPUでは無いとの事でしたが、こちらは原因の発表が待たれますね
トロロッソの不運はいつまで続くのか、そろそろ2台ともクリーンに終われるレースが見たいです
今回もスタート直後に手を合わせ
なんとか2台とも無事に1周目を・・・・・との祈りも
むなしく、画面に向かって
「ああああああーーーーー!!!」
今回もガスリーがやられました(涙) ばんどーんのばかぁ!!
あれが無かったら、最終局面の「まさかの三台抜かれ」は
なかったかも・・・ですね
レース全体ではどうなるか解らない展開でとっても面白かったの
ですがね~
(もしかしてタッペン号もリカルドみたいに・・・とか
思ってましたし・・)
56周ノーストップのハートレー。リタイアする直前までラップが速くなっていたのは才能を感じました。それにまだまだタイヤが持ちそうでしたね。ガスリーがマシンにダメージ受けてなければ、ハートレーがブロック役でポイントゲット出来たのに残念。メルセデスもそうですがルノーもおかしかったですね。予選モードの解禁の影響でしょうか…?上位陣3台プラスルノー2台が居なくてポイント圏に居られないのはガッカリです。ここで取れないと何処で取るのかですね(-.-;)
皆々様、色々とまとめ補足してくださり感謝感激雨あられ。
もう眠たく眠たくて仕方が無いんです。21時スタートにもどしてくれよ~www
1周目接触しないようにならんものか!
決勝データまとめが終わったのですが、ファーステストデータだけでも今回大苦戦だったのがわかりますね。
ガスリー38周目最速って終わってる。入賞には程遠いレベルだったようです。
そしてセクター3の遅さが根本的な敗因です。
全体的に見てレッドブルリンクでこのような熱いレースは中々見れないので面白かったです。
次戦シルバーストンは鈴鹿前哨戦とも言われるコース、過去3年のマクラーレンホンダは大苦戦中。
トロロッソホンダはどんな走りになるのか?苦手な高速コーナーが多いから期待してはいけないなぁ;;