標高が高いレッドブルリンクは空力効果が少し減ります。
ダウンフォース最大値の多いマシンが強くなる傾向があり、ドラッグに苦しむマシンが少し改善される。
日曜日の決勝レースのスターティンググリッドを決める予選がスタートします。
オーストリアGP予選レポート
天候は曇り、気温28℃、路面温度43℃で予選はスタートしました。
Q1
直ぐにコースインしていくレッドブル2台、他のマシンも一気にコースインしていきます。
フェルスタッペンがいきなり5.1秒台、ピアストリ5.8、ペレス5.9、マグヌッセン6.0、ストロール6.1、ルクレール6.2となったトップ6です。
ボッタスがターン1でスピンしてストップ、赤旗になりました。
赤旗中にフェルスタッペンのタイムが抹消になりました。
残り11分49秒より再開
フェルスタッペンは中古でコースインしています。
フェルスタッペン5.1、サインツ5.3、ルクレール5.5、ノリス5.6、アロンソ5.6、ハミルトン5.6となったトップ6
新品を投入したペレスが2番手タイム。
角田はノックアウトです。
Q2
フェルスタッペン4.9、ペレス5.0、ノリス5.0、ガスリー5.3、ヒュルケンベルグ5.3
レッドブル2台がトラックリミットでタイム抹消。
フェルスタッペンは、2周のクールダウンラップを挟んで4.9でトップタイム。
サインツ4.9で2番手、ペレスは又もタイム抹消でノータイム。
ペレスは新品を投入、2番手タイムを出したが又もタイム抹消でノータイム。
その他のドライバーもターン9,10のトラックリミットでタイム抹消が相次いでいます。
Q3
1回目のアタック、新品はフェルスタッペンとフェラーリ2台です。
フェルスタッペン4.5、ルクレール4.7、サインツ4.9、ノリス5.0、アロンソ5.5となったトップ5
ハミルトンはコースインをずらしてアタック、5.0で5番手
残り3分をきって、新品タイヤで全車コースイン。
フェルスタッペンが4.391のタイムを先に出す。
サインツ4.581で届かず。
ルクレールがセクター2最速で来るが4.439で届かず2番手。
ノリスは4.658で4番手、ハミルトンは4.819で5番手です。
オーストリアGP予選結果
まとめ
フェルスタッペンが無慈悲なポールタイムを記録!
ルクレールが得意のキレた走りで迫るが届かなった。
フェラーリは一発の速さだけなら、昨年の後半ぐらいの力を取り戻しつつある。
薄くなった空気、最大値の高いフロアダウンフォース、バウンシングが発生しないだけでフェラーリは速くなる、問題はレースペースか・・・。
An epic scrap for pole 🔥
But it was Verstappen who just managed to edge out Leclerc by the finest of margins 👏#AustrianGP #F1 pic.twitter.com/kMgdPzAcN0
— Formula 1 (@F1) June 30, 2023
ペレスはQ2でトラックリミットによるタイム抹消を3回ももらって何してんだって感じですね。
序盤戦ポイント争いで競っていてチャンピオン狙えるなんて色気だしてから変になっちゃった。
意外な速さを発揮するマクラーレンとノリス、得意なサーキットであるがマシンの力がないとこうはならない。
薄い空気がドラッグを消し去り、本来持っているダウンフォースが発揮された。
ピアストリも速かった事もあり、アップデート効果はまだわからないがいい方向性でしょう。
アストンは失速、とにかくアンダーでそしてオーバーだった。
セッティング面で煮詰め切れていないのだろう、プラクティスが1時間だけだし、一晩ファクトリーでシミュレータを稼働出来ない金曜日予選の罠にハマった。
これはメルセデスにも言える事だろう。
アルファタウリはもう少しマシになると思っていたが、総合的なダウンフォース不足は否めない。
Q1で一度だけタイムシート上位に名を連ねた角田だけど、ラバーインと共に失速してしまった。
レースで強い角田の走りに期待するしかないでしょう。
スプリントではなく普通の予選だったら、FP×3回でセットアップ・ドライビングを煮詰めてトラックリミット祭りにもならなかったのかなぁと思ったり。
シュートアウトは時間短くて余計に1回のトラックリミット違反が致命傷になりそうだし…