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FP3でのハートレーのクラッシュにより、短い走行時間が制限されてしまったが上位陣の顔触れは変わっていない。中団勢ではザウバーのルクレールが躍進し7番手タイムを記録している。

レッドブルを含むルノー勢は大苦戦中、高速度域の高負荷領域ではパワーだけがものを言うのか?

全てにおいて妥協を許さない、そんなシルバーストンでの戦いです。

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予選レポート

ハートレーは出走無し、ガスリーはフロントサスペンション一式を交換して予選を戦う。ベッテルは横Gでやられた首に痛み止めの注射をうっている。

天候は晴れ、気温25℃、路面温度51℃で予選はスタートしました。

Q1

ガスリーが先頭でコースイン。ライコネンはMでコースインしましたが、ストロールがターン6でコースアウトして赤旗中断。残り14分から再開しました。ルクレールが素晴らしいアタックをみせました。

シロトキンはターン15でコースアウト、ウィリアムズはリアから崩れる見ていて危なっかしい。ライコネンとメルセデス勢はMでアタックしタイムをマーク。

ガスリーは15位でQ1クリアしています。

 

Q2

フェラーリとメルセデスが約0.2秒以内に並ぶ、グロージャンがリカルドに0.1秒差で7番手タイムを出している。1回目の白熱したアタック合戦でした。

TOP10はトップ3チームの次にハース2台とルクレール、オコンとなりました。ガスリーはオコンに遅れる事0.5秒で14位となっています。

全車SでQ2を終えています。

 

Q3

路面温度は53℃になっています。1回目のアタックではベッテルがトップタイム0.057差でハミルトンが2番手、オコンは中古タイヤでアタック、ハース勢とルクレールはアタックしていない。

リカルドはDRSが故障している。

2回目のアタックでは、ハミルトン・ボッタスが早めのコースイン。ハミルトンが先にトップタイムをマークする中ベッテルとライコネンは届かなかった。3人の差は0.1秒以内という凄まじいアタック合戦となりました。

レッドブル勢は蚊帳の外、リカルドはDRSが使えないながら0.15秒差で6番手を守った。

イギリスGP予選結果

No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 Gap
1 44 ルイス ハミルトン Mercedes 1:26.818 1:26.256 1:25.892
2 5 セバスチャン ベッテル Ferrari 1:26.585 1:26.372 1:25.936 0.044
3 7 キミ ライコネン Ferrari 1:27.549 1:26.483 1:25.990 0.098
4 77 バルテリ ボッタス Mercedes 1:27.025 1:26.413 1:26.217 0.325
5 33 マックス フェルスタッペン Red Bull 1:27.309 1:27.013 1:26.602 0.710
6 3 ダニエル リカルド Red Bull 1:27.979 1:27.369 1:27.099 1.207
7 20 ケビン マグヌッセン Haas 1:28.143 1:27.730 1:27.244 1.352
8 8 ロマン グロージャン Haas 1:28.086 1:27.522 1:27.455 1.563
9 16 シャルル ルクレール Sauber 1:27.962 1:27.790 1:27.879 1.898
10 31 エステバン オコン Force India 1:28.279 1:27.843 1:28.194 1.951
11 27 ニコ ヒュルケンベルグ Renault 1:28.017 1:27.901 2.009
12 11 セルジオ ペレス Force India 1:28.210 1:27.928 2.036
13 14 フェルナンド アロンソ McLaren 1:28.187 1:28.139 2.247
14 10 ピエール ガスリー Toro Rosso 1:28.399 1:28.343 2.451
15 9 マーカス エリクソン Sauber 1:28.249 1:28.391 2.357
16 55 カルロス サインツ Jr. Renault 1:28.456 2.564
17 2 ストフェル バンドーン McLaren 1:29.096 3.204
18 35 セルゲイ シロトキン Williams 1:29.252 3.360
RT 18 ランス ストロール Williams NO TIME

まとめ

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ハミルトンが地元で意地のポール奪取!

Q3の1回目ではベッテルが素晴らしいアタックで先行するも、最後にハミルトンが正確無比なドライビングで最速タイムを樹立!ターン17で大きめのカウンターを当てているがベッテルに対して0.044秒差。

フェラーリが2台揃って0.1秒差内につけている。決勝ではハミルトン包囲網を確立できるか?

高温の状況下ではフェラーリの方がタイヤに優しいマシンだという事がわかっているだけに、ハミルトンが優勝するにはトップを守りフレッシュエアーの恩恵を利用し続ける事が条件となるだろう。

レッドブルは今回は地味に5,6位を守って終わりそう。

 

ザウバーどうしちゃったの?いきなりとは言わないけどこのシルバーストンでここまでやるとはね。ルクレールが凄いのはわかっている事だけどエリクソンもまぁまぁ速いんだよね。マシンが良い感じでコースに合ってるみたいだ。

トロロッソホンダはガスリーが渾身のアタックで14位が精一杯。色々なチームトラブルがある中で新人ながら頑張っている。

ハートレーに発生したサスペンショントラブルが自分のマシンにもあるかも?という不安を打ち消すメンタルの強さは相当あるようだ。

 

この予選結果を見る限りリアのスタビリティが高い車が速い。

PUとセットのギアボックスを要するチームが順当にタイムを記録している。キーワードはパワーとロングホイールベースと言ったところでしょう。

今年フェラーリが旋回性を捨ててまで高速度域にマシン開発を振った事が、カスタマーにもしっかり生きている。

※追記:ウィリアムズの問題点

フジネクストの放送で川井さんがポロっと言っていた事ですが、ウィリアムズのリアディフィーザーはストールしてしまう問題があるようです。今回2台とも約300km/hからのブレーキングでリアがロックしてコースアウト、ある一定の速度と何らかの条件によりリアのダウンフォースが無くなるのかな?

リアのトラクションが慢性的に不足している事実からもこの情報の信憑性は高い。カナダでのストロールのスライドはパンクと思えるほどディフィーザーがストールしダウンフォースが抜けた事が原因か・・。

いやはや恐いコワいそんなマシンで走り続けるストロールとシロトキンには敬意を表したい。