2021年のF1は第14戦まで終了、ほとんどのドライバーのエキゾースト以外のコンポーネントが上限に達した。
ペレスは2基目を失い、オランダGPでQ1敗退したため4基目を投入してペナルティを消化。ハミルトンはオランダGPの金曜日に最も走行距離が多かった1基目を失っている。
イタリアGPでは、ボッタスが4基目を投入してペナルティを消化した。
R14イタリアGP終了時PU使用状況
NO | Car | Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE | EX |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
44 | Mercedes | Lewis Hamilton | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 3 |
77 | Mercedes | Valtteri Bottas | 4 | 4 | 4 | 4 | 2 | 4 | 4 |
33 | RBR Honda | Max Verstappen | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 6 |
11 | RBR Honda | Sergio Perez | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 6 |
3 | McLaren Mercedes | Daniel Ricciardo | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 |
4 | McLaren Mercedes | Lando Norris | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 5 |
18 | AstonMartin Mercedes | Lance Stroll | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 |
5 | AstonMartin Mercedes | Sebastian Vettel | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 4 |
14 | Alpine Renault | Fernando Alonso | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 8 |
31 | Alpine Renault | Esteban Ocon | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 8 |
16 | Ferrari | Charles Leclerc | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 5 |
55 | Ferrari | Carlos Sainz | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 |
22 | AlphaTauri Honda | Yuki Tsunoda | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 5 |
10 | AlphaTauri Honda | Pierre Gasly | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 7 |
7 | Alfa Romeo Ferrari | Kimi Räikkönen | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 |
99 | Alfa Romeo Ferrari | Antonio Giovinazzi | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 |
9 | Haas Ferrari | Nikita Mazepin | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 5 |
47 | Haas Ferrari | Mick Schumacher | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 5 |
63 | Williams Mercedes | George Russell | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 |
6 | Williams Mercedes | Nicholas Latifi | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 |
ホンダPU
ペレスとガスリーに2021新スペックのバッテリー(ES)を投入してきた。開幕時点でほとんどのコンポーネントは新スペックになっていると思っていたがESは昨年モデルを使っていたようだ。
2基目から投入された信頼性アップの改良コンポーネントは、ターボチャージャーだとの見解がAMuSで示されている。
ICEの運用面では、おそらく3基で乗り切れる計画をしていたが、クラッシュによる破損でフェルスタッペンは2基目ICEを失っている。
3基目はハンガリー・ベルギー・オランダ・イタリアで使用したとみられ、実質まだ3レースだが残り8戦を乗り切れるマイレージは無いだろう。
ICEだけなら10グリッド降格で済むが、できれば全コンポーネントを入れて万全を期したいところ、最後尾スタートで3位まで戻れるサーキットを模索中だろう。
メルセデスPU
早々にPUペナルティを受ける決定をしたイタリアGP、ボッタスは何基目を失ったのか?
ハミルトンの1基目が使えなくなってしまった。1基目は5戦使った後、主に金曜日に運用、イギリスからは、エネルギーマネージメントや燃焼マッピングを改良、ターンの立ち上がりにフルパワー加速を行っていた。
序盤戦レッドブルに負けていた車体、それを補うべくマイレージを削りパワーを絞りだしていたと思う。レースではチェッカーまで気の抜けない勝負が続く中、PUを労わる事が出来ないでいる。
ハミルトンも4基目が必要になるのかもしれない。ベッテルも1基失っており、今年のメルセデスは何処かがおかしい。
フェラーリPU
至って平常運航なフェラーリ、無理をする事無く運用目標をクリアしているように感じる。ルクレールはクラッシュによる破損でICEを1基失っている。
ERS系にまだ昨年スペックを使っていると公表、3基目を投入していないMGU-Kである事は明白だ。
新スペックでは5hpほどのパワーアップが見込まれている。
ルノーPU
問題となっているエキゾーストの投入数、とうとう二人のドライバーが上限8基目に達した。
クリーニング程度で使い回し出来るものなのだろうか?
パワー感度の高いサーキットで潔く新品を投入している事から、今後のサーキットではある程度のパワーダウン覚悟で運用するのかな。
おそらく一度はペナルティを受ける事になると思う。
まとめ
現行PUの開発競争もとうとう終わる。2022年の開幕時点でスペックアップは凍結されてしまうので、各メーカーは新しいE10燃料に合わせ大忙しの日々を送っていると思う。
ホンダは来年レッドブルとアルファタウリに、無印でパワーユニットを有償供給する事になっている。
呼び方は変わっても中身はホンダエンジンと言う事になる、そしてこのエンジンは2025年いっぱいまで使われる事になるようです。
新しいエンジン規定は未だに決まっておらず、話し合いが続いている。MGU-Hの廃止はほぼ決定し、共通エンジンブロックなどが導入される事になるかもしれない。
ターボチャージャーやモーターも共通化されるのだろうか?
本当のエンジン開発競争時代を見届けられるのは、来年の開幕戦時点が最後となります。
フェラーリは来年は新しいPU(以前から噂のあるセパレート型かな?)らしく、その為の準備段階のアップデートも含めて行うとの情報もありますね。
そのアップデートだけで15psとビノットは言ってるようです。
ルノーもセパレートになるのかな?
でも来年の開幕戦で凍結されるならリスク高いようにも思えます。
まぁ信頼性への対応としてのアップデートは認められるパターンでしょうけど。
マックスは本当はICEだけ入れて10グリッド降格ペナルティに抑えたいところでしょうけど、ソチでの3グリッド降格が決まってますし、新ES入れるには追加の降格が避けられないだけにフル投入する可能性が高そうだと思います。
15psじゃなくて15hpですね。
失礼しました。
そんなにアップするのか?!
0.2秒ぐらいゲインするけど、中団グループは面白い事になりそう。
メルセデスに対して20hp劣ってると言ってるようなので、5hp差まで挽回出来るって意味かもしれません(笑)
メルセデスのハミルトンも、今年は昨年や一昨年のように大差でポイントリードしてPUを労りながら使用する余裕が無いくらい酷使してきたのでしょうか?
あまり遅くまで3基目を引っ張り過ぎて「早めに交換して置けば良かった?」なんて後悔する羽目に成らないように、
かと言って交換が早過ぎるのもどうか?
レッドブルホンダもメルセデスも双方共に、
タイトルが最終戦まで決まらない状況での判断見極めが重要ですね。
ハミルトンが4基目投入で後方からスタートなんて考えてもみない?
次世代PUがV型(6気筒)になるのか?直列(4気筒)になるのか?
MGU-Hが廃止されるならターボとコンプレッサーを離して距離を置くレイアウト(セパレート式)の必要性も無くなりますね。
観客に訴えかけるサウンドを求めると6気筒になりますが、ここ最近、メタボ化したF1を4気筒で少しでもダイエットできれば、面白くなりそうですが…。
バッテリーは全個体電池に変更して、小型化軽量化安全性アップ。
タイヤ幅減少、全幅と全長も減少させ重量軽減、2022より60kg軽減させる。
最低重量730kg、これぐらいならいけると思う。
気筒数にはあまり拘ってないなんて記事もありますね。
マシンの長さを短くしたみたいだし、直4ではなくてV6→V4かも…
PUのダイエットとして排気量縮小(ダウンサイジング化?)は、あまり聞こえて来ないですよね。
排気量を下げると絶対出力がダウンしてしまう事もあるでしょうが、
車体の総重量を下げる(軽くする)とか、MGU-KとESの容量アップで不足分を補うとか?で調整すれば何とかなると思うのですが、
単純に今使っている1.6リッターV6の2気筒分カットしてV4にする?
すると排気量は約1.0リッター相当になる計算。
過去に3.0リッターV10エンジンから2気筒減らして2.4リッターV8エンジンにレギュレーション変更したので同じように。
画像のメルセデスPUは、今シーズン使っている最新のモノですね。
プレナムチャンバーが巨大化した事で、車体のカウルにバルジ膨らみが出来たと初めは思っていましたが、容量自体は変わっていない?
それよりも左右外側にチャンバーを張り出させたので、真ん中が凹んでいるのが目立ちます(Vの字に)
メルセデスはエキゾーストも含めて手が込んでいますね。
その点、ホンダPUはプレナムチャンバーを真ん中に寄せて集中させている(傾斜がキツイのが特徴)
吸気バルブへ導く角度やスピンに何か利点を見つけたと思われます。
プレナムチャンバー自体の表面積、特に真ん中のVに凹む部分で熱を逃すと推測。
もしあの間に空気を流していたら?
擬似的な空対空クーラーになるかな?
インダクションポッドのエアー導入口にコンプレッサー用、センタークーリング用、さらにもう1つプレナムチャンバーにエアーを充てるダクトが?
この凹みスペース部分に何か秘策が有りそうですね。