https://f1i.autojournal.fr/

2021年F1イタリアGPが行われたモンツァ、全開率が高くダウンフォースは最低設定で走るマシン。

各マシンのドラッグ設定の差はあれど、パワーユニットの力量を解析するのに適したサーキットでしょう。

ホンダはメルセデスに負けてません!

Sponsored link

イタリア予選テレメトリー解析

予選時、パラボリカの立ち上がりフルスロットル200km/h付近から第一シケインまでの加速勝負!

200km/hから10km/h毎の到達時間

km/h RIC HAM VER ALO LEC
200 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
210 0.333 0.433 0.333 0.433 0.466
220 0.666 0.900 0.666 0.766 0.933
230 1.099 1.200 1.166 1.266 1.466
240 1.533 1.733 1.733 1.700 2.000
250 2.033 2.299 2.233 2.299 2.666
260 2.533 2.866 2.766 2.866 3.166
270 3.133 3.466 3.533 3.499 3.933
280 3.866 4.066 4.166 4.166 4.633
290 4.500 4.866 5.099 4.800 5.633
300 5.266 5.800 5.833 5.833 6.699
310 6.366 6.933 6.900 6.900 8.166
320 7.733 8.600 8.466 8.200 9.733
330 9.900 10.733 10.899 10.233 12.766
335 11.800 12.466 13.533 11.633 15.266

 

リアウィングが一番薄かったマクラーレンが速いのは当然の結果、DRSが開くのは320km/hを過ぎてからです。

レッドブル・ホンダとメルセデスの差は、7速とDRSを開いてから、湾曲したスプーン型メインプレートのドラッグが320km/h以上の加速に影響を与えた。

フェラーリは、リアタイヤを守るためにリアウィングが大きく、パワー不足で勝負になりません。

アルピーヌ・ルノーの320km/h以上の止まらない加速は驚きです。

各ギアの最高回転数と速度

2021 Monza ギア 5 6 7 8 8 8 8(Max)
マクラーレン(M) rpm 11,877 11,676 11,660 11,218 11,565 11,893 12,171
km/h 226 253 288 310 320 330 338
メルセデス(M) rpm 12,239 12,000 11,913 11,179 11,525 11,912 12,145
km/h 228 256 292 310 320 330 337
レッドブル(H) rpm 11,980 11,780 11,624 11,250 11,556 11,924 12,142
km/h 225 255 285 310 320 330 335
アルピーヌ(R) rpm 11,787 11,701 11,503 10,879 11,229 11,541 12,020
km/h 227 262 297 310 320 330 341
フェラーリ(F) rpm 11,746 11,755 11,733 11,234 11,538 11,903 12,063
km/h 216 251 288 310 320 330 335

 

メルセデスは相変わらず各ギアの最高回転数が高い、同じPUのマクラーレンとギア比が全然違う。

ルノーはギア比が高く、回転数ではなくブースト圧依存型のエンジン、速度の上昇とともに空冷インタークーラーの効率が上がり高速度・高負荷領域で強い。

リアウィングセッティング

https://f1i.autojournal.fr/

モンツァでもスプーン型を使ってきたレッドブル、湾曲したメインプレートのドラッグがストレート最後の加速に響いた。

https://f1i.autojournal.fr/

テレメトリー動画

再生速度は0.5倍速、フェラーリは除外しました。

ルノーは最高速度341km/hに達した後、MGU-Kエネルギーをカットしてから第1シケインへアプローチする。

まとめ

2020年は相手にもならかなったモンツァだが、ホンダのパワーはメルセデスに追いついている。

パワーデリバリーやドライバビリティの差も勿論ありますが、単純なフルスロットル対決では負けていない。

 

残り8戦、熾烈なフェルスタッペンとハミルトンのチャンピオン争い、正に喧嘩とも言うべく対決には、ホンダとメルセデスのマイレージを削ったエンジンモードの使い方も絡んでくる。

メルセデスが低速度域の加速を改善したように、ホンダにも今後エンジンマッピングやERSマッピングの改善があるのだろうか?

 

熾烈なパワー競争も最終段階、ホンダにはレッドブルとマックスと共に栄光を勝ち取ってほしいと思う。