https://twitter.com/PierreGASLY

ハンガリーGP決勝、ガスリーはスタートでサインツをかわすと独走で2勝目を飾った。

連戦続きの高速パワーサーキットで意気消沈し、ジェームス・キーの離脱などチーム事情は悪かっただろう。そんな時にこんな結果を出せる男ピエール・ガスリー。

トロロッソホンダのマシン特性があっていたのは確かだが、それを結果として表現できる素晴らしいドライバーがいてこそだ。君がトロロッソホンダにいてくれて本当に心強いよ。

ランキングでも7位に浮上したガスリー、ハートレーはやっとウィリアムズ2台の上にきている。レース巧者アロンソは3位表彰台でチャンピオンへの望みを繋いでいる。

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F1ミッドフィールド選手権ポイントランキング

ドライバー AUS BRN CHN AZE ESP MON CAN FRA AUT GBR GER HUN
1 ヒュルケンベルグ 169 18 15 25 15 25 15 25 25 6
2 マグヌッセン 147 18 12 1 25 6 6 25 18 12 6 18
3 サインツ 134 12 4 15 18 18 12 18 18 2 1 4 12
4 アロンソ 123 25 12 18 12 15 1 10 15 15
5 オコン 113 8 6 10 25 15 15 18 12 4
6 ペレス 106 10 8 25 12 8 4 12 10 15 2
7 ガスリー 89 25 2 18 10 4 4 1 25
8 グロージャン 75 1 1 2 8 10 25 18 10
9 ルクレール 65 6 2 15 10 12 12 8
10 バンドーン 63 15 10 6 8 1 4 1 8 8 2
11 エリクソン 52 8 1 4 4 10 2 6 6 10 1
12 ハートレー 34 2 6 6 4 8 8
13 ストロール 33 4 4 10 8 1 6
14 シロトキン 9 2 2 1 2 2


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ハンガリーGPまとめ

ガスリーはスタートでトップに立つと逃げ切った!序盤素晴らしいペースで2位マグヌッセンをグングン引き離し大量のマージンを稼いだ。それでいてUS最長の32周を走破している。

後ろのマグヌッセンが先にピットインするのを待っていながら、高ペースを維持できたことがこの勝負の行方を決めている。

 

ヒュルケンベルグは23周終了時点でピットインしてMへ交換、サインツがハートレーを抑え込んでいる間にマージンを稼ぐ狙いだったが、Mタイヤの温まりは悪くピット直前のラップ24.6を超えるのに2周かかってしまう、その間にハートレーもピットへ入りポジションチェンジならず。

ハートレーにしてみればこのまま抑え込まれればアンダーカットされてしまう。サインツには3.3秒離されていたためチームはタイヤがダメと判断したのか、すぐにカバーしヒュルケンベルグの前へ同じMで送り出す。今度はサインツがカバーしてこれまたMへ。結果このM3人衆はポジションが変わることなく遅いペース集団に成り下がる。

 

ヒュルケンベルグの後ろにいたUSグロージャン、Sアロンソ、Sバンドーンは前が勝手にオーバーカットさせてくれた状態へ。ただグロージャンはピットタイミングが早すぎてサインツの後ろに入ってしまい万事休す。

そしてサインツは3人を従えたままピットインしていないオコンに阻まれ約5秒をロスする、アロンソとバンドーンはこの状況を最大限に活用し一気に4台をオーバーカットする事に成功。

 

いつの間にか勝手に前が自滅したことでマクラーレンは3,4位に躍進したと言うのが、このレースの展開だった。残念なのはバンドーンがギアボックストラブルというあってはならない事でリタイアした事だろう。

アロンソは自分の誕生日を祝う3位表彰台を獲得!

https://www.formula1.com/

この男の結果力は凄まじい!マクラーレンホンダ時代は彼の言動にやきもきさせられたが、その走りに助けられた事も事実だ。本当に勿体ない。引退前にトップチームでチャンピオン争いが見たいぞ!

ミッドフィールド選手権においては、まだチャンピオン候補の一人であるアロンソには大いに活躍を期待したい。

 

最後にハートレーは序盤の位置取りが悪かった、USでサインツの後ろ1.5~2秒ぐらいでペースコントロール出来ていればチームの判断も変わっただろう。また戦略面もサインツとヒュルケンベルグに気を取られ過ぎてその後ろが過密状態なのが見えていたのか?疑問は多い。

もっとポジティブにポジションを上げるための戦略を考える必要があったのではないだろうか。ガスリーのUSロングスティントを彼にもトライさせてほしいと思うレースだった。