マレーシアあたりからマクラーレンのホンダ非難発言がパッタリと停止して、平静を取り戻しつつあります。日本GPを前にマスコミもあえて騒ぐのをやめたのかな?ホンダは近頃好調を維持していて連続入賞しています。
Top3以下のチームでは最速に迫れる勢いがあります。これを鈴鹿でも見せてほしいですね。
ホンダレーシングF1の日本GPブレビュー⇒http://ja.hondaracingf1.com/2017/index/japan-gp-reports.html
以下引用文となります。
長谷川 祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「チームにとって前向きな結果を得られたマレーシアでのレースを終え、勢いがついた状態で、次はいよいよ我々のホームグランプリである日本、鈴鹿サーキットに向かいます。日本のファンの声援はいつも我々にパワーを与えてくれますし、久しぶりにホームに戻れる安心感があります。一方で、今年こそいいレースを見せなくてはいけないという大きなプレッシャーも感じています。
鈴鹿サーキットは多くのドライバーがお気に入りに挙げるサーキットですが、特徴としては、パワーサーキットとテクニカルサーキットの両面を併せ持っています。我々エンジニアにとってもセッティングに非常に頭を悩ませるサーキットですが、一方で大きなやりがいも感じる場所です。マシンのバランスが重要になるトラックなので、PU(パワーユニット)としてはそれに合わせたドライバビリティーの設定がポイントになります。これから週末に向けてマクラーレンと一緒にセットアップを煮詰めていきます。
今年はMcLaren-Hondaとして最後の鈴鹿ということで、大事なレースになります。個人的にも今回のレースに対しては強い想いを抱いていますので、なんとしても皆さんの記憶に残るようなレースにできればと考えています」
フェルナンド・アロンソ
「鈴鹿はカレンダーの中でも特にお気に入りのサーキットの一つで、他のドライバーと同様、毎年日本へ行くのが楽しみです。伝統を感じさせてくれる上、コースのかたちはとてもユニークです。過酷で高速、ドライバーにもエンジニアにも大きなチャレンジを求める鈴鹿は、完璧な“レーサーズサーキット”でしょう。
私個人にとっても、特別な場所である日本とつながりが持てる、重要なレースです。日本の文化は魅力的ですし、ファンの素晴らしい応援が、レースウイークをシーズン一番と言えるほど盛り上げます。例年、なるべく多くの時間を日本で過ごせるようにして、東京の名所を訪れることもあります。そうすることで、他にはない雰囲気を感じることができるのです。
ここ2戦は厳しい結果が続いているので、トラックに戻り、運が向いてくるようにエンジニアと仕事をしていくのを楽しみにしています。マレーシアでは、ストフェルが見せてくれたように、我々のマシンには明らかにいいペースがありました。しかし、不運とトラフィックでの停滞によって望んでいたポイント獲得はなりませんでした。チームの日本人スタッフや、パートナー、そしてもちろんファンのために2人とも全力でプッシュし、マシンが進化したことをしっかりと示せればと思っています」
ストフェル・バンドーン
「ここまで2戦が本当にいい結果だったので、それを経て日本へ戻ってくるのが楽しみです。好きな国の一つですし、多くの楽しい時間を過ごした場所でもあります。文化、食、そして人々が本当にすばらしいですし、F1マシンで鈴鹿サーキットを走ることを長い間待ち望んでいました。
走りの面で言えば、シンガポールとマレーシアで自分自身、いい勢いがついたと思います。各セッションで上位につけられ、パッケージの持つ力を最大限に発揮できたと思います。ポテンシャルがあることは分かっていましたが、なぜかそれを示せない日々が続いたものの、2戦連続で力強い走りができたことには勇気づけられましたし、日本でもどんなことができるかワクワクしています。
我々のマシンにとっては、セパンよりもだいぶ厳しく、よりパワーが必要なサーキットです。アドバンテージがあるとすれば、昨年スーパーフォーミュラで優勝するなど、私に鈴鹿でレースをした経験があることです。エンジニアと懸命に取り組んで、これまで同様にきちんと準備をして臨みます。プッシュし続け、また力強い結果を得られる週末になることを願っています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「我々にとっては第2のホームレースですから、McLaren-Hondaのだれもが、鈴鹿での日本GPにエキサイトしています。鈴鹿はカレンダーの中でも一番と言えるほど美しいサーキットですし、もちろん、パートナーであるHondaにとっても重要な場所です。したがって、我々の目標は両ドライバーにできることをすべてやりきり、世界で一番情熱的なファンの皆さんにいいレースを見せることです。
ここ2戦でいい結果が出たので、この進歩を継続していきたいですし、チーム全員にとって特別な日本でのレースで両ドライバーが好結果を出せるように取り組みます。強い決意で、シーズン最後にコンストラクターズランキングで少しでも浮上できるように全力を尽くします。
鈴鹿が簡単なサーキットではないことは分かっていますが、上位下位問わずにすべてのチームが、手強いコーナーの待ち構える、独特なサーキットが大好きです。パワーが求められる特性ではあるものの、セクター1の流れなどテクニカルセクションも存在しますから、そこでは強さを見せられると思います。2017年型のマシンが、ここでどんな走りを見せるのかも楽しみです」
まとめ
鈴鹿は全長5.807kmで決勝は53周で争われます。路面はスムーズなため固めの足回りでマクラーレン的には得意な部類のサーキットとなるはずです。
前戦のセパンと似たようなダウンフォースレベルとセッティング内容になります。全開率は65%で最高速はシケイン手間で320km/hとの事。
燃費は1周1.8kg×53=95.4kgとなり燃費面では問題はでない模様です。昨年は不可解にも期待されていた入賞ができずにいました。
ここ数戦の出来からもトップ10での戦いは十分に可能だと思われます。ホンダの地元での入賞は是が非でも達成してもらいたいところです。