2021年F1第19戦サンパウロGPは、フェルスタッペンが2位、ペレスが4位、ガスリーが7位となったホンダ勢です。
争うハミルトンが、最後尾スタートとペナルティがあるハンデを諸共しない速さを見せた。
レッドブル・ホンダ&フェルスタッペンは、プラクティス1でセッティングを煮詰められず完敗しています。
サンパウロGP予選タイム差▲0.054(+0.438)秒
順 | ドライバー | F | T1 | S1 | T6 | S2 | S3 | タイム | Gap | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
– | HAM | 317 | 324 | 17.498 | 286 | 34.445 | 15.991 | 1:07.934 | C4 | |
322 | 265 | 321 | ||||||||
1 | VER | 314 | 319 | 17.521 | 287 | 34.696 | 16.155 | 1:08.372 | 0.438 | C4 |
320 | 265 | 316 | ||||||||
2 | BOT | 316 | 322 | 17.606 | 283 | 34.869 | 16.052 | 1:08469 | 0.535 | C4 |
319 | 265 | 319 | ||||||||
3 | PER | 314 | 319 | 17.651 | 288 | 34.677 | 16.155 | 1:08483 | 0.549 | C4 |
320 | 263 | 315 | ||||||||
4 | GAS | 313 | 318 | 17.709 | 286 | 34.894 | 16.174 | 1:08.777 | 0.843 | C4 |
320 | 265 | 315 |
※ハミルトンの抹消タイムを比較対象にしています。
セクター1ではそれほど大きな差ではありません、マシン特性から考えれば許容範囲です。
しかし、セクター2ではターン8,9,10で0.2秒ほど遅れ、実質の最終コーナーであるターン12を立ち上がった時点で0.29秒差。
その後、ストレート区間で0.14秒ほど離されている。
得意なはずのセクター2で負けている事が大敗の原因、理想でいえばセクター1,3の合計で0.2秒ほど負けて、セクター2で0.4ほど勝つ。
プラクティス1の走り始めはその傾向が見えていたが、後半に逆転されていた。
路面温度の急激な低下、トラックエボリューションなどが絡み、メルセデスのネガな部分が消え去り、逆にレッドブルは思いっきりネガな方向へ転じた感じ。
サンパウロGPスプリント予選タイム差+1.170秒
スタートでソフトのボッタスにホールショットを奪われる。
その後、離されないが2番手にとどまるフェルスタッペン、ストレート区間では歯が立たないが、上回っているセクター2で抜くとこは不可能です。
単独ならボッタスを上回るペースがあったでしょう。乱流圏内でありながらセクター2最速タイムをマークしている。
ペレスはスタートでサインツに前に行かれ、攻略出来ず4位となった。
サンパウロGP決勝タイム差+10.496秒
タイヤ的には同条件のスタートとなった。
スプリントで驚きの速さを見せたハミルトンは、10番手まで下がりレッドブルとしてはやりやすい状況だった。
フェルスタッペンvsペレスvsボッタス
スタートでインに滑り込むフェルスタッペン、ラインがワイドになりボッタスを押し出すような格好となる。
立ち上がりで遅れたボッタスは、ターン4でペレスにアウト側で並ばれる、頑張りすぎてワイドラインになったところをクロスラインで抜いていくペレス。
レッドブルとしては最高のスタートとなった。
驚くべきことに、Lap4にはハミルトンがボッタスの後ろ4位にまでアップ。もうあっという間だった、メルセデスはボッタスを下げてハミルトンを3位へとチームオーダーを出した。
ペレスvsハミルトン
Lap5には4秒差あった二人の差、角田がストロールと接触してフロントウィングが外れてしまう。
これを取り除く為に、SCとなってしまい差がなくなる。
Lap10よりレースは再開、Lap12~13はVSC、タイヤの温度は行ったり来たりで心配な局面が続く。
ペレスにピッタリと張り付くハミルトン、Lap18のターン1で一度ペレスの前に出るがターン4で抜き返される。
Lap19のターン1、再度ペレスの前に出るハミルトンそしてターン4を通過して2位となる。
フェルスタッペンvsハミルトン
Lap20より始まったトップ争い。
フェルスタッペンのリードは3.8秒、1スティント目この差は変わる事無く周回が進んでいく。
Lap27にハミルトンがピットへ、リカルドの後ろになるポジションを気にする事なく入った。
Lap28にはフェルスタッペンがカバーして、リカルド前でコースイン。ハミルトンは簡単にリカルドをパスしてフェルスタッペンの背後1.5秒差に迫る。
そしてこの1.5秒差以内の間隔が延々と続く、フェルスタッペンはDRSを取られない事、そのためにはセクター2を速く走りタイムを稼ぐ。
逆にハミルトンはトウを使いつつセクター1,3でタイムを稼ぎ、セクター2で無理せずに追走する。
どう考えても、これはヤバい状況、ターン10あたりからトラクションを失えばDRSを取られてしまう。
Lap41にフェルスタッペンはアンダーカットを防ぐ為、先にピットへ
Lap44にハミルトンがピットへ、その差2秒
二人の差は1秒前後、バックマーカー処理でペースを乱されるフェルスタッペン。セクター2のターン区間を頑張らないとならない状況、タイヤへの負担が大きい。
加えてこの僅差、バックマーカー処理は同時に行われ、間に挟まる事が無い。これはキツイぞ~。
Lap58、DRSを使いターン1で差を詰めるハミルトン、ターン4でアウト側へ並ぶ。
イギリスの事件が頭をよぎる・・・まさかフェルスタッペンは玉砕覚悟か?
That moment when we all held our breath on Sunday 😮
No quarter given ⚔️#BrazilGP 🇧🇷 #F1 pic.twitter.com/GrN72yzRCP
— Formula 1 (@F1) November 14, 2021
フェルスタッペンのラインはワイドになり、ハミルトンはクロスラインだろうと思っていたが、それに付き合うように更にアウト側でかわす。
これはペナルティかなと思っていたが、ターンイン時点で2/3は車体が並んでいた事、互いにオーバースピードなどが考慮されたのか?
ノーペナルティ、そしてハミルトンもわかっていたような落ち着いた無線の受け答えで騒がない。
Lap59、又してもターン4手前、今度は完全に前を取ったハミルトンがトップに立つ。
A race winning move ✅
A momentum-swinging move? 🤔@LewisHamilton passes @Max33Verstappen on his way to a win in Brazil that keeps his title hopes very much alive 🚀#BrazilGP 🇧🇷 #F1 pic.twitter.com/4CbdWlOGsS
— Formula 1 (@F1) November 14, 2021
その後、2,3周はハミルトンを追うフェルスタッペン、セクター2で0.1秒しか詰めれない為、どんどん離される。
流石に諦め大きくペースを落とし勝負あり。
ペレスとガスリーと角田
ペレスは、ロングスティントするボッタスがVSC中にピットイン出来るタイミングでポジションダウン。
ボッタスとペレスのペースは同等で、追いつく事が出来ずに4位。
まぁ・・・追いついても抜けないけどね。
ガスリーはLap18に7位まで上げると、2ストップ作戦を遂行。
終盤1ストップ作戦のアルピーヌ2台をオーバーテイクして7位に戻りフィニッシュ。
いつもの安定ガスリー様様。
角田は、接触で大きくタイムロス、坦々と下位ポジションを走りレースを終えた。
まとめ
フェルスタッペンとハミルトンの予選で見られた約0.4秒のペース差、これはレースでも同様にあった。
予選タイム抹消最後尾スタートは、スプリント予選があった事でハミルトンのポジションアップを助けた。
5グリッド降格の10番手スタートは、スタート直後の混乱、相手にもならないフェラーリの壁は何の意味もなかった。
そして、SCでタイム差は無くなった。
明らかにフェルスタッペンよりハミルトンの出来が良かった。
新しいICEによるパワーアップ、完璧な足回りと空力セッティングだったと思う。
メキシコ決勝の状況が逆転した感じでした。
レッドブルは金曜日のプラクティス、走り始めが良かっただけに、その後の路面のインプルーブを捉えられなかった。
度々あるレッドブルの怪異、起きてほしくないところで起きてしまった。
- フェルスタッペン332.5←14p←ハミルトン318.5
- メルセデス521.5←11p←レッドブル・ホンダ510.5
ドライバーズでは 14p差のリード、コンストラクターズでは 11p差のビハインド。
あと3戦、まだまだわからない。
そういえばジェッダは大丈夫なのか?
تحديث لآخر صور #حلبة_كورنيش_جدة في الساعات الماضية والتي ستستضيف سباق جائزة @STC السعودية الكبرى للـ #فورمولا1 خلال الفترة من 3-5 ديسمبر القادم.
📸: @3adad #F1 #Formula1 #SaudiArabianGP #JeddahCornicheCircuit #SaudiGP pic.twitter.com/GpuzX73nZS
— Ibrahim Al-Zubaidi 2 (@Ibra_AlZubadi) November 15, 2021
一応、フェンス設置はされているようだが、このコースはヤバいね。
生き残る事が重要だ。
残り3戦、メルセデスはPUさらに交換してきますかね?
トトが言っているように、距離を走ると急激にパフォーマンスが下がる傾向があるので…ペナルティ上等でさらに交換してくるのか?
どうするレットブルホンダってとこですかね。
面白いデータをひとつ。
T3→T4、T12→F(200→315km/h)までの加速時間です。
1戦目ハミルトン、3戦目?ボッタスの差が共に0.5秒もある。
フェルスタッペンは最終ストレートでどうやらエネルギー不足ですねぇ、エネルギーマネージメントがそうなってるって事です。
エンジンの仕事量の差がエネルギー不足に繋がります。
メルセデスはT12からの加速にフルパワーを設定している。
たった2戦違うだけで、加速力の差がこんなに生まれるのかな?
※追記:このデータは動画から取ったのですが、テレメトリーで確認したら結構数値がちがった;;
別記事にて検証したいと思います。
いつも管理人様の鋭い着眼に感心しております。対ボッタス比較が1番説得力がありますよね!
新ICE、1戦目20up、2戦目5~10up、3戦目普通以下。
今回は予選100km、スプリント100km、レース300kmも使った。
落ちは早いと睨んでます。
メルセデス有利と言われたアメリカでレッドブルが勝ち。レッドブル有利と言われたブラジルでメルセデスが勝つ。
お互いの力が僅差なだけに、路面温度等によってどっちが有利か変わって来る。
中東三連戦、ハミルトンが三連勝で逆転するのか、フェルスタッペンが勝利を加えて逃げ切るのか。
最後まで目が離せないシーズンです。
皮算用ですが、マックスがカタールで勝てれば残り2戦で2位、3位でもチャンピオンですね。
逆にハミルトンはカタールからファステスト含みの優勝2回2位1回でも届かない。
ペレスやボッタスがファステストのポイントは奪いにくるでしょうから、三連勝しないと自力で勝てないのでは無いかと。
普通に考えればマックスが断然有利なんですけど、、、
ロサイルは、総合力サーキット、なんとなくメルセデス向き。
ジェッダは、全開率多し、なんとなくメルセデス向き。
アブダビのレイアウト変更、ストレートの端と端が低速では無くなった、なんとなくメルセデス向き。
とまぁ、走ってみなければわからない未知のサーキット3連戦なんですよ。
荒れない訳が無い!
サウジアラビアGPジェッダなら、マクラーレンにも分が有りそうですね。
フェラーリと3位争い真っ最中なので
メルセデスと同じ手段を使ってノリスとリカルド2人共に新品5基目ICEを同時投入して「降格ペナルティ受けても挽回出来る作戦」で、2回目優勝(今度はノリスの番)狙うのも手かと。
でもメルセデスに自分のところで余裕無いとか言われますかね?
何かDASの噂が聞こえて来てますが、どういう事なんでしょ?
ステアリングラックの遊びみたいな感じじゃないかな?
ばねみたいなのでカチッとはめるところが緩んだ。
マックスとハミルトンのポイント差14点ですが、
ちょうど1位25点ー2位18点=7点で2戦分に相当しますね。
ファステストラップ1点獲得は別として
カタール、サウジアラビアでハミルトンが続けて連勝してマックスが2位となれば同点で並ぶ?
最終戦アブダビで決着となれば凄く盛り上がりますね。
この2人以外に、セカンドのボッタスやペレスだけでなく他チームの有力ドライバーが優勝すれば更に面白い。
マクラーレンのノリス、フェラーリのルクレール&サインツが初優勝してくれると良いのになぁ?1人1戦ずつ?
3戦ポイントを重ねて逃げ切るかメルセデスの様にパワーを上げて勝負に出るか見所ですね。
取り敢えず次戦フリーで新ICU投入して予選から現エンジンに戻して使いきる覚悟でパワー上げてデータ取ったらどうでしょうか。
で、残り2戦でニューエンジンを使い潰すつもりでどこまでパワー上げれるかが勝負だと思います。
本当はあと1戦早く動いて最終戦を待たずに使いきる設定でチャンピオン決めてしまえばベストだったんですけど。
ホンダがメルセデスと同じ事して、パワーを上げれるのか?10はできても20は無理とか、10上げを何秒使ったら何km失う、もしくは壊れる?
それをベンチで確認するため何時間使う?来年用のベンチ時間は足りる?
色々な事が絡むので、事は単純では無いですね。
そうですね。万が一パワーは上がったのはいいがレース中にブローしたら意味無いのでねぇ。
そう単純なことではないように思います。
メルセデスはボッタスで限界試したんだろうなぁ…気の毒に
コメントやり取り割込んですいません。
残り3戦で今からでも間に合うなら
そのデータ取りと言うか?テストをアルファタウリホンダに頼んで引き受けてもらうのも手かと。
アルファタウリホンダもアルピーヌと5位争いしている最中なのでリスクありますが、姉妹チームのレッドブルホンダのためであるのと、上手く行けばアルファタウリホンダ自身のメリットにもなる?
ホンダの考え方もある事でしょうし、
ガスリーと角田のどちらが引き受けるかの問題ありますが?
こんにちは、サウジ走ってきましたよ(笑)
ゲームですが素人なので何とも言い難いですが
結構ダウンフォースが要りますし、コースの感じは、
消滅したベトナムサーキットのようで先の見づらい
S字のブラインドコーナーの連続でせまりくるフェンス
が非常に恐怖心を煽ります。抜きどころ難しげです。
パワー掛けすぎるとフェンスにゴンとなりそうです、
案外、RBに有利のようにも見えますが(期待も込めて)
各車クラッシュ続出にならないことを祈ります。
予想タイムは(全くあてになりませんよ)1分30秒あたりか?
バクーに近い印象ですね。
バクーと言えば、バーストで失った25ポイントが痛い(T_T)
レッドブルはモナコレベルのダウンフォースをつけて
ハミルトンはあのストレートスピードだったと解析したようです。
レッドブルのドラッグ言われてますけどそういうレベルの話じゃないような
このあたりの解説していただけたら嬉しいです。
フェラーリのウィングだってモナコ並みですけどねぇ。
そしてストレートだけならレッドブルより速いのです。
ちょっと解析してみましょうか・・・頑張ります。
今回のコメントを読んで
結局やはりPUパワーかな?と思います。
メルセデスもトップスピードが一番では
ないですよね?
加速力が凄かったと言う事ですね?
この前はノリスをオーバーテイク出来な
かった事を考えれば相当マイレージ削ったセッティングでしょう。
それが吉と出るか凶とでるかはわかりませんが、今年はマックスが取る事を願っております。