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イギリスGPは、予選でハミルトンがトップ、スプリント予選ではフェルスタッペンがトップだった。

そして決勝レース、お互いの手の内をさらけ出した状態でスタート、ターン1から幅寄せなどの小競り合いがあり、コプスコーナー(ターン9)で二人は接触、フェルスタッペンはクラッシュしてリタイア。

 

ホンダ勢としては、角田の10位入賞が最上位の結果となっている。

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イギリスGP予選タイム差+0.075秒

POS ドライバー F S1 T9 T11 S2 T15 S3 タイム Gap Tyre
1 HAM 255 27.352 307 308 35.004 324 23.778 1:26.134 3 C3
315 273 254
2 VER 255 27.462 298 305 34.968 321 23.779 1:26.209 0.075 3 C3
313 274 250
5 PER 255 27.640 298 302 35.382 322 23.822 1:26.844 0.710 3 C3
315 269 252
6 NOR 255 27.677 300 302 35.305 322 23.915 1:26.897 0.763 3 C3
314 273 253
8 RUS 254 27.723 300 303 35.302 321 23.946 1:26.971 0.837 3 C3
313 272 253
12 GAS 254 27.651 297 302 35.523 324 24.099 1:27.273 1.139 2 C3
316 270 251
16 TSU 256 28.030 299 305 35.797 326 24.216 1:28.043 1.909 1 C3
314 268 251

 

予選は、リアウィングのダウンフォースを減らしたハミルトンが制した。

フェルスタッペンのストレートの伸びが若干足りないのは、速度データからも明らかです。

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しかし17周で争われたスプリント予選では、トップにたったフェルスタッペンが15周で3秒の差をつける事に成功している。

 

タイヤへの消耗度は、メルセデスの方が不利だった。

この状況からも、決勝レースのオープニングラップが、かつてないほどにアグレッシブなバトルになってしまった事は否めない。

イギリスGP決勝タイム差+82.065秒

オープニングラップのコプスコーナー、トップ走行中のフェルスタッペンの右リアタイヤに、ハミルトンの左フロントタイヤが接触!

フェルスタッペンの右リアタイヤは破壊され、タイヤバリヤに向かって吹っ飛んだ。

 

 

赤旗中断となり、大事を取ってフェルスタッペンはヘリで病院へ

精密検査の末、身体に異常は無いと判断された。

 

色々なデータ解析の結果、明らかにハミルトンの突っ込みすぎと判断できる。

最高速度は315km/hまで達し、フルブレーキングでインに飛び込んでいるが、ブレーキングにグリップの大半を使っているマシンは全く向きが変わっていない。

フェルスタッペンが死角では無く、もしこれに気付いて引いていたら、ターンアウトで減速したハミルトンよりフェルスタッペンが立ち上がりで前になりターン10に入っていただろう。

動画をコマ送りで確認したところフェルスタッペンが気付いて、ステアリングを修正しラインを1車線開けている事がわかった。

ルクレールを抜いた時との比較、インからはコース全体を横切る事しか出来ない。

 

この1件でFIAの判断は、ハミルトンに対して+10秒のペナルティを課した。

 

 

最後尾スタートのペレスは、下位マシンを簡単にオーバーテイクしてくるが、中団上位チームやそれに絡むトレイン状態になると身動きが取れなくなっていた。

2ストップの末、終盤10位までポジションアップしていたが、チームは優勝するハミルトンのファーステストポイントを取り消すため、ペレスにソフトタイヤを履かせ、ファーステスト奪取命令を出しそれを成し遂げた。

 

 

アルファタウリはなんであんなに遅かったのだろうか?

各ポイントのスピードを見る限り、ダウンフォースの付けすぎだろう、若干削ってストレート寄りにしていれば状況は少し好転したと思う。

予選までのプラクティスが60分しかなかった事が大きな足枷になっている。

そんなきつい状況で角田は淡々と走行し、終盤ガスリーのパンクによる緊急ピットインとペレスの3ストップ目の恩恵を受けて10位フィニッシュ、4度目の入賞を果たした。

まとめ

ホンダ勢としては最悪な結果となったイギリスGP、スプリント予選という決勝レース前にタイヤ消耗などの手の内を見せるフォーマットが全ての元凶のように思える。

スプリント予選でフェルスタッペンの強さがわかり、地元優勝を是が非でも成し遂げたいハミルトンは、ERSエネルギーが全開なオープニングラップで絶対前に出ると決めていたふしがある。

 

スタートが遅れたフェルスタッペンに対するターン1での幅寄せ、ラインクロスバトル、コプスと言うほぼフルスロットルコーナーでのインへの強引な突っ込みにつながったのだろう。

 

 

 

今回の一件は、単なる不運な巡りあわせと見るドライバーもいるようだが、ある一線を越える出来事であったのは間違いない。

チャンピオン争いが泥沼の攻防になってしまうのか?気に病む事態へと発展しそうで心配であります。

 

 

殺伐としたイギリスGPだったがセッティングを失敗したマシンで、角田の10位入賞は大いに称賛するべきだろう。

4度目の入賞おめでとう!

 

そして、フェルスタッペンがハンガロリンクで走ってくれる事を願うのみです。