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2020年の最終3連戦、ホンダPU勢は、ダブル表彰台⇒惜敗⇒優勝と浮き沈みの激しいレース展開となった。最後の最後でレッドブル2勝目、ホンダは3勝目を飾った。

7月開幕から5か月たった12月、3月開幕なら夏休み明けの後半戦が始まるぐらいの期間、コロナ騒動がなければ開発も早く、メルセデスを追い詰めるレッドブルがもっと見られたと思うと、残念でならない最終3連戦の結果でした。

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バーレーンGP予選タイム差+0.414秒

POS ドライバー F S1 S2 S3 タイム Gap Tyre
1 HAM 292 27.669 37.742 21.853 1:27.264 3 C4
248 272 292
3 VER 293 27.764 37.804 22.110 1:27.678 0.414 3 C4
247 271 292
8 GAS 293 28.147 38.079 22.222 1:28.448 1.184 3 C4
248 272 292

バーレーンGP決勝タイム差+1.254秒

スタートで2位上がったフェルスタッペン、ハミルトンの後方4秒ぐらいを延々と走りつづけ、そのまま2位チェッカー。

アルボンはペレスのペースについて行けず離される、4位を走行中にペレスのリタイアにより3位表彰台。ガスリーはバーレーンとの相性抜群、6位まで順位を上げた。

予選タイム差は大きかったが、決勝ではタイヤの許容範囲を超えないように走るために、ペース面ではほぼ変わらない状態。ただ、今一歩追い詰める事が出来なかった。

サクヒールGP予選タイム差+0.056秒

POS ドライバー F S1 S2 S3 タイム Gap Tyre
1 BOT 299 18.597 18.474 16.306 0:53.377 3 C4
290 274 296
3 VER 296 18.680 18.495 16.222 0:53.433 0.056 3 C4
292 275 298
6 KVY 298 18.704 18.821 16.381 0:53.906 0.529 3 C4
292 272 298

サクヒールGP決勝タイム差+13.842秒

フェルスタッペンはオープニングラップで珍しく退いたターン4でコースアウトリタイア、アルボンは6位まで這い上がるのが精一杯。

予選から絶好調のクビアトは7位、ガスリーは惜しくも11位。

お祭りコースだったバーレーン・アタタートラック、フェルスタッペンが残って入れば3位以内は確定的だっただろう。

アブダビGP予選タイム差▲0.025秒

POS ドライバー F S1 S2 S3 タイム Gap Tyre
1 VER 228 17.030 40.750 37.466 1:35.246 3 C5
288 316 224
2 BOT 226 17.050 40.813 37.408 1:35.271 0.025 3 C5
287 318 227
7 KVY 228 17.157 41.046 37.76 1:35.963 0.717 3 C5
287 315 225

土曜日なった途端に、レッドブルが速く、メルセデスはアンダーに苦しんだ。フェルスタッペンが見事にポールポジション!

パワーセクターの1,2で、レッドブル・ホンダの方が速いなんておかしいだろう?メルセデスは優等生的な回答で、我々の方が遅かったとの声明しか出さないし。

メルセデスのMGU-Kトラブル、バーレーンではシャットダウンする事なくペレスは発火、最終戦プラクティスでラッセルが白煙を上げたりしていた。予選ではフルパワーだったと言っているが・・・。

アブダビGP決勝タイム差▲15.979秒

ポールポジションからフェルスタッペンは好スタート、2位ボッタスに対して徐々に差をつけていく、病み上がりのハミルトンは3位に封じ込められたまま。アルボンは早めに4位に上がった。

そして、ペレスのシャットダウンリタイア、SCになりほとんどのドライバーがピットイン、タイヤ戦略争いが消え、ハードタイヤとなりロングラン勝負へ。

 

タイヤ的にはかなりきつい摩耗との勝負、トップのフェルスタッペンは動けない、後ろのメルセデス2台も一定間隔でついてくるが、後ろにアルボンが10秒離れない差でいる事で、こちらもピットインはできない。

レッドブルとしては、最高のサンドイッチ状態を作り出した。トップ4台は誰も身動きが取れない、タイヤを保たせる勝負になり、そのままポジションチェンジ無しにチェッカーフラッグとなった。

 

フェルスタッペンとボッタスの差が15秒もついてしまう完璧な勝利だった。

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メルセデスはアンダーステアの解決が出来なかった?アブダビはF1のみの開催で、ラバーインが少なかったのだけど。

フロントのグリップを、今までのデータに頼るあまりに、セッティングで冒険できなかった?する必要がなかった?MGU-Kの出力10%カットでドラッグを増やせなかった?

真相はわからないけど、0.1秒しか影響がなかったとは思えないんですよねぇ・・。

まとめ

レッドブルRB16の問題は、リアがリアがと言われていたが、マルコ氏によれば、フロントウィングのストールが主な原因だったと言う事です。

トスカーナ以降、フロンウィング制御に問題があり、トルコ以降で解決、バーレーンで方向性を確認、最終2戦の予選ではメルセデスと同等のスピードを見せた。

 

F1マシンの空力はフロントから始まる。

これは私が常に言っている、当たり前で基本的な事、そのフロントが思ったような気流を後方に描けないのであれば、後方の空力パーツは機能しないという事ですね。

2017年のワイド化からレッドブルは、開発に遅れをとっている。

「矛盾は、古いモデルである私たちの風洞が幅の広い車で間違った情報を伝えました。これはその間に認識され、部分的に解決されました。」とマルコ氏は言っているらしい。

 

2021年は2020年の延長戦、今の開発は来年も生きる。

2021年のテストで、その片鱗が見えれば、この話も納得できるだろう。ホンダの新構造PUも気になるし、さ~てどうなることやら?