2020年F1終盤戦、パワーユニット(PU)トラブルにより引火して白煙を上げるトラブルが多かった。
ハイブリッド化と基数制限に伴い、PUは異常を感知しある一定の数値になると、シャットダウンするなどセーフモードが機能するのだが、引火して白煙を上げて走り続けるのは非常に珍しい。
そんな状況だからこそ、空気の流れが白煙でよく見える。マニア必見の動画を見ていきましょう。
フロア:レーシングポイント
フロア上面の空気は、下面の速い流れに引き込まれ回転、ボルテックスとなります。ウィングなどの端に見られる回転方向と一緒になっています。
この渦の方向はリフト(揚力)を発生する飛行機の翼と逆回転なのがよくわかると思います。リフトの逆であるダウンフォースを発生するのですから、当然と言えば当然の結果。
飛行機のボルテックスは以下の動画でわかります。
ディフューザー:アルファロメオ
ディフューザーの上面を流れる空気がよくわかる白煙。下面からの空気の上昇ぐあいも凄いけど、クラッシュブルストラクチャー脇から伸びる、2本の強いボルテックスが印象的。
ディフューザーの上面の中心は、エアボックスとも言える空気を集めるところ、その後ろはほぼ垂直状のエアロパーツで空気をせき止めるような構造になっている。
強力な2本のボルテックスで、ディフューザー下面の空気を吸い込みながら上昇するような、エアロ構成になっています。
まさに空力の可視化ですね(^.^)
画像のペレスがドライブするレーシングポイントは、本当に「火の車」って使う言葉の意味が違うって?
冗談さておき、
おまけ画像のリアウイング端ボルテックスは、流体力学で「カルマン渦」と呼ばれるモノでしたでしょうか?
今シーズンは17戦と少なく全チームとも降格ペナルティ回避出来るかと?思ったのですが、やはり最後の方はギリギリで耐えきれず4基目投入したチーム出ましたね。
メルセデスワークスは、意地で何とか踏ん張り通した感有ります?